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脱「ねばならない思考」で、もっと楽に生きよう

筆者はこれまで、様々な女性のご相談に乗る中で、何かに対して「~ねばならない」と思い込んでいる人、その思い込みが強すぎるせいで苦しい思いをしている人に、多く出会ってきました。過度の「~ねばならない思考」は、自分を苦しめてしまいます。そこから解き放たれて、今よりも楽になってみませんか。

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目次

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人は誰でも、その人の「ビリーフ(信念)」を持っている

これまで筆者が担当してきたカウンセリングにおいて、相談女性の口から仕事や人間関係の悩みが語られる中で、

「私は長女なのだから、しっかりしなければならない」
「上司は自分よりも優れた人間なのだから、自分が不満を言ってはいけない」
「家庭は安らぎの場所なのだから、家庭で弱音や愚痴を吐くべきではない」
「誰からも好かれなければならないし、誘われたら必ず応じなければならない」
「子どもは絶対に母乳で育てなければならない」 

などの言葉が出てくることが多々ありました。

共通するのは、「~ねばならない」という言葉。断定的で、一見、確固たる事実のように思えます。
でも上記の例は、他者から見ると、「そうかな?それはあなたの思い込みじゃないの?」「それ、絶対じゃないよね?」と言いたくなるような内容ですよね。 

心理学の世界では、こういった「~ねばならない」という思い込みのことを、「イラショナル・ビリーフ」と呼びます。イラショナルとは聞きなれない言葉かと思いますが、「論理的でない」という意味、ビリーフとは、「自分・他者・物事に対する考え方、信念」のことです。

仕事や家庭、人間関係等に悩みを抱える人は、このような「イラショナル・ビリーフ(論理的でない思い込み)」を抱えていることが多いです。イラショナル・ビリーフが強い人は、コミュニケーションが攻撃的になったり、反対に非主張的になったりしやすく、また対人関係の不安や緊張が強くなりやすいことも、これまでの研究から明らかになっています。 


「~ねばならない」の見つけ方と対処法

このように、持っていてもあまり嬉しくなさそうな「イラショナル・ビリーフ」。どうやって見つけて、どう対処していけばいいでしょうか?
実際に私が担当したケースで、説明していきます。

(相談事例)

毎日深夜残業続きで疲れている。周りは男性ばかりで体力があり、同じように深夜まで働いていても平気そう。肌も荒れて生理も不順。仕事を辞めたいが、せっかく努力して資格を取って就いた仕事なので、辞めるにやめられない。

A 「事実」を確認する

業務量が多く、毎日深夜残業をしても終わらない。周りは男性ばかりで、同じように深夜まで働いている。自分は疲れており、肌が荒れ生理不順になっている。

B  Aに対しての「自分の考え」を確認する

他人に弱みを見せたくない。男性に負けたくない。弱音を吐いて、だから女は~と言われたくない。苦労して資格を取って入った会社なので、辞めるわけにはいかない。

C 実際に自分が取った行動や、感じた気持ちを確認する

重い体を引きずって仕事にいき、弱音を吐かずに働いて、毎晩倒れこむように寝ている。仕事も面白く感じない、辞めたい。いつまでこの生活が続くのか、この先が不安で仕方ない。

D Bの自分自身の考えに、自分で反論してみる

弱音や愚痴を少しは吐いてもいいんじゃない?周りに伝えないから、大丈夫だと思われているのかも。男性の目をすごく気にしているけど、女だからと下に見られたことは一度もないよね。そもそも男性だってこの働き方を辛いと思っているかも。ここじゃなきゃダメだと思っているけど、資格を活かして他の会社でも働けるかも。

ここでのポイントは、「客観的な事実とそれに対する自分の考えを切り分けて考える」というところです。ここが混ざっていると、イラショナル・ビリーフを見つけ出すことができません。

カウンセリングではカウンセラーの問いかけによってイラショナル・ビリーフに気づくことが多いですが、自分自身でも可能です。自分で自分に反論する際は、まずは「なんで?」「本当にそう?」と問いかけてみてください。

このケースの場合、相談者は「他人に弱みを見せてはいけない」「男性に負けてはいけない」「せっかく入った会社を辞めるべきではない」という、自分自身のイラショナル・ビリーフに気づかれ、最終的にはDの言葉が出てきました。その後男性上司に相談し、円満退職。資格を活かせ、より時間的に負担の少ない職場に転職されています。


「~ねばならない思考」から解き放たれよう

自分の背中が自分では見えないのと同じで、自分の考え方のクセにも、自分自身ではなかなか気づきにくいもの。でも、何かに対して「苦しい」「つらい」「不安だ」と思った時、それは、自分の考え方のクセを見つけに行く絶好のチャンスです。

自分自身を苦しめてしまう「~ねばならない思考」を見つけ、それに対して自分で反論をし、思い込みを緩めていくことで、肩の力が抜けてもっと自由になることができます。

ぜひ、上記の考え方を覚えておいて、つらいときに実践してみてくださいね。


執筆者:岡本真梨子

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更新日:2017年12月6日

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