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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から柴咲コウさんのインタビューをお届けします♪
アニメや実写ドラマ、舞台化もされた、クリエイター集団CLAMPによる『ホリック xxxHOLiC』が実写映画化される。
本作は人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が見える高校生の四月一日君尋が、それに見合う対価と引き換えにどんな願いもかなえるという“ミセ”の女主人・壱原侑子と出会い、運命が変わっていくというストーリー。
神木隆之介さんと共にW主演として壱原侑子役を演じた柴咲コウさんのインタビューをお届けします。
『バトル・ロワイアル』や『GO』での演技が評価され、数々のドラマや映画に出演。2003年、RUIの名義でリリースした映画『黄泉がえり』の主題歌『月のしずく』が100万枚を超える大ヒット。2017年NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』では、戦国を生き抜いた主人公・井伊直虎を好演。また、2016年には、持続可能な社会を作るために自身が代表を務めるレトロワグラース(株)を設立。2018年環境省より「環境特別広報大使」に任命されるなど、俳優・アーティスト・会社社長とマルチに活躍。
昨年12月に特報映像が解禁されるやいなや、「原作の再現度がスゴい!」、「圧巻のビジュアルが美しすぎる!」と、SNSを中心に話題を独占した映画『ホリック xxxHOLiC』。メガホンを取った蜷川実花監督の作り出す妖艶で艶やかな世界観はもちろんのこと、侑子役にキャスティングされた柴咲コウさんに、「ハマり役!」「イメージにぴったり!」と公開が待ち切れないという声が次々に上がった。
「侑子さんは絶対的な存在感がないといけないので、どうすればいいのだろうと思っていました。でも、準備の段階で実花さんが写真を撮りながらフィッティングをしてくれたり、座り方などの所作も指示してくださって。そして本番では衣装さんやヘアメイクさんの素晴らしい力で私をガラッと侑子さんにしてくれた。私が意識したことと言えば、人間らしさを出さないことかな...。心臓音の揺れさえ感じさせないように“静”を意識しました。あとは、侑子さんは本来なら本人が気づくべきことを代弁しているので、セリフが押し付けがましくならないように、でも説得力があるようにと、言い方には少し悩みました」
作品の中で描かれる侑子の“ミセ”は、まさに蜷川監督の真骨頂。色とりどりの花と細かなところにまでこだわり抜かれた装飾。圧巻の世界観に柴咲さんも感動したのだとか。
「セットの小物ひとつとってもアンティークのものであったり、蝶のモチーフの小物が散りばめられていたり。セットの隅の隅まで細かく美術が施されていて、その隙のない感じに感動しました。とくに藤棚を抜けた先にある縁側の景色はこの世のものとは思えない美しさでした」
W主演の神木隆之介さんとの共演は2013年に放送された『Dr.コトー診療所』以来。
「当時、神木さんは10歳。成長の過程できっと私のことなんて忘れ去られていると思っていたので、覚えていてくれて嬉しかったです。あの時の神木さんは選ばれし者のオーラを放っていて、魂が“ははーっ”とひれ伏す感じ。神の子だと思っていました。今の方が人間を謳歌している感じがします。勝手なイメージですけど(笑)。でも、この作品の原作を読ませて頂いたとき、実写化するなら四月一日の役は神木さんしかいないなと思っていたので、決定したときは嬉しかったです
柴咲さんといえば2016年に持続可能な社会を作るための法人「レトロワグラース(株)」を設立。俳優・アーティスト業に加え、社長としても活躍する多忙さだが、そのスイッチはどのように切り替えているのだろう?
「お茶ですね。お茶を飲むこと、飲む行為、その時間を持つこと。それが私をリセットさせてくれます。お家では茶器にもこだわっていて、自分でお茶を点てたりもしますが、仕事中はインスタントのお茶でもポータブルのカップでもなんでもいいんです。自分の時間を敬って、労る時間を持つ。その時間その時間を大切にしています」
柴咲さんのお肌が綺麗なのもカテキン効果?肌がとても綺麗で40歳とは思えない。それをそのまま伝えると、
「いやいやいや、衰えは感じますよ」と笑った。
「とくに再放送を見たときとか“若ーーい!顔丸ーい!”って思いますもの。昔から顔に肉がつかなくて悩んでいましたけど、今と比べると全然ついていましたね(笑)。当時、というか33歳くらいまでは美容に無頓着だったんです。でも、35歳を過ぎた頃から気になりはじめ、ここ数年では良いと思うことはなんでも試していますし、自分でお化粧品を作ることも始めてしまいました。お肌の悩みが明確になって誤魔化しがきかなくなってきたので、それなら自分で本当に欲しいものを作ってみようと思ったんです。肌につけた時に肌が喜ぶのを実感できたり、前向きになれたり。そして、できればそれが地球にも優しいものがいいなって。そうやって考えながら歳を重ねていくのは楽しいです」
最後に『ホリック xxxHOLiC』の中の柴咲さんは、どんな願いも叶える役。そこでご自身の願いを尋ねると。
「人間の魂の向上。自分も含め、全人類の魂がそうあってほしい。争いは醜いということを当たり前のようにみんなが認識できたら、この世の中はもっと素敵になるのになと思っています。説教くさいかな?でも、侑子さん役ですし、いいかな(笑)」
そう笑う柴咲さんの後ろに艶やか侑子の姿が被って見えた。
原作/CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載) 監督/蜷川実花 出演/神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ 他 公開/4月29日(金・祝)全国ロードショー
©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
Photo / Ryuta Seki Styling / Kei SHIBATA (tsujimanagement) Hair&Make / KAYUMI KAWAZOE (ilumini.) Text / Satoko Nemoto
この記事のライター
Poco'ce
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