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「まだおむつ?」「言葉が少ないね」夏の帰省でダメ―ジも…小児科医が現代の保護者を“頑張り屋さん”だと言う理由

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子供を育てていると、時には自分のやり方でいいのか不安になってしまうことがありますよね。でも、日々大勢の親子に接する小児科医の森戸先生は「今の親御さんたちの多くは頑張り屋さん。もっと気をラクにしてほしい」と言います。

子育て中の親は周囲に様々なことを言われがち

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(※画像はイメージです/PhotoAC)

小児科医をしていると、たまに小さな子供の親御さんから「私の子育てが大丈夫か心配になります」「育児の方法が合ってるのかどうか不安です」といったご相談を受けることがあります。確かに子育てって、正解がないから不安になりますよね。

それに子育て中の親は、周囲の人たちから様々なことを言われがちです。例えば、2歳くらいの子をベビーカーに乗せていると「このくらいの年になったら自分で歩かせないと」と言われ、歩かせていると「まだ小さいんだからベビーカーのほうが安心でしょ」などと正反対の意見を言われることがあります。

お盆や年末年始に帰省すれば、親戚などに「まだおむつなの?早くとってあげないと」「言葉が少ないね。もっと話しかけてあげて」「親が甘やかすから癇癪を起こすんでしょう」などと言われて悩んでしまうこともあるかもしれません。

私は小児科医ですから、診察時に子育て中のお母さんやお父さんたちとお話しますが、今の親御さんたちは十分に育児方法や小児医療について勉強されていて、とにかく頑張り屋さんです。なぜなら、次のような質問をよく受けるからです。

「赤ちゃんが泣きやまないときは、ずっと抱っこしていたほうがいいでしょうか?」「子供が風邪をひいているとき、ぬるめのお風呂に短時間入れるなら大丈夫ですか?」「解熱剤を使う目安は38.5℃以上と聞きますが、つらそうなら使ってもいいですか?」

さらに、お子さんにきめ細やかなケアをされている人が多いのです。大切なお子さんが、少しでも気持ちよく過ごせるようにしてあげているんですね。

親だって人間だから限界があって当然です

昔は大多数の日本人が日々の暮らしに追われていました。日本は今よりもずっと貧しく、子供の数も多かったので、お母さんもお父さんも生きていくために必死で、子供のケアをしきれないことも多かったでしょう。

だから、乳幼児のお守りは少し大きな子供が行うのが普通でした。当然、子供を清潔なお風呂に毎日入れてあげられる人は少なかったでしょうし、子供が泣いていたからといってずっと抱っこしていられる人も少なかったでしょう。

今は昔に比べれば生活が豊かになり、家電が普及し、子供の人数も減ったことによって、一人の子にかけられる時間は増えたと思います。子育てに関するデマなどもありますが、一方で医師などの専門家が情報発信することによって正確な知識も広まっています。

でも、豊かな現代の日本に暮らしているから、必死でやればできそうだからといって、無理して頑張らなくてもいいのです。

「よりよい子育て」のために、子供の食べるものや着るものは全て手作りし、子供のニーズの全てにきめ細やかに応えようとしたらキリがありません。親だって人間ですし、仕事も家事もありますから、やはり限界があります。

今の親御さんたちは、十分に頑張っていると思います。周囲の「こうするべき」という声に振り回されて無理をするのではなく、なかなか難しいとは思いますが、少しでも気ラクに楽しく子育てをしていきましょうね。

参照)森戸やすみ『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』(内外出版社)


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マイナビウーマン子育て

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