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10代の思春期とともに訪れる反抗期。我が子の反抗期はいつから始まるのか、不安に感じている人も多いでしょう。子どもが小学校高学年になったら、そろそろ心構えをする時期です。今回は現在18歳~29歳の子どもがいる先輩パパ・ママに、「反抗期がきたかも」と感じた子どもの言動をまとめました。
現在18歳~29歳の子どもがいるパパ・ママに、子どもの反抗期について質問したところ、「反抗期があった」という人は約55%、「反抗期はなかった」という人が約45%という結果になりました。意外なことに、約半数は反抗期がなかったようです。
2022年に博報堂生活総研が20代~60代の男女を対象に行った調査(※)では、「家族について、あなたにあてはまるものを教えてください」という質問に対し、「友達のような親子関係が良いと思う」と答えた人は33.9%にのぼりました。この結果は2018年からジワジワと上昇傾向にあります。
昔ながらの封建的な価値観で押さえつける親子関係ではなく、子どもと同じ目線に立って友人のように何でも話せたり、子どもの意思を尊重して重んじたりする親子関係を指す「友だち親子」という言葉がありますが、この新しい親子関係の在り方により、「子どもに反抗期がなかった」という家庭も多いのかもしれません。
※博報堂生活総研による2年に1度の定点調査「生活定点1992-2022」より
上記の設問で「子どもに反抗期があった」と回答した人のみ
続いて、反抗期が始まった時期を聞いてみると、もっとも多かったのが「中学生」でした。約55%の家庭で反抗期が確認されています。反抗期の定義は曖昧で、感じ方の違いもあるとはいえ、子どもが中学生前後になったらそろそろ心の準備が必要なようです。
次いで多いのは「小学校高学年」の約22%でした。小学校高学年は、第二次性徴があらわれる時期であり、ホルモンバランスの変化が心の変化にも影響していると考えられます。
では、子どものどのような言動に「反抗期がきた」と感じたのでしょうか? いくつかご紹介します。
●私とあまり口を聞かなくなったことと、あまり目を合わせて話をしてくれなくなった。(女性/50歳)
●自分のことをしゃべらなくなる。(女性/59歳)
●親との会話をめんどくさそうにするようになったこと。素直に聞き入れることが減ったこと。(女性/42歳)
幼いころは、1日の出来事をつぶさに報告してくれていたのに、だんだん口数が減ってきたような気がする……。それはまさしく反抗期の始まりかもしれません。何を聞いても「別に」と冷たく返事をされたり、「言ってもわからないでしょ」と突き放されたり。
親としては寂しいことですが、子どもが精神的に親から自立しようとする過程において、よくある現象です。無理に話を聞き出そうとしないで、自分から話し出すのを待つしかありません。親の価値観を押しつけず、会話の機会を待ちましょう。
●何を言っても口答えして反論し、常にイライラしていた。(女性/40歳)
●言うことを聞かず、全く勉強をしなくなったとき。何を言っても反抗的な態度を取りはじめた。(男性/49歳)
●今まではこちらが言うことに素直に従っていたのに「うるさい」「うざい」と反抗してきた。(女性/46歳)
会話が減っていくうえに、たまに話すとケンカばかりになってしまうのが、反抗期あるあるです。
親としては、ごく当たり前のことを言っているつもりなのに、子どもはことごとく反抗してきます。口ごたえされると一瞬イラッとしますが、これは子どもの思考力や表現力が向上している証拠だと考えてみましょう。
人の言うことを疑わず、黙ってなんでもハイハイと聞き入れる子は一見よい子に見えますが、社会に出たらどうでしょうか? 口ごたえは成長の証です。
●話をしなくなった。食事が終わるとすぐに自室に行くようになった。(女性/55歳)
●食後など居間にいることが少なくなり、すぐ自室に行くようになったこと。(男性/59歳)
●私が帰宅して居間にいくと、今まで居間でくつろいでいた息子がすっと自分の部屋に行ってしまう。(女性/51歳)
いつもリビングで遊んでいた子どもたちも、成長するにつれてひとりの空間や時間が欲しくなります。大人でも、いつも誰かと一緒にいると疲れてしまいますね。
本を読んだり、勉強したり、音楽を聞いたり、ときにはひとりでぼんやりする時間は、誰にとっても大切なものです。自室にこもって何をしているのか気になると思いますが、親子といえども、お互いのプライバシーを尊重することも必要です。
●車の助手席に座るのを嫌がるようになったこと。家族しかいないときは普通に話すが、一緒にいたり話しているところを友達に見られたら恥ずかしいようで態度がつめたくなる。(女性/43歳)
●参観日で学校に行っても、以前とは違った感じでそっけない態度をとられた。(女性/55歳)
●一緒に外出をしたくないと言われました。親と一緒に歩いているのが恥ずかしいようです。(女性/42歳)
思春期になると、子どもたちの自意識は過剰になりがち。同年代の友人から自分がどう見られているのか、非常に気にします。アイデンティティーを確立し、「自分は自分。人は人」と自信を持って言えるようになるまでは、長い時間と多くの経験が必要です。
特に親と一緒にいると、自分が子ども扱いされるのが嫌なのでしょう。そう感じるうちは、まだまだ子どもなのですが……。
反抗期の子どもの態度には、イラッとさせられることも多いでしょう。ついつい強く注意したくなりますが、強権的に押さえつけるのは逆効果です。自分の10代のころを思い出してみてください。親に対して、同じような態度をとっていたのではないでしょうか。
親以外の大人や、同年代の友人との交わりを経て、子どもの心は成長していきます。いつかは笑い話になると信じて、子どもたちを温かく見守っていけるといいですね。
マイナビ子育て調べ調査日時:2024年5月23日~25日調査人数:199人(18歳~29歳の子どもがいる30代~60代のパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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