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かりゆし58 デビュー20周年の感謝を込めたアルバム「結縁音」来年4月には初の日本武道館ライブ

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本紙インタビューに答えるかりゆし58

 「アンマー」「オワリはじまり」などのヒット曲を持ち、デビュー20周年を迎えた沖縄出身の4人組バンド「かりゆし58」が14日にアルバム「結縁音(ゆいえんね)」をリリースした。このほど、スポーツ報知のインタビューに応じ、4年ぶりのアルバムに込めた思いなどを語った。

 あえて大きな夢や目標を掲げず、マイペースに歩んできた。ボーカルの前川真悟(45)は「そもそもヒット曲を出したいとか、スターになりたいと思って始めたわけじゃないんです。20代の頃に将来に対する漠然とした不安があって、30歳までに一人前の男になるため、何かに集中しようと思って始めたのが、このバンドだった」。背伸びをせず、足元を見つめながら着実に歩んできた20年だった。

 「結縁音」には文字通り、縁で結ばれた人々への感謝が込められている。それを象徴する曲が、かりゆし「58」と「20」周年を合わせた曲名の「5820(ゴーハチニーゼロ)」だ。基本的に前川が作詞・作曲を担ってきたが、この曲は4人がつづったバンドへの思いを合わせて1曲に仕上げた。前川は「これまでの曲は僕の視点だったけど、新しい語り手が生まれた画期的な曲になった」。ギターの宮平直樹(44)は作詞をすることで「出会いや周りの方に恵まれているな」と再認識したという。

 来年4月30日には、初の日本武道館ライブが決定した。「バンドマンの聖地」とも言われ、ミュージシャンなら誰もが憧れると思われるが、4人にとっては決してそうではない。ギターの新屋行裕(45)は「身の丈に合っていないのではないか」、パーカッションの中村洋貴(45)も「お客さんが1万人も来てもらえるのか、リスクが大きい」と不安を訴え、前川は「武道館ライブの会議が、解散の危機のような空気になった」と明かした。

 今月3日、その思いが変化する出来事があった。前川の地元、沖縄・八重瀬町で「YAESE結フェスタ」に出演し、日本武道館ライブを報告した。「さとうきび畑ばかりの町から、武道館ライブをやるミュージシャンが出たことを喜んでくれた。地元の野球少年が甲子園に出たみたいに。誰かにとって誇らしかったり、夢を投影するような存在になれるのなら、やってみたいと思った」と前川。地元の熱狂ぶりは想像以上でモヤモヤした気持ちが吹き飛び、視界が良好になった。

 20周年の締めくくりとして11月12日~12月29日に全国ツアー(15か所)を開催。年が明けて21年目の第一歩として、日本武道館ライブに挑む。中村は「武道館は過去に経験したことのない大きな山。登山仲間を集めて、みんなで楽しみたい」と語り、新屋も「このバンドを好きで良かったと思ってもらえる動きをしていきたい」。ファンの期待を背負い、日本武道館に沖縄の風が吹かせる。(有野 博幸)

 ◆かりゆし58 ボーカル&ベースの前川真悟、ギターの宮平直樹、新屋行裕、パーカッションの中村洋貴による4人組。2005年に沖縄で結成。06年2月にミニアルバム「恋人よ」でデビュー。代表曲は「アンマー」「オワリはじまり」など。11月12日~12月29日に全国ツアー(15か所)を開催する。


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