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宮島岬から望む釧路湿原
西武不動産が所有・管理する、北海道鶴居村の釧路湿原国立公園内にある「鶴居・西武の森」が、6月30日(火)付で、地域生物多様性増進法に基づく、環境省の「自然共生サイト」に認定された。
釧路湿原国立公園内での「自然共生サイト」の認定は初。同社においては、「飯能・西武の森」「東京ガーデンテラス紀尾井町」に続き、3件目となる。
2030年までに陸と海の30%以上を自然保護エリアとして保全する「30by30 目標」。
日本では、OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)として、民間等の活動により生物多様性保全が図られている場所を「自然共生サイト」として国が認定する仕組みを運用している。
「鶴居・西武の森」は、約391万㎡の広大な森で、全域が釧路湿原国立公園内に位置している。
シラカンバやミズナラの群落、釧路湿原につながるハンノキの自然林で構成され、釧路湿原国立公園の景勝地・宮島岬(環境省所有地)への入口にもなっている。
「鶴居・西武の森」が宮島岬への入口に位置していることから、同エリアの保全と観光資源としての活用を目的に、西武不動産、環境省釧路自然環境事務所、鶴居村の3者による協議が、2023年4月にスタートした。
2024年春には、鶴居村を事務局とする「鶴居村釧路湿原観光コンテンツ創出協議会」が立ちあがり、宮島岬エリアの活用に向けた検討が本格化。同年8月には、この活動が環境省のアドベンチャートラベル事業(※)に選出され、宮島岬エリアへの入域ルールの策定を開始するなど、官民連携による保全と活用に向けた議論が重ねられてきた。
そして2025年2月、3者による連携協定を締結。以降、良好な自然環境の維持保全、および釧路湿原国立公園の観光資源を活かした施策を通じて、持続可能な地域活性化を目指している。
西武不動産は、土地所有者として、西武グループで造園・緑地事業を担う西武造園とも連携し、自然環境の保全およびアドベンチャートラベルの実施に向けた林道の整備などに取り組んでいる。

官民合同での林道整備活動
今回は、希少種が多数存在する「鶴居・西武の森」において、生物多様性の保全に、官民が一体となって理想的な活動を展開していることなどが評価され、「自然共生サイト」に認定されたとのことだ。

ニホンザリガニ
西武不動産は、「鶴居・西武の森」の動植物が生育できる環境を維持すること、特に、大径木に営巣するクマゲラや湿原を涵養する湧水域に特有な二ホンザリガニといった、希少種の保全を図ることなどを目的に、さまざまな取り組みを行っている。
例えば、熱を検知して自動で録画するトレイルカメラを設置し、エゾシカの生息状況を把握することで、植物の植生を保護する対策を試行している。
また、希少種の生育環境エリアの水環境や土砂流出状況の確認も実施している。

5月に環境省、鶴居村の関係者と行った林道整備の様子
さらに、鶴居村、環境省釧路自然環境事務所と連携したアドベンチャートラベル(※)の実施協力と適切なトレイルコース管理も行っている。
今後は、「鶴居村釧路湿原観光コンテンツ創出協議会」において、西武不動産および環境省釧路自然環境事務所とも連携しながら、主に鶴居村認定ガイドが同行するガイド同伴ツアーを開催する予定とのこと。
プログラムについては、西武グループの西武トラベルの協力により、発注を受けた後にプログラムを決める、テーラーメイド型ツアーを国内外に販売するなど、地域と共に持続可能な森林の保全・活用を目指していく。
釧路湿原国立公園内で初の「自然共生サイト」に認定された「鶴居・西武の森」に注目してみては。
鶴居村釧路湿原観光コンテンツ創出協議会:https://tsurui-adventure-travel.com
参考「環境省30by30」:https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance
※アドベンチャートラベル:アクティビティを通じて地域の自然・文化を体験することにより、旅行者自身が、未体験の価値観に触れ、旅行者自身の内面に変化がもたらされるような旅行スタイル
(Higuchi)
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