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俳優の加藤清史郎が20日、神奈川・川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムで行われた主演舞台「ミノタウロスの皿」(12月10~28日まで新国立劇場)の特別取材会に出席した。
「ドラえもん」の生みの親として知られる藤子・F・不二雄氏の短編SF漫画を、気鋭のアーティスト・スズキ拓朗氏の脚色、振り付け、演出で舞台化する。同施設がある川崎市出身の加藤は「僕自身、開館当時から足を運ばせてもらって、来るのは数年ぶり。何度来ても、心が躍るような空間です」と笑顔。9月末から期間限定で設けられている本公演の広報展示ブースにも触れ、「なんか、より作品の魅力が増していると感じました」と語った。
同作は、宇宙船で不時着した星で「食べる側」と「食べられる側」の立場が逆転している世界を描く。加藤は不時着した乗組員を演じる。初めて原作を読んだ際の印象について「先生のSF短編集に収録されている作品の中でも、ひときわ目立ってメッセージ性がある」と説明。「ただ、食べ物と人間の関係だけではないというメッセージも受け取らせていただいた。より立体的に舞台化する上で、その役目を任せていただいたことを誇りに思います」と意気込んだ。
2023年4月放送のNHKドラマ「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」の「流血鬼(りゅうけつき)」にも出演。再び藤子氏の作品に携わることに「言い方が正しいのか分かりませんけれども、また演じることができるんだ。縁があるなという気持ち。地元なので、ご縁のある先生の作品の初舞台化に携われる。こんなうれしいことはない」と喜びを語った。
共演する内田未来も出席したが、稽古はまだ始まっておらず、この日が初対面だった。ミノアをほうふつとさせる髪形と全身ピンクの衣装姿に、加藤は「ミノアのままだなと思いました」。一方の内田は加藤について、取材時の受け答えから「頭が良さそう」と回答。加藤の「だとしたら、これからメッキが剥がれるので、最悪の印象ですね」という自虐的な返しには「照れるんで、裏で話してください」と笑いを誘った。
原作のある作品の舞台化に「非常に難しさもある」としながらも、「最適解は再現ではないと思っている」と持論を展開。「リスペクトを持って、世界観のメッセージを素晴らしい演出家(スズキ拓朗氏)とともに実験を重ねて、そこで生まれた化学変化というものを、僕の持てる力を使って表現したい」と力を込めた。
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スポーツ報知
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