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美容学校教員兼スタイリストの野澤琢眞です。毎日のヘアスタイリングがなかなかうまくいかないとお悩みの方が多いと思いますが、自分の髪を上手に扱うのはやはり難しいもの。髪質は人それぞれで、癖や直毛などを生かすのも限界があります。そこで今回は毎朝のスタイリングを簡単にするデジタルパーマのご紹介をします。
そもそもデジタルパーマって何?という質問を良く受けますが、簡単に言うと「形状記憶パーマ」です。
普通のパーマはよく持っても2ヶ月ほどでカールがなくなってしまいますが、デジタルパーマは専用の機械で熱処理を行うことでうまくいけば半年ほどパーマの効果を維持することが出来ます。
昔はこの熱処理で髪が傷んでしまうと懸念されていましたが、薬剤の進化と技術の進化でダメージを最小限で抑えることが出来るようになりました。
デジタルパーマはすべての方におすすめな技術というわけではありません。逆に向いていな方もありますので、デジタルパーマがどんな方に向いているのかをご紹介したいと思います。
デジタルパーマは基本的には髪の毛の長さがミディアムからロングの方におすすめです。
デジタルパーマはゆるいカールがしっかりと長持ちするのが売りですが、熱処理を加えるため髪の短い方や、根元に立ち上がりをだす根元パーマはには向いていません。根元にしっかりとパーマをかけたい場合は普通の「コールド式パーマ」をおすすめします。
パーマが初めての方や、直毛で髪の硬い方は普通のパーマではカールを出すことが難しいです。そんな方でもデジタルパーマはしっかりとカールを作ることが出来ます。むしろ健康毛で普通のパーマの薬剤の浸透が難しい方の方がしっかりとかけることが出来ます。
逆にダメージが進んでいる方は薬剤と熱処理に耐えることが出来ず、カールがうまく作れませんのでお気をつけ下さい。今までパーマがかからなかった方はぜひお試し下さい。
普通のパーマがかかりはするけれども、時間が経つとすぐに取れてしまう方にもデジタルパーマはおすすめです。
熱処理を加え形状記憶をするので、うまくかかればパーマの部分を切らない限りカールがなくなることがありません。最初に時間とコストがかかりますが、持ちのことを考えるとコストパフォーマンスは良いパーマだといえます。
基本的にデジタルパーマは普通のパーマよりも持ちが良いですが、ヘアケアをしっかりすることでその持ちや効果を最大限にすることが出来ます。
先にも述べたようにデジタルパーマは髪が健康であればあるほどその効果を発揮しますので、栄養を補給するタイプのトリートメントで毎日ヘアケアをすることが大切です。
特にパーマの場合は髪の内部の栄養が流失してしまいますので、浸透力の強いミストタイプのトリンートメントでしっかりと内部補修することをおすすめします。
デジタルパーマは毎日のヘアセットを簡単にしてくれる心強い味方になってくれると思います。自分の髪質を見極めて担当の美容師さんと相談してぜひお試し下さい。
この記事のライター
野澤琢眞
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三重県内の美容室に11年勤務した後、現在は美容専門学校の教員をしながら直営サロンでスタイリスト業務も行う。美容学生に向けて発信したInstagramのヘアアレンジ動画が分かりやすいと人気となり1年で10万フォロワーを達成。2017年「次世代インフルエンサー美容師」全国1位を獲得する。学校外でも若手美容師の為のヘアアレンジセミナーを開講し活躍の場を広げている。
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