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美容学校教員兼スタイリストの野澤琢眞です。毛量の多い方は、ヘアアレンジをしてもふわっと広がってしまってまとまりが悪かったり、結んだスタイルもなんだかワンパターンになってしまって可愛くする事を諦めてしまうなんてことも…。そこで今回はそんな毛量の多い方でも簡単に可愛く髪をまとめる方法をご紹介します。
ヘアアレンジの前にちょっとお話したいのが「髪をすく」時のメリットとデメリット。
髪の量が多い方は、「軽くみせたい」という思いから髪をすきたいと考える方も多くいますが、ちょっと注意していただきたいポイントがあります。
まず髪をすくことの最大のメリットは「軽さが出せる」ということ。毛量が多い方でも髪をすいてあげるだけで簡単に重たい雰囲気をイメチェンすることができます。
その一方でデメリットも。
癖のある方は、もちろん見た目は軽くはなりますが、すけばすくほど湿気などの影響でクセが出やすくなり、広がりやすくなってしまうという点も。
またどんな髪質の方も、髪の強さが弱くなりダメージが進みやすい状態になりますので、毛量調整は最低限にして、毎日のヘアケアで髪のボリュームが出ないように気をつけてあげることが重要です。
シャンプー&トリートメントで髪に潤いを与えて、乾かす前には洗い流さないトリートメントを忘れずにつける。そして髪の広がりをおさえるように上から下に向かってドライヤーするのがオススメです◎
ちょっと話はズレましたが、早速毛量多めさん向けのオシャレヘアアレンジをご紹介します。
今回のヘアアレンジは、ゴムが1本あれば簡単に作る事が出来ますのでぜひお試し下さい。
① 毛先をあらかじめ軽く巻いていきます。アレンジがしやすいよう、スタイリング剤をつけて下ごしらえをしておきます。
毛量の多い方は下ごしらえのひと手間をおこなう事でアレンジがしやすくなりますので、しっかり仕込んでおいて下さい。
② 襟足の髪の毛を左右に分けて下から取り出します。毛量の多い方は、全体の髪をまとめられるほどよい量を取り出すようにしてください。
③ 取り出した襟足の髪で、全体の髪を巻きつけていきます。
最低でも2回転以上巻きつけてから毛先をゴムで縛ります。
④ ベースが出来たら、部位ごとにルーズに崩していきます。
崩す時に気をつけるポイントは、つまむ髪の量をなるべく少なくして空気感が出るよう、細かく崩していく事です。あまり大きく崩してしまうと崩れやすくなってしまうので注意して下さい。
⑤ 残った毛先をアイロンを使って巻いていきます。
このくらいの分量の毛先の場合は、小さい波ウェーブを使って立体的に仕上げるのがおすすめです。
中間部分に内巻きを入れて毛先を外ハネにしておさめます。毛先を外ハネにする事で、より立体的で空気感のある仕上がりにする事が出来ます。
⑥ 最後にお好みで、ゴムの部分を隠すようにしてバレッタをつけて完成です。
こちらのヘアアレンジは毛量の多い方でも少ない工程で簡単に作る事が出来ますし、むしろ毛量が多いからこそ出来るヘアアレンジとも言えます。
少ない髪の方だと、襟足の髪の質量が少なく巻き込む事ができません。毛量の多いのをプラスに考えて、出来るお洒落を精一杯楽しんでみて下さい!
この記事のライター
野澤琢眞
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三重県内の美容室に11年勤務した後、現在は美容専門学校の教員をしながら直営サロンでスタイリスト業務も行う。美容学生に向けて発信したInstagramのヘアアレンジ動画が分かりやすいと人気となり1年で10万フォロワーを達成。2017年「次世代インフルエンサー美容師」全国1位を獲得する。学校外でも若手美容師の為のヘアアレンジセミナーを開講し活躍の場を広げている。
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