更新日:2021年5月18日 / 公開日:2021年5月18日
美容ライターの遠藤幸子です。対極のアイテムとしてよく比較される、デパコスとプチプラ。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、デパコスとプチプラの違いを実際に両者の似たアイテムを比較しながら美容ライターの筆者が徹底解説します!
デパートで販売されているコスメと、ドラッグストアやスーパー、バラエティショップなどで販売されているお求めやすい価格のプチプラコスメ。販売場所や価格が違うのはもちろん、他にどのような違いがあるのでしょうか。
大きな違いのひとつは、仕上がりの美しさです。顕著にあらわれるのはアイシャドウやリップ、チークなどのポイントメイクアイテムで、その背景には発色や質感の違いがあります。
パッケージの中に収まっている状態ではよく似て見えても、実際に肌に纏ってみると透け感や煌めき、フィット感などが異なる傾向にあります。
特にパールやラメを含んだもので安っぽい仕上がりになるものがプチプラの中に多く、テスターなどで試して慎重に選びたいところです。
また、ファンデや下地といったベースメイクアイテムもデパコスの方が豊富なラインナップがあるだけに、お気に入りの商品を選びやすいという魅力があります。
しかし、プチプラコスメの中には実際の価格の何倍もの価値を感じさせる優秀な商品もあり、肌悩みや使用するシーン、予算に応じてうまく使い分けるのがおすすめです。
動きが出やすい目元や飲食で落ちやすい口元、長時間メイク直しできないと崩れが気になりやすいTゾーンなどは特に化粧モチにこだわりたいところです。
デパコスとプチプラを数多く使用してきた筆者の体感では、デパコスの方が化粧モチがいい商品が多い印象です。
そのためベースメイクであれば下地かファンデのどちらかをデパコスにする、アイシャドウをプチプラにする場合はアイシャドウベースを使う、といったようにプチプラを使う場合モチをよくする工夫をしておくと安心です。
デパコスは美容成分が多く含まれているものや、肌に優しい成分で作られているものなど商品の種類が豊富。そのため肌への負担が軽いもので仕上がりが好みなものを見つけやすい傾向にあります。
しかし、最近ではプチプラでも肌への優しさに配慮して作られた商品もあるようです。どこでどんな価格のものを買うかというよりも、どのような成分が配合されているかチェックして購入するのがおすすめです。
デパコスはラグジュアリー感漂うパッケージのものが多く、中には飾っておきたくなるようなものやアクセサリーとして身につけられるものもあります。
パッケージの素材もデパコスはガラスなどコストのかかる素材が使われていることも少なくない一方で、プチプラはプラスチック容器のものがほとんどです。
そのためデパコスはパッケージの美しさやブランドロゴに惹かれて購入に至るケースも多々あります。
「リンメル プリズム パウダーアイカラー 004」(税込880円)と「アディクション ザ アイシャドウ 004SP マリアージュ」(税込2,200円)はよく似たアイシャドウです。
現在アディクションは別売りのパレットに収納していますが、元々はリンメルと同じく透明のプラスチック製パケでした。
実際に指で適量取り、腕に2度塗りして比較したスウォッチが下の画像です。向かって左がリンメル、右がアディクションで上の画像は自然光の下、下の画像は室内灯の下で撮影したものです。
色や煌めき具合が類似していますが、アディクションの方がフィットし、煌めき具合も終始均一で華やかな印象です。
また、モチがよく、粉飛びについてもアディクションの方がしにくいです。
キャンメイクの「パウダーチークス PW39 スミレパープル」(税込605円)とクリニークの「チーク ポップ 15 パンジーポップ」(税込3,630円)も微妙に発色は異なるものの、よく似たチークです。
実際に指で適量取り、腕に2度塗りしてみたスウォッチが下の画像です。向かって左がキャンメイク、右がクリニークで上の画像は自然光の下、下の画像は室内灯の下で撮影したものです。
発色や付きは若干クリニークの方がよく、肌に透明感を与える効果もクリニークに軍配が上がる印象ですが、それほど大きな差はなく、色みの好みで選ぶこともできます。
必ずしもデパコスが優れているわけではなく、プチプラの中にもたくさん優秀なコスメがあります。
大事なのは実際に試し、自分に合うかどうかということです。予算や使用するシーンなどに応じてデパコスとプチプラコスメを使い分けて毎日のメイクを楽しんでください。
※記事内の商品価格は筆者購入時の価格です。
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