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女性に翻弄されるまっすぐな青年を演じ切りたい!
1989年生まれ。2010年、『天装戦隊ゴセイジャー』で俳優デビュー。数多くのテレビドラマ・映画に出演するほか、雑誌への露出も多数の人気俳優。2017年、『殿、利息でござる!』で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞。10月からは、連続テレビ小説『わろてんか』に、ドラマ『民衆の敵~世の中おかしくないですか!?~』(フジテレビ)に出演。
プリンスオーラを放つ注目の俳優として、2010年のデビュー以来、テレビや映画引っ張りだこの千葉雄大さん。舞台への出演は、舞台『タンブリングVol.2』と朗読劇『ラヴ・レターズ』の2作のみ。
「舞台はすごくやりたかったのでお話をいただいたとき、すごくうれしかったです。今回機会をいただけて、舞台で自分に何ができるのかは、いろいろ挑戦したいなという思いでいっぱいです。舞台に関してわからないこともたくさんあるので、初心者のようなつもりで稽古に臨むことになります。前回の舞台と違うことは、少なからずとも芝居の経験を積んできているので、考えられる部分もあるだろうし、伸びしろも昔よりある気がするので、たくさんのことを学びたいし、教えていただきたいです。そのなかで自分なりに提案できるものを見つけていきたいなと思います」
青春ドラマからホームコメディ、ミステリーなどさまざまな映像作品に出演してきたが、10月8日から挑戦していくのは舞台『危険な関係』という、世界各国で数々映画化・ドラマ化がされてきた、18世紀末のパリを舞台とした恋愛心理小説の名作だ。
「映画を観させていただいたんですけれど、お互いの私利私欲がつまっていて、いろいろな人が恋愛ゲームに巻き込まれていくんです。気づいたころには時すでに遅しっていう怖い世界に入っていけるすごい作品だと感じました。ぼくが演じるのは純朴な若い青年のダンスニ―騎士。玉木さんが扮するプレイボーイのヴァルモン子爵と一矢報いるという、役柄的にもシーン的にも大事な場面があります。玉木さんは役者として先輩として、ふり幅がすごく広いなって尊敬しますし、優しい方です。今回も始まる前に誘っていただいたり…食事の席では仕事の話はしたことないですね(笑)」
今作では、玉木宏さんほか鈴木京香さん、野々すみ花さんら実力派との共演となるが。
「『危険な関係』は国も時代も違うので、フランスや18世紀末という時代背景を意識したり、いろいろなバッググラウンドを自分のなかできちんと丁寧に積み上げていければ、説得力が生まれるんじゃないかなと。稽古から本番までにどんどん台本を読み込んだり、役を掘り下げたり、最終的にはカンパニーみんなで創り上げていくものだと思うので、そこにどういう風に身を投じられるか。とにかく演じ切りたいですね」
と、未知な世界への意気込みも充分な千葉さんから、最後にメッセージをいただいた。
「一見、すごく美しいところもありつつ、実は一つはがしてみると人間味のある作品だと思います。主人公のヴァルモンは一癖ある人物ですけれど、玉木さん演じるヴァルモンは男性から見てもすごく魅力的で妖艶で惹かれる要素があると思います。一方、ぼくが演じる純朴なダンスニーが、結局女性に翻弄されるというところも作品としてはおもしろいと思うので、ぜひこの名作を見ていただきたいです。千秋楽を迎えるころには、役者として新たな自信がもてていたらいいですね。今回は殺陣にも挑戦しますし、緊張感があるなかいろいろな枠を飛び越えて、出し切ります!」
作/クリスファー・ハンプソン
演出/リチャード・トワイマン
出演/玉木宏、鈴木京香、野々すみ花、
千葉雄大、新橋耐子、高橋惠子ほか
公演/10月8日(日)~31日(火)
Bunkamuraシアターコクーン
TEXT / Ikumi A ihara PHOTO / Isamu Ebisawa Stylist / Hirohito Honda HairMake / Naoki Hirayama
この記事のライター
Poco'ce
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