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お笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰さんと若林正恭さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)10月1日放送で、春日さんがお子さんと外出中に感じた、周囲の冷たい目線に対するモヤモヤを語っていました。
親にも本人にも制御できないことがある「イヤイヤ期」。(※画像はイメージです/PhotoAC)
オードリーの春日さんは2020年に、若林さんは2022年3月に、それぞれ女の子が誕生し、ともに一児のパパ。番組ではしばしば子育てのトピックで会話が弾みます。
この日の放送で春日さんが切り出したのが、お休みの日に家族で出かけたときのエピソード。東京都荒川区にある「あらかわ遊園」に奥さまと娘さんと3人で出かけたそうですが、自我が芽生えた2歳の娘さんとの外出は大変なことも多かったというのです。
あらかわ遊園は、荒川遊園地前駅から歩いてすぐの距離。しかし駅を降りたすぐのところに公園があり、娘さんは「すべり台の繰り返し。50分くらいやってたかな……」と春日さん。娘さんがすべり台を下りてくるたび「ほら、観覧車見えてるよ」「ヤギもいるよ」と誘うも、まったく効き目がなかったそうです。ところが、ふとすべり台に飽きて、急に荒川遊園のほうに走り出したという娘さん。
「やっと目的地に着いた」と思いきや、そこでも数々の事件が勃発しました。娘さんは現在2歳ですが、最初に「乗りたい!」と言った乗り物には3歳以上という年齢制限が。ワーッと泣きだした娘さんを無理やりその場から引きはがして他を探すも、なかなか泣き止みません。それでも、やがてメリーゴーランドが目に入ると、娘さんは「乗りたい!」とダッシュ。メリーゴーランドは2歳でもOKだったので、ほっと胸をなでおろした春日さんですが、自分はビデオを撮る係をやろうとお子さんを奥さまに託して外から見ていたら……。
「メリーゴーランドって、馬でもいろんな色があったり、ほかに馬車があったりして……乗るものが全然定まらなくて。みんなベルトをしててプルルルとブザーが鳴り始めてるのにまだ決まらなくて。そのうちステージを歩いて降りてきちゃって。最終的に係員さんが入るボックスに入りたいとなって、でも入れないからワーッとまた泣き出して……」。結局、メリーゴーランドにも乗ることができませんでした。
「何なら乗れるんだ?」と立ち尽くした春日夫妻の目に入ったのは、汽車。これも娘さんは気に入ってくれたようで、乗車に向かった奥さまと娘さんをビデオで撮ろうと構えていた春日さんですが、またもや遠くから聞き覚えのある泣き声が……。走ってきた汽車には奥さまの姿しか見当たらず、よくよく見ると娘さんは奥さまの足元に横になった状態で泣いていたのだそう。
後で聞いたところによると、先頭のスタッフさんが乗る場所に乗りたがって泣いてしまったとのこと。自我の芽生えた2歳児の要望はなかなか手強いもので、とても他人事とは思えない親御さんも多いのではないでしょうか。
その後、春日さんのもとに娘さんと戻ってきた奥さまは、「はぁ~あ」と深いため息。春日さんが「まぁ、しょうがないじゃない、嫌だったのよ」と声をかけると、「それはしょうがないけど、嫌なことを言われた」と返されます。
「(妻は)近くにいた子連れの人に、『そんなに泣いてるなら乗らなきゃいいのに』って言われたって。直接じゃないけど聞こえるように」と打ち明けた春日さん。
「私が一緒にいるときはそういうの聞いたことがないんだけど、(妻だけのときは)よく言われるみたい。電車の中とか人混みで『こんなとこに小さな子連れてきて……』みたいな。どこからともなく」
これには若林さんも、「わかるわかる、ベビーカー乗せてて『ここにベビーカーで来るな』みたいな目で見られること、東京ってめっちゃ多くない?」と激しく同意。「旅行に行ったとき沖縄のスーパーでベビーカー乗せてたらいろんな人が話しかけてくれたんだけど、場所によって違うな」ともコメントしていました。
「もし、私がその場(汽車)にいたら、どうしてたかな」と考えてしまったという春日さん、「いろいろ難しいなと思ったんだよね」と話に幕を閉じていました。
子どもが癇癪を起こして手がつけられない、と悩む親御さんは本当に大勢います。あまりにも程度がひどい場合は医師や専門家に相談してほしいのですが、自然な成長過程の1つでもあるので、そっと見守ることも大切です。
癇癪を起こしている子どもに冷静に言い聞かせるのは難しいもので、1~2歳でまだ言葉が完全に分からない年齢だと、大人がいくら一生懸命に説得しても伝わりません。
そもそもパニック状態の子供を怒鳴りつけても、なぜ叱られているのか理解できません。むしろ、癇癪を起こしている時は懸命に意思表示をしている真っ最中ですから、「僕(私)の気持ちを分かってくれない」と逆効果になります。「分かってもらうためにもっと大きな声を出さなきゃ、暴れなきゃ」と癇癪が激しくなる悪循環に陥ってしまいかねません。
癇癪を起こした子どもの気持ちを落ち着かせるには、共感を示したうえで、要求が通らないことを伝える方法があります。忍耐強く付き合う必要がありますが、おもちゃが欲しいと暴れているなら「買わないって言っているでしょ!」と叱り飛ばすのではなく、「○○くん(ちゃん)はこれが欲しいんだね」と一旦気持ちを受け止めます。「こういうの好きだもんね」「かわいいね」と子供の気持ちを理解していることを表す言葉を言い足すのも効果的です。その上で要求が受け入れられないことを冷静に伝えましょう。
癇癪の原因に沿って対処しているだけでは収まらないこともあります。タイムアウト法といって、気持ちを落ち着かせるために何もない静かな部屋に短時間(長くても数分程度)座らせる、といった方法や、別の事に気をそらせて意識を他にずらす方法も有効な場合があります。
今、癇癪を起こしている子も、いつまでもそのままいるわけではなく、社会の一員として少しずつ成長していきます。だいたい1歳半くらいから始まる「イヤイヤ期」も、自立心が芽生えてきた証拠であり、成長の過程として必要な時期なのです。大人が子どもたちを排除したりせず、見守っていける社会でありたいですよね。
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