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室内で楽しめる球根の水栽培。特にヒヤシンスは、おしゃれなインテリアグリーンとして、とても人気があります。球根の乗った瓶がいくつも並べられた写真を、素敵だなと思った事のある方も多いはず。インテリア映え抜群のヒヤシンス。水栽培での育て方とコツをご紹介します。
まずは、球根を手に入れましょう。ヒヤシンスは、秋に植えて春に開花する「秋植え球根」になります。大型園芸店、ホームセンターのガーデンコーナーで、秋の初めから年末にかけて販売されています。
ネットに入ったパッケージタイプが一般的ですが、1球ずつバラ売りの場合もあります。色は、白、紫、ピンクが多く、最近は、黄色やオレンジ、クリーム色など、珍しい色も出てきました。球根を良くチェックして、傷やカビが無く、ぷっくりと太った固いものを選びましょう。
続いて瓶を用意します。インテリア映えを狙うなら、迷わずガラス容器を。水栽培専用の容器を探してみるか、空き瓶を利用する事も可能です。瓶の口に、球根が落ちずに乗るならOK。写真手前のジャム瓶のように口が広い場合は、室内栽培用のコロコロした用土を使って、その上に球根を乗せる方法もオススメです。
器に球根を乗せ、水を入れます。この時、水は球根にぎりぎり触れる程度に。球根の下半分が浸かるほどたっぷり入れてしまうと、根元にカビが生えたり、腐ったりする恐れがあります。
数日で白い根が生えてきます。根はみるみる伸びて、毎日観察するのが楽しみなほど。根が伸びたら球根より下まで水を減らし、管理を続けます。時々水替えをしますが、根はとても折れやすく、瓶から出して洗うような事は出来ません。そっと水を捨てて、またそっと注ぎ入れるようにしましょう。
秋から始めて待つこと3か月。花が咲いたもの、まだまだなもの、生長にはそれぞれ差があります。そう、ヒヤシンスの水栽培は、実は時間のかかる花そだてなのです。だからこそ蕾が上がってきた時の感動は格別!真冬の開花は、お部屋に一足早い春を運んできてくれます。
そして、強い香りもヒヤシンスの特徴です。ある朝、え?いい香りがする?と見回すと、ヒヤシンスが咲き始めていた、という事も。
やっと咲いてくれたヒヤシンス。綺麗に写真に残しておきたいですよね。それには咲き始めを逃さない事!少しでも後回しにすると、あっという間に咲き進み、ビョーン!と伸びてしまいます。
私の個人的好みもありますが、ヒヤシンスは咲き始めの小さな姿が一番素敵。逃してはならないシャッターチャンスです。このタイミングで、必ず写真を撮るようにしています。
花の重さに耐えきれず、曲がってしまったヒヤシンス。球根からひっくり返ってしまう事もあります。もちろん、お行儀よくまっすぐ咲く場合もあります。ヒヤシンスの咲き方はいろいろです。
枯れる前に摘み取って、おしゃれ写真を撮ってみては。他の花を添えてみたり、カップに活けたりブーケにしたり。お皿に乗せて上から撮影するのも素敵です。素晴らしいモデルになってくれるはず!
花を摘み取った後の球根から、サプライズのように2番目の蕾が上がってくる事もあります。しばらくは葉を楽しむつもりで管理を続けるのも良いでしょう。
咲き終わった水栽培の球根は、翌年の開花は難しいと言われています。私も2年目の球根で水栽培のチャレンジをした事がありますが、葉は出るものの花は咲きませんでした。確実に咲かせたいのならば、毎年新しい球根を購入するほうが安心です。
ヒヤシンスの水栽培法を調べると、球根を冷蔵庫で冷やす、初めは暗い所へ置くなど、細かな手順も。でもその通り出来なくても大丈夫。瓶に水さえあれば、たくましく育ってくれますから気軽にチャレンジを。カビに気を付けて明るい所で育ててあげましょう。花を見るまで少し根気は要りますよ。
※ごくまれに、球根でアレルギー症状(かぶれや痒み)が出る場合があります。敏感な方は、素手で触れないよう配慮をされると安心です。
この記事のライター
鴨下ふみえ
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ガーデニングアーティスト、クラフト作家。手作りで楽しむガーデニングやインテリアのアイデアを提案。「NHKあさイチ」グリーンスタイル講師。NHK文化センター横浜ランドマーク校講師。「誰でも簡単に!でもセンス良く」がコンセプト。最近のテーマは、シンプルガーデニング。FC2公式ブロガー。
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