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ライフシフトとは「人生の向きや位置を変え、人生に変化を起こす」こと。100年あると言われる人生、女性はどのように生きていけばよいのでしょう。社会の荒波で溺れぬように、ワーママ的泳ぎ方を徹底解説した『ワーママはるのライフシフト習慣術』(フォレスト出版)から、気になるトピックスを厳選してお届けします。
「アンコンシャス・バイアス」という言葉を聞いたことはありますか? 「無意識の偏見」を意味する言葉です。
例えば、「高齢者は運転が危ない」「若い人は発想が柔軟」「左利きは賢い」「女の子はピンク、男の子はブルー」といった、私たちが普段意識していないにもかかわらず、なんとなく頭の片隅に残っている偏見を指します。
このアンコンシャス・バイアスは、「母親」特に「ワーキングマザー」に対しても、無意識の「すべき」こととして重荷になっていると感じます。ネット社会が発展するほど、これまでだったら見えない「世間の声」を感じることがあります。TVや雑誌、ネットニュース、SNSには、いろんな情報が飛び交っています。
「ベビーカーは邪魔」「ワーキングマザーの働き方はズルい」「キャリアも育児もなんて、欲張りすぎ」「保育園に早くから預けて働きたいなんて、母性がない」「仕事は時短なのに会社のイベントには来る(嫌味)」……などなど。
これらの声を、直接向けられた人は少ないでしょう(私も直接言われた経験はあり ません)。
しかし、この言葉が層のように積み重なって、「アンコンシャス・バイアス」として私たち自身に蓄積しているように思います。心の中で「こう」思われているのかもしれないと思うだけで、なんとなく仕事や育児に対して自信がなくなってしまったり、まわりに対して卑屈になってしまったりします。「人を不快にさせたくない」「もし文句を言われたら嫌だから、行動を控えめにしておこう」なんて、自己防衛が働いていたりします。
このアンコンシャス・バイアスや、子育てにおいての「これをしてはいけない」「〇〇しましょう」といった多くの情報から、変な罪悪感が生まれてきます。 私自身も、長男出産後、保育園のお迎えに行くたびに(延長保育で毎日19時にお迎えでした)「遅くなってごめん」「送迎が無理だから習い事ができないの、ごめんね」とつい口走っていました。
「働くことに対する罪悪感」というよりも、「子育てに対する時間が十分確保できないための変な罪悪感」を持っていました。
お母さんが働くことは「ごめんね」ではありません。残業して帰ってくる夫(お父さん)は、子どもに対して「ごめんね」なんか言いませんよね(笑)。
当時の私は、誰かに責められているわけでもないのに、必要以上に長男に対して申し訳なく思ったり、子持ちフルタイム勤務を肯定的に捉えられなかった時期がありました。
私は典型的に「母親とは、会社員とは、妻とは、こうあるべきだ、すべきだ」と、自分の「アンコンシャス・バイアス」で縛っていたと気づいたのです。
尾石晴(ワーママはる) 『ワーママはるのライフシフト習慣術』(フォレスト出版)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
『ワーママはるのライフシフト習慣術』では、ほかにもワーママに役立つ仕事術や家事育児のコツなどが紹介されています。ぜひ、書籍でもお楽しみください。
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ライフシフトとは、「人生の向きや位置を変え、人生に変化を起こす」という意味。
人生100年時代には、「教育⇒仕事⇒引退」の3ステージの時代から、ステージの移行を数多く経験する「マルチステージ」の人生が到来することを意味します。
その変化に対して、女性はどのような人生戦略を立てていけばよいのでしょう。
家庭もキャリアも賢くしたたかに、楽しく続けるための人生戦略を実現する1冊となっています。
著者プロフィール 尾石晴(ワーママはる)さん外資系メーカーに16年勤務。長時間労働が当たり前の中、子持ち管理職経験から「分解思考」で時間を捻出。ワンオペ育児の合間に、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・ライフオーガナイザーなど、会社員以外での収入経路を複数確保。2020年4月に会社員を卒業し、サバティカルタイム(使用用途を決めない学びの休暇)に突入。音声メディア「Voicy」では1500万回再生声を記録し、トップパーソナリティとして活躍中。その他、「note」や「Twitter」でも日々発信。SNSの総フォロワー数は7万人を超える。現在は雑誌や「レタスクラブ」で連載など文筆活動や、2020年ヨガスタジオ「ボスパム fukuoka スタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。Twitter @wa_mamaharuHP 尾石晴(ワーママはる)ワーママは賢くしたたかに生きよこの記事のライター
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