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新店舗のイメージ
ナカムラは、1945年に東京・西荻窪で創業した果物屋「中村屋」を2026年に承継し、新ブランド「果寮中村屋(KARYO NAKAMURAYA)」として再構築。12月にオープン予定だ。
果物の販売に加え、旬の果実と日本茶を楽しむ甘味処。果物のさまざまな楽しみ方を提案する、新しい果物屋のかたちを目指す。

1945年、創業時の中村屋

80年にわたり営業を続けてきた西荻窪の旧店舗
果物屋「中村屋」は、創業以来、地域の人々と共に80年以上にわたり営業を続けてきた。しかし、時代の変化や後継者不足を背景に、街からは昔ながらの商店が少しずつ姿を消していった。
2025年当時、「中村屋」を守っていたのは、80歳を迎える二代目店主ただ一人。店は、大きな転換点を迎えていたそう。このまま、80年の歴史に幕を下ろすのか。それとも、この場所にもう一度、新しい役割をつくるのか。

新ブランド「果寮中村屋」として再構築する同社代表
選んだのは、「残すために、一からつくり直す」という道だった。
ナカムラの代表取締役 中村由樹氏は、子どもの頃から果物屋が身近な存在であった一方で、父からは「果物屋はやめとけ」と言われて育ったそう。
しかし、海外約20カ国を訪れる中で、改めて気づいたのが、日本の果物の品質、生産者の技術、そして旬を楽しみ、大切な人へ贈る文化の価値だったという。
この日本独自の果物文化を、次の世代へつないでいきたい。その想いから、「果寮中村屋」は生まれた。
「果寮中村屋」のブランドコンセプトは、「日本の恵みを、ひとつの物語に。」
同店が目指すのは、「日本の果物に興味を持ち、誇りに思う人が増えること」「『果物屋』という職業が、次の世代に選ばれること」「生産者の技術が、その先の世代へ受け継がれていくこと」。その未来を、生産者、来店客と一緒に作っていきたいとしている。
売り手、買い手、世間の三方良しを貫き、まずは、東京・西荻窪からひとつの物語を紡いでいく考えだ。

「果寮中村屋」では、果物の販売に加え、果物をもっと身近に楽しんでもらうための、さまざまな味わい方を提案する。スタッフは和装に身を包み、日本ならではのおもてなしで来店客を迎える。演出カウンターでは、果実をカットし、抹茶を点てる。その一連の所作まで、ひとつの体験として届ける。
朝の部では、果実や日本茶を中心に、1日の始まりに寄り添うメニューを予定している。
昼の部では、旬の果実を主役にした甘味をはじめ、日本茶やコールドプレスジュースなどを提供する。
夜の部では、昼とは異なるスタイルで、旬の果実をより深く楽しめる時間を構想。営業時間および夜の営業内容は、現在計画中とのこと。

なお、果物やギフト販売は、1日を通して行う予定だ。
ナカムラ代表の中村由樹氏は、高校時代にボクシング部主将・東京都代表として競技に打ち込み、卒業後はプロボクサーとして活動。引退後、20歳で東南アジアを中心にバックパッカーとして各地を巡り、食や文化、商いに触れる。
2022年にナカムラを設立し、宿泊施設を中心とした事業を展開。2026年、80年続く果物屋「中村屋」を事業承継し、「日本の果物文化を、次の世代へ。」を掲げ、新ブランド「果寮中村屋」を立ち上げた。2027年からは、子ども食堂をはじめ、果物との接点を増やす取り組みを定期的に実施予定だ。


新宿淀橋市場での仕入れの様子
中村氏は、果物には土地があり、季節があり、生産者の人生があり、その背景まで消費者へ届けることも、これからの果物屋が担う大切な役割だと考えている。
同氏は、「日本には、世界に誇れる果物と、長い年月をかけて受け継がれてきた大切な技術や文化があります。
それは、決して当たり前に続いていくものではありません。後継者不足や時代の変化によって、受け継がれてきたものが少しずつ失われています。果物屋も、その一つです。だから私は、この店を受け継ぎ、もう一度つくります。(一部抜粋)」とコメントしている。
日本の果物文化を、次の100年先へ!老舗果物屋の新ブランド「果寮中村屋」に注目してみては。
■果寮中村屋 西荻窪本店
所在地:東京都杉並区西荻南3-17-5
オープン予定:12月
営業時間:朝・昼・夜の3部構成を予定
(Higuchi)
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