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神楽坂にあるギャラリー「ラ・ロンダジル」さんから、展示会の案内が届きました。数年前にお友だちのカフェで初めて手に取った瞬間、魂を抜かれてしまい、以来、少しずつ集めている、吉村和美さんの器の展示会です。万難を排して初日に…は叶わず、会期後半にようやく伺えました。
「ラ・ロンダジル」さんは、神楽坂通りから毘沙門さんの脇の路地に入り、東京の真ん中とは思えない、懐かしさすら感じる通りを数分、歩いたところにあります。
大きな楕円の窓が目印、その窓の上には、村瀬可衣さんによるステンドグラスの看板があります。
1階が展示スペース、お目当ての吉村和美さんの個展が開かれていました。
今回は、吉村さんらしい、パレットに並んだ絵具のような器が、700点以上並んだとのことです。
初日はさぞ壮観であったことでしょう。ああ口惜しい。
この日は、器の数もだいぶ少なくなって、展示スペースは半分になっていましたが、その分、オーナーさんに組み合わせや使い方など、相談に乗っていただきながら、美しすぎる吉村さんの器をじっくり選ぶことができました。
沢山あると当然迷うのですが、少なくても迷うのですよね。不思議です。
吉村さんの器を包んでいただいている間に、地下の常設ショップを拝見しました。
1階は窓が多くてとっても明るいのですが、地下は一転別世界、重厚感ある空間に約50名の作家さんの手仕事による作品が並びます。
吉村さんの器だけいただいて帰る予定だったのですが、ここでとっても素敵なガラスの器に出会ってしまいました。
正に一期一会、思いがけない出会いは、ギャラリーに直接足を運ばなければ決して起こすことのできない小さな奇跡、だと思います。
これも、おうち大好きでお買い物は通販一辺倒、食器も機能性重視で工業製品ばかり使っていたわたしが、吉村さんの器に出会って知った、楽しみの一つです。
中々器の写真が出てきませんね?
ですね。焦らしてすみません。
こちらが、我が家にお連れした吉村さんの器です。
飯茶碗と副菜やスープを入れるのに良さそうなボウルを3色揃えてみました。
吉村さんの器の中では、渋めのお色だと思います。
飯茶碗は少し大きめで、小さなお丼や小鉢としても使えそう。
欲しかった新色のフリーカップとリム皿も、幸運にもわたしの元に。
これでケーキとコーヒーをいただいたら至福に違いありません。
こちらが、地下の常設ショップで心を奪われた井上美樹さんのグラスと、合わせて購入した坂野友紀さんのアルミのコースターです。
グラスは吹きガラスなので大きさは均一ではなく、洗うのもちょっと大変、収納性はゼロ。しかし、それらすべての弱点を凌駕する美しさに魅了され、置き場も無いのに連れて帰ってしまいました。
実際にお水を飲んでみて驚きました。その飲みやすさと手にすっぽりとなじむ持ちやすさは、姿の美しさ以上です。
じっくり選んだお気に入りの作家さんの器は、眺めて触れているだけでシアワセな気持ちになれますが、器は日常使いしてこそその生命力を発揮します。
折角の機会ですので、不肖わたくしによる「誰にでも作れるいつものおうちごはん」を盛りつけて、そのギャップに萌えていただこうと思います。
今日のメニューは、じっくり煮込…ウソです、圧力鍋で煮込んだ牛すね肉のボルシチ風煮込みと、アスパラガスと卵のサラダ、そして一度食べたら忘れられない衝撃の珍味(?)、落花生の炊き込みご飯です。
いつものごはんが、器を大好きな作家さんのものに変えただけで、特別なごはんに変身、心なしかより美味しく感じます。
気のせいなんですけど、この得難い「気のせい」のために、わたしはこれからもせっせと展示会へと赴くのです。
この記事のライター
rainydaygirl
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大東京世田谷村下北沢在住、名をrainydaygirlと申します。ブログ「ていねいに暮らせない」で、築20年狭小三層建売住宅との死闘を綴っております。スカンジナビアのカホリ漂うステキインテリア、シンデレラフィットがコンボするエクストリーム収納、美しい食器に美しく盛られたお料理が並ぶ幸福な食卓を目指して勉強中。まずは汚片づけから攻略します。
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