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おしゃれなバーに行くと、自然と美味しいワインやカクテルが見つけられてお店もどんどん開拓されていくのですが、日本酒に関しては、美味しいお店を見つけていくというのは難しいものです。今回は女性向けの日本酒を美味しく飲めるお店をご紹介。日本酒を隠れて好む方必見です!
どのお店にも共通して言えることは、お酒の保存状態がとても良く、雰囲気があって魅力的という点です。女子一人でも問題ナッシング。お店を出た時の満足感は保証付きです!
3軒のお店をご紹介しますが、今回のメインは「赤星とくまがい」。まずはそのお店からご紹介させてください。
地下鉄の麻布十番駅から4分ほど歩いたところにある、隠れ家っぽいお店です。「っぽい」というより、ほぼ隠れ家そのものですね。マンションとも雑居ビルともオフィスともいえないビルの7階にあり、1階のエレベーターも「絶対に隠しているよね?」と思ってしまうほどわかりにくい場所にあります。
ビルの側面の奥にあるエレベーターで7階にあがると、そこには小さな看板と水槽が。さらに細い通路を通って奥に行くと、カウンターとボックス席が20席ほどあります。正直、とても小さなお店ですが、だからこそ良いのです。無駄に大きくない、収まりが良いから居心地が良い空間。
空間に酔うのはまだ早いですよ。お酒と料理も素晴らしい。とても美味しいお料理と日本酒のペアリングが評判で、同業者も絶賛するほどです。お店に入ってまず気が付くのは、日本酒メインのお店なのに「日本酒のボトルがない」ことです。
お酒はすべて光が当たらないところに保管しているのです。最高のお酒を、最高の状態でお客さんに出すためです。コースではお料理ごとに出される「赤星さんセレクションの日本酒」が素晴らしく、驚きの連続のまま時が流れる名店です。
そう、料理に合わせて日本酒も変わるのです。もちろん、お客さんが飲みたい日本酒も飲めますが、「食のプロが提案する組み合わせ」は体験として素晴らしいものがあります。
一品料理も妥協なきもの。最初のお酒とともにやってくる、つきだしは「桜海老」。食材が美味しいから、余計な調味料は使用していません。桜海老そのものを堪能できます。事実、シャリッとした食感と甘味がたまりません。
「アスパラとアボカドの冷クリームスープ」(900円 / 税別)はフレンチレストラン顔負けの美味しさで、濃厚なのは当たり前。ドロッとしたディープな食感とコクになかに、ズシッとパワフルな甘味があります。クリームスープと日本酒なんて合うの!? と思うかもしれませんが、合うんだなコレが。
強く女子にオススメしたいのが「マンゴーと水牛のモッツァレラサラダ / ミント風味」(1400円 / 税別)。サラダの概念が覆るほどスタイリッシュでキュート。
ゴロッとマンゴーが盛られていて、トマトと花びらも彩りとしてサラダに華やかさを付加しています。甘さと酸味の融合、マンゴーだけでは表現できなかった爽やかさがそこにあります。
日本酒のオススメは、メロンのような独特な甘さが楽しめる「七田」(1400円 / 税別)。純米大吟醸で、スゥーッと飲めてキュッと切れ味が良いのが特徴。料理を盛り上げはしても、料理をダメにしない素晴らしい純米大吟醸です。
雰囲気が良いお店は、どんなシチュエーションでも使えてしまうから不思議。ほかにも素晴らしいお店を2軒ご紹介しますので、そちらも参考にしてみてください。
恵比須と広尾の間にある、カウンター中心で12席のみの小さな日本酒バーです。新宿と新橋にある「 酛 (もと)」という日本酒のスタンドバーの3号店なので、珍しいお酒もたくさんあります。日本酒に詳しい方ほど喜ばれるお店ですよ。マイナス5℃の氷温庫もあり、お店独自の熟成にも挑戦しておられます。
お料理は季節感があって美味しい小皿料理がこだわりのお皿でいただけます。女性店主の千葉さんに伺えば、お料理にピッタリのお酒を提案してくれます。
湯島駅から歩いて5分、湯島天満宮の裏手にあるお店です。こちらも隠れ家のようで、入口が一見分かりにくいですが、全て土壁の落ち着いた内装です。世界のお酒の中で、日本酒だけはいろいろな温度帯で楽しめるという特徴があります。
こちらではそれぞれのお酒が一番美味しくなるようにお燗を付けてくれます。ご主人と奥様の醸し出す優しい雰囲気とともに、プロのお燗の技をじっくり楽しんでください。お料理はおつまみ中心ですので、二件目に伺うのが良いですね。
「赤星とくまがい」をメインに3軒をご紹介しましたが、日本酒の魅力をそれぞれの切り口で表現する個性的なお店ですよ。プロが惚れ込むお店ばかりですから、行けば必ず新しい発見があると思います。
ちなみに、良いお店には小さなこだわりがたくさんあるものなので、良いお店探しのポイントとして「小さなこだわり」を探すと良いですよ。たとえば「赤星とくまがい」では、箸がとてもキュート。月とフクロウがデザインされていたり、赤い熊もデザインされています。
<アートマン プロフィール>
ワインの流通に15年以上携わり、その目利きと味覚のセンスであらゆるワインや日本酒などに精通。その道では年間1億円以上の販売実績がある人物で、あらゆる分野の飲食店にも精通。
この記事のライター
アートマン
95
ワインの流通に15年以上携わり、その目利きと味覚のセンスであらゆるワインや日本酒などに精通。その道では年間1億円以上の販売実績がある人物で、あらゆる分野の飲食店にも精通。
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