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広島の器屋「LOUTO」の田中雪絵です。春です!春に旬を迎える食材と言えば、筍にイチゴに鯛に…いろいろありますが、実はこの食材の旬も、春。それはなんと、卵なのです!卵にも旬があるのですねー。今回は一年で一番おいしい春の卵を使って、お酒にもあう、おつまみサンドイッチを作ります。お花見のお供にもぜひ!
一年中、どの季節にも、毎日必ずスーパーに並ぶ、卵。いつも当たり前に手に入るものだから、旬を意識することもありませんでしたが、卵の旬は、春。
以前、ある養鶏家さんから伺って驚きました。
有精卵を産む平飼い、放し飼いの鶏は、冬から春の間は、産卵数が少なく、その分、ひとつの卵が母体のなかで時間をかけて成熟されるため、栄養価が高くなるんだそう。
また無精卵も、暑さや寒さが厳しい季節より、過ごしやすい季節のほうが、鶏もストレスが少なく、良い卵ができるのだとか。冬の間、身体に蓄えた栄養が一気に卵に流れるので、春の卵の栄養価が上がるんだそうですよ。
なるほど。なるほど。春は、卵を食べねば!でしょう?
という訳で、今回は卵を使ったサンドイッチ。
卵って、お酒にもあうんですよねー。昔、連れられて行ったスナックの付き出しは、ゆで卵だったし。だし巻き卵も、こっくり味の煮卵も、目玉焼きにウスターソースも…、お酒のつまみに最高!
春なんで、お花見にぴったり!片手でつまんでひょいっと食べられるサンドイッチ。お酒にもバッチリ合う、おつまみ卵サンドイッチを紹介します。
材料は卵と調味料だけ。カニは、これっぽっちも入れてないのに、あたかもカニが入っているかのように感じるのは何故でしょう?
カニも、カニカマだって入ってないけど、食べるとあれあれ「かに玉」の味。小ネタになりそうな、サンドイッチです。
・卵…1個
・ネギ(みじん切り)…小さじ1/2
・生姜(みじん切り)…小さじ1/4
・好みのレタス…適量
・食パン12枚切…2枚
・マヨネーズ…大さじ1
・辛子…適宜
・サラダ油…適量
合わせ調味料(作りやすい分量)
・酢…大さじ2と1/3
・しょうゆ…大さじ1
・ごま油…小さじ1
・砂糖…小さじ2
・塩…少々
・こしょう…少々
① 合わせ調味料の材料を混ぜておきます。全量は使わないので、すべての材料を空き瓶に入れシェイクして作るとあとの保存も便利です。甘酸っぱい中華だれなので、ほかのお料理にお使いください。
② 卵は黄身と白身に分けておきます。
③ 熱したフライパンにきもち多めに油を入れ、まず白身を入れ、大きく混ぜながら炒めます。
④ 白身が固まりかけたら、黄身を入れ、ざっと炒めます。
⑤ 黄身に軽く火が通ったら①の合わせ調味料を大さじ1を加え、ざっと混ぜ、火を止めます。
⑥ 食パンは、片面にマヨネーズ、片面に辛子とマヨネーズを塗り、好みのレタス、⑤をのせ、サンドすればできあがり!
卵を使ったメニューで、私の一番の大好物はカルボナーラ。生クリームは使わず、卵黄とパルミジャーノ・レッジャーノたっぷりで作る、濃厚なローマ風カルボナーラが大好きです。
それを今回はサンドイッチで作ってみました。パンにあわせても抜群な組み合わせ。休日のブランチに、さらに傍らに白ワインがあると最高です!
・卵…2個
・食パン6枚切…1枚
・オリーブ油…大さじ1
・ベーコン…2枚
・黒こしょう…適量
・パルミジャーノ・レッジャーノ…適量
① 食パンは半分に切ります。
② フライパンにオリーブ油を入れ、ベーコンをカリカリに焼き、同じフライパンで、パンの両面を軽く焼きます。余分な油はきっておきます。
③ 半熟の目玉焼きを作ります。
④ トーストしたパンにベーコン、目玉焼きをのせ、黒こしょうとパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷり振りかけて召し上がれ。
卵、おいしいですよね。殻に包まれた形も、白身と黄身のコントラストも好き。
以前は「卵はコレステロール値が高いから、1日に1個まで」と言われていましたが、現在は、基準も変わり、脳と筋肉のアンチエイジングにも効果があるんだそうですよ。
一番栄養価も高い、春の卵。おいしく頂きましょう!
この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
6035
地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
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