
/
整理収納アドバイザーむらさきすいこです。急な来客が決まると、「片づけが間に合わない!」と焦ってしまうことはありませんか?今回は、整理収納アドバイザーの視点から、たった15分でできる「おもてなし空間の整え方」をご紹介します。
短時間で部屋の印象を整えるためには、「お客様の視線に入る場所」を優先的に整えることが大切です。
すべての部屋を完璧に片づけようとすると時間が足りませんし、効率も良くありません。まずは、玄関、リビングダイニング、洗面所の3か所に絞って手をつけるのがおすすめ。
玄関は、住まいの第一印象を左右する場所です。靴が出しっぱなしになっていたり、傘やバッグなどが置かれていると、雑然とした印象になってしまいます。必要な分だけを残して、その他のものは靴箱やクローゼットなどに一時的にしまいましょう。
玄関マットを整える、ほこりを軽く払うなど、細かい部分にも気を配ることで、すっきりとした印象になります。
リビングダイニングでは、「床の上」「テーブルの上」「ソファまわり」の3つを意識すると、効率よく整えることができます。読みかけの本や雑誌、リモコン、おもちゃ、使いかけの文房具など、出しっぱなしのものは定位置に戻すか、一時的にカゴや収納ボックスにまとめておくだけでも空間がすっきりしますよ。
お客様が洗面所を使用することも考えられるので、ハンドソープや歯磨き粉などが乱雑に置かれていないかもチェックしておきたいポイントです。
片づけが済んだら、次は「掃除」。とはいえ時間が限られている場合は、すべてを丁寧に掃除するのではなく、清潔感のある家に見せるには、「見せ場」をちょっと意識して掃除すると効果的です。
玄関やリビングの床は、フローリングワイパーなどでサッとホコリを取るだけでも、印象がよくなります。リビングのラグの毛並みを軽く整えたり、クッションをふんわり並べ直すだけでも、心地よい空間になります。
また、洗面所やトイレも忘れずに整えておきたい場所。
鏡の水はねや蛇口まわりの水垢、洗面ボウルの汚れなどは、乾いたクロスやペーパーでサッと拭きとるだけでもきれいになります。特に、鏡や蛇口などの「光る場所」が輝いていると、空間全体がきちんと手入れされている印象になりますよ。
トイレマットやタオル類も清潔感を左右するアイテムです。マットはホコリを取りのぞき、タオルは新しいものと交換しておくと、こまかな気配りが伝わります。
片づけと掃除が終わったら、最後は「雰囲気づくり」。ここで大きな役割を果たすのが「香り」と「空気感」です。
まずは窓を開けて軽く換気をしましょう。生活臭がこもっていると、せっかく整えた空間の印象が損なわれてしまいます。換気ができたら、ルームスプレーやディフューザーを使って、心地よい香りをプラスします。
もし余裕があれば、テーブルに小さな花を飾ったり、間接照明を取り入れたりするのもおすすめ。ほんの少しの「ひと手間」ですが、そのひと工夫が空間にぬくもりを与え、訪れた人の心の残るおもてなしになります。
このように、急な来客でも、ポイントを押さえれば、短時間で心地よい空間をつくることができます。
視界に入りやすい場所をサッと整えて、軽くお掃除。それに、ふんわりといい香りをプラスしたり、部屋の明るさを整えたりするだけで、15分ほどでも気持ちよくお迎えする準備ができますよ。ぜひ試してみてくださいね!
※記事中の商品情報は、筆者執筆時の情報です。
この記事のライター
整理収納アドバイザー
むらさき すいこ
673
横浜市の整理収納アドバイザー。マンションで夫と息子2人の4人で暮らしています。片づけ苦手な家族がいても、すっきりシンプルに暮らすコツをブログ・Instagramで発信中。収納公開自宅セミナー・訪問片づけサポート・コラム執筆などの活動を行っています。
ライフスタイルの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント