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ナ・リーグ球団初のワールドシリーズ3連覇に挑んだドジャースは、リーグ優勝決定シリーズでブルワーズにスイープされ敗退した。全3回連載「ドジャースの綻び」最終回は、潤沢な資金力にものを言わせたスター軍団の“限界”に迫る。現行の労使協定が12月に失効し、新しく結び直した際に「サラリーキャップ」が導入されたら、現状のようなチーム作りが難しくなる。常勝軍団の行く先は―。
MLBファンから見た、ドジャースVSブルワーズの対戦は、昨季から変わらず「金満スター軍団VS雑草軍団」という構図となった。今季の総年俸は「USA TODAY」によるとドジャースが3億3800万ドル(約534億円)でメジャー2位、ブルワーズはその半分以下となる1億4350万ドル(約227億円)で19位だった。
今季も開幕前に強打者のタッカーや守護神ディアスを獲得し、8月には24、25年サイ・ヤング賞左腕のスクバルも加入。まさに“銀河系軍団”となった。一方で、ブルワーズはマイナーで育てた若手を積極的に起用し、「個の力」に頼らず、「チーム力」で白星を積み重ねてきた。だからこそフリードマン編成本部長も戦前から「目立った弱点がない」と敵軍をたたえていた。
どのようにチームを組み立てていくかは、30球団でやり方は様々だが、ドジャースの潤沢な資金力に頼ったチーム作りは今後できなくなる可能性もある。メジャーでは12月1日に現行の労使協定が失効となる。現時点では多くの面でオーナー側と選手会側の意見に大きな隔たりがあるとされ、ロックアウトに突入する可能性が高いとされている。
その最大の焦点は、年俸総額の上限を定める「サラリーキャップ」の導入。選手の年俸が高額になり続けていること、資金力による球団格差が広がり続けていることなどから、オーナー側は導入を強く望んでいるとされている。北米スポーツではすでにNBA、NFL、NHLで導入済み。この制度が導入されれば、資金力にものを言わせた補強は難しくなってくる。主力選手のほとんどは30代。長期契約を抱える選手も多いが、新たな選手の台頭なくしては、黄金期は終焉(しゅうえん)を迎えることになる。
それでもドジャースは、今季MLB公式サイトが発表したファーム組織ランキングでは堂々の1位(ブルワーズは3位)。レギュラーが固定され、トレード要員として放出される選手も多く、若手の台頭がないようにも見えるが、育成システムはしっかりとしている。そこから、チームのレギュラーとなる生え抜きスターを育てなければならない。
頂点には届かなかったが、5年連続地区優勝という結果を残したことも事実だ。直近3年は大谷、ベッツ、フリーマン、山本、スミスというスターを中心として強さを見せてきた。新制度が導入されれば、再び頂点に立つために「個の力」に加え「チーム力」もアップしていかなければならない。岐路を迎えている。
(MLB取材班)=おわり=
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スポーツ報知
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