更新日:2024年3月8日 / 公開日:2024年3月8日
「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から谷恭輔さんのインタビューをお届けします♪
1990年生まれ。ドラマ「君が心をくれたから」(CX)、「トリリオンゲーム」(TBS)、「下剋上球児」(TBS)、「ミステリと言う勿れ」(CX)、「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS)、「インビジブル」(TBS)など、話題作に出演し続ける実力派。舞台役者としても力を伸ばし続け、2023年12月には、東京芸術劇場で上演された「たわごと」にメインキャストとして出演。「劇団KAKUTA」のメンバーとして、同劇団のプロデュース公演をはじめ、外部の作品に出演することも多数。
2024年1月期の月9ドラマ「君が心をくれたから」に出演。以前から、「下剋上球児」、「トリリオンゲーム」、「ミステリと言う勿れ」と、途切れることなく話題作に出演し続けている谷恭輔さん。現場から声がかかり続けていることは実力が認められている証。そして、制作者から愛される秘密を探るべく、演じることの醍醐味や今後の野望についてお伺いします。
――ドラマ「君が心をくれたから」の撮影中とのことですが、現場はどんな雰囲気ですか?
「ストーリーは重めですが、現場は逆にすごく明るいです。僕は相手の空気感に合わせて柔軟にお芝居したいので、いつもガチガチに役作りすることなく撮影に挑むのですが、今回は特にそれを意識しました。山田裕貴さんのお芝居への熱量や作品にかける想いが素晴らしいので、スタッフも演者も自然と一丸となって作品作りに没頭できています」
――谷さんは、「ミステリと言う勿れ」の制作陣からお声がけがあって参加されているそうですね。
「一度ご一緒したスタッフからまた呼んでいただけることはシンプルにうれしいのですが、プレッシャーも感じます。どうして自分を呼んでくださったのかを紐解くことはすごく大事だと思うので、期待に応えられるよう、常に逆算して自分がすべきことを考えています」
――昔から役者志望だったのですか?
「子どものころから映画が好きで、そういう仕事に就ければいいなという思いはありました。演技について学べる大学にも進学しましたし、学生時代に演劇を始めて、今も劇団に所属しているのですが演劇界の人は、良くも悪くも一般社会で は誰も口にしないようなことまでズバッと指摘してくる人が多いので、すごく成長させられます」
――東京芸術劇場で上演された「たわごと」も記憶に新しいところです。
「あの作品では、特に渡辺いっけいさんのお芝居に刺激を受けました。毎回、表情や間のとりかたを変えて“仕掛けて”くださるので、瞬時に感じ取って反応するのに必死で、僕も負けていられないなと思わせられます」
――谷さんの目指す役者像は?
「役所広司さんは昔から好きな役者さんですが、『PERFECT DAYS』でさらに憧れの気持ちが強くなりました。ほとんどセリフがないのにあそこまで雄弁に語れる役者に、僕もなりたいです。」
――どうしたらなれそうですか?
「人生経験を重ねることでしょうか...。舞台「たわごと」でご一緒した渋川清彦さんもやはり、舞台の端っこに座って黙っていてもにじみ出てくる色気があって。自分が渋川さんくらいの年齢になったとき、あの空気を纏うためには色々なことを経験する必要がある気がします」
――心の引き出しも増えそうですね。
「人間の感情や心の動きは、経験しないとわからないですから。その思いもあって、今年は“簡単にしない”ことを抱負に据えています。物事をいつも通りの角度で見たり、世間の評価を疑わなかったりすることは簡単だけど、いろんな角度から見ないと知り得ないことはたくさんあります。自分とは異なる考えの人の言葉に耳を傾けたり、知らない世界を覗いたりすることで新しい感情と出会えたら、仕事にも必ず活きてくると思うんです。なので、役者以外のお仕事にも積極的にチャレンジしてみたいですし、最近始めた登山を続けて、五感を研ぎ澄ませることも楽しんでいきたいです」
脚本/宇山佳佑
主題歌/宇多田ヒカル『何色でもない花』
出演/永野芽郁、山田裕貴、白洲迅、出口夏希、
斎藤工、松本若菜、真飛聖、遠藤憲一、余貴美子
TVer、FODにて配信中
PHOTO / NAITO (OUTNUMBER inc.)
HAIR&MAKE / Sayaka Shibuya (d’Arc)
TEXT / Reiko Matsumoto
この記事のライター
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