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広島の器屋「LOUTO」の田中雪絵です。春、新生活のスタートを機にお弁当作りにチャレンジって方も多いのではないでしょうか?私も毎日、お弁当を作っていますが、毎日いろんな味を楽しみたいもの。そんな時、重宝しているのが、この豚そぼろ。これさえあれば、その日の気分でアレンジもあっという間!頼りになります。
ハムとか竹輪とか、火を使わず、そのまま食べられる素材が冷蔵庫にあると重宝しますよね。
この「塩豚そぼろ」もそんなイメージ。豚ひき肉も「塩豚そぼろ」にしておけば、あとはご飯にかけたり、和え物に使ったり、チャーハンやラーメン、パスタの具にしたり。お弁当に限らず、使い道は、自由自在、無限なんです。
ここで何よりのポイントは、「塩味」。
毎日、お天気も気分も体調も変わって、食べたい味も、その日によっていろいろ。甘辛しょうゆ気分の日も、カレー気分、ピリ辛味噌気分の日だってありますよね。その日にならないと、分かりません。
最初の味付けを、軽い塩味に留めておけば、後の味の足し算は、その日の気分次第でどうとでも。どんな味のベースだってまかせられる、オールマイティな軽めの塩味にしておくのがおすすめです。
・豚ひき肉…300g
・ニンニク(みじん切り)…小さじ1/2
・生姜(みじん切り)…小さじ1/2
・きび砂糖…小さじ1/4
・塩…小さじ1/2
① あたためたフライパンに豚ひき肉を広げ、焼きつけます。豚から油が出てくるので、ここでは油は入れません。色が変わったら、返します。私はお肉の食べ応えも欲しいので、あまりパラパラに炒めませんが、お好みで加減してくださいね。
② 豚から油が出てきたら、みじん切りにしたニンニク、生姜を加え、弱めの火にして香りが出てくるまでじっくり炒めます。
③ 砂糖を入れてざっと炒め、最後に塩で味を整えたらできあがり。
塩豚そぼろには火が入っているので、あとは調味料をからめるだけ。あっという間にご飯の進む甘辛しょうゆ味の豚そぼろができあがります。
・塩豚そぼろ…大さじ3
・みりん…小さじ2
・醤油…小さじ1
・卵…1/2個
・塩…少々
・菜花(塩茹でしたもの)…適量
① 溶き卵に塩を入れ、強火で熱したフライパンで炒り卵を作ります。
② 炒り卵を取り出したフライパンに、塩豚そぼろを入れ、みりん、しょうゆをまわしかけ、さっと炒めます。
③ ご飯の上に、甘辛しょうゆの豚そぼろ、菜花、炒り卵をのせて、できあがり。
専用のタコスシーズニングがなくても、大丈夫!チリパウダーさえあれば、それっぽいタコライスもあっという間。野菜もたっぷり。青空の下で食べたくなるお弁当です。
・塩豚そぼろ…大さじ2
・チリパウダー…小さじ1/2
・一味唐辛子…少々
・醤油…少々
・ご飯…1膳分
・レタス…1〜2枚
・ミニトマト…2個
・溶けるチーズ…大さじ2
・タコスチップ(ドンタコスなどでOK)…2枚
① 塩豚そぼろに、チリパウダー、一味唐辛子、醤油を混ぜ、タコスミートを作ります。
② レタスは千切り、ミニトマトは8等分に切ります。
③ お弁当箱にあたたかいご飯をよそい、溶けるチーズの半量をのせます。
④ ご飯が冷めたら、レタス、ミニトマト、残りの溶けるチーズ、①のタコスミートをのせます。食べる時にタコスチップを砕いてかけ、ご飯と混ぜながら頂きます。
和え物に「もうひと味欲しい」という時にも重宝する塩豚そぼろ。お麩と塩もみした胡瓜と混ぜただけ、火を使わずにあっという間に出来てしまう一品です。
・塩豚そぼろ…大さじ1/2
・お麩…5g
・胡瓜(塩もみしたもの)…1/2本分
・ごま油…適量
① お麩は水に戻し、よく絞っておきます。大きければ食べ良く切ります。胡瓜は細かく切り、塩もみしておきます。
② 塩豚そぼろ、お麩、胡瓜にごま油をかけ、よく混ぜればできあがり。
その他にも、混ぜご飯に入れたり、混ぜ寿司にしたり、ドライカレー、茹でたジャガイモと和えたり、春雨サラダに入れてみたり…。何にでもそつなく合ってしまう、名脇役な塩豚そぼろ。ぜひ作ってみてください。
春からのあなたのお弁当作りをアシストしてくれること、間違いなしです!
この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
6035
地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
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