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お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。
これまたいつもの「おい、パパしっかりしろー!」案件ですね(笑)。
家事や育児の分担は、各夫婦がそれぞれ納得できるようにしたらいいんです。が、たいていの場合、今はたとえ年に5億や10億稼いでいたとしても、奥さんが専業主婦でも、家事や育児をしない男性はダメでしょう。夫婦で助け合うのが当たり前だからです。
ましてや共働きで仕事をしているのなら、奥さんだって疲れています。家事や育児をやらないという選択肢はありません。
田舎大好きさんは、まだ30歳。上のお子さんが2歳ということは、28歳で父親になっているわけですから、とても若いパパさんですね。もしかしたら周囲の友だちはまだ独身だったり、子どもがいなかったりして自由に遊んでいて、家事や子育てをがんばる気になりにくいのかもしれません。
でも若いからこそ、ぜひ今すぐ育児からがんばってください。今がチャンスです!
じつは、育児って地球上でもっとも大切なミッションなんです。育児ができると段取りがよくなるし、忍耐力もつくし、関連して家事もできるようになるし、短い時間で集中するからか仕事もできるようになります。育児はすべての道に通じるんです。
具体的にどうしたらいいかですが、最初は土日だけでもいいので、1歳のお子さんの面倒をすべて田舎大好きさんがみましょう。ご飯を食べさせたり、歯を磨いたり、おむつを替えたり、着替えさせたり、お風呂に入れたり……全部です。奥さんは2歳のお子さんだけをみます。
次に慣れてきたら、平日も1歳のお子さんのことはすべて担当しましょう。保育園に行く準備から全部です。最初は大変だと思いますが、だんだん慣れてきます。そして下の子はパパっ子になってきて楽しくなってくるはずです。
こうして普段からちゃんと育児をしていると、育児と家事が切り離せないことがわかってきます。おむつのゴミをひとつも放置しないで片付けるようになり、育児しやすいよう整理整頓したり、だんだんとほかのことも素早くできるようになっていくんです。
このとき、奥さんを質問責めにしたり、頼りすぎたりしないでください。かえって手間をかけさせてしまうことになるので、なるべく自分で調べたり、勉強したりしましょう。
一方、家事を効率化するのもおすすめです。家電を増やしたり買い換えたり、便利グッズを買ったりして工夫しましょう。たとえば、縦型の洗濯機を乾燥までできる大容量のドラム式に変える、ロボット掃除機を買う、食洗機を導入する、などするとラクになると思います。
この連載で何度も話しているように、僕も下の子のお世話を担当しています。仕事も忙しくて疲れていたし、最初はあまりの大変さに逃げ出したくなりました。でも、こんな大変なことを奥さんだけに押し付けるわけにはいかない、と思ってがんばったんです。
その結果、下の子は夜中に目が覚めても僕のところに来たりするほどパパっ子になってくれました。EテレでMCをしていた『すくすく子育て』で、恵泉女学園大学の学長で、発達心理学の大日向雅美先生が「育児だけは裏切らない」というようなことを話されていましたが、本当にその通り。お世話をしたぶん、子どもとの愛着が深まります。
それだけでなく、僕は育児や家事をするようになって初めて、子育ての先輩や専業主婦・主夫のすごさを知りました。人生で大切なのは仕事だけじゃありません。このことを身をもって知り、僕の視野は広がり、世の中の見え方が変わり、人生がより豊かになったと思います。
僕の場合、父親になって少し経ってからこういうことに気づいたんですが、すでに48歳と遅かったんです。その点、田舎大好きさんはまだ若い! 今の年齢から子育てをしっかりし、家事も仕事もうまくいけば万々歳です。
しかも、将来お子さんたちが独立してもまだまだ若い。子育てや家事、仕事を通して培ったスキルを生かしつつ、今度は自分の時間を楽しむこともできるわけです。ぜひがんばってみてくださいね!
1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使、国連環境計画「UNEP」アンバサダーを務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』では5年間MCを務めた。現在は、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」のYouTubeチャンネルを開設。
YouTube ピコスタキッズYouTubeチャンネルTikTok ピコスタキッズTikTokチャンネルTwitter @kosaka_daimaou
(取材・文:大西まお、撮影:天田輔[インタビュー]、佐藤登志雄[タイトル・結論]、編集:マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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