更新日:2023年4月10日 / 公開日:2023年3月29日
「灯台と水平線を望むお詣り支度の宿」をテーマとした、島根県にある星野リゾートの温泉旅館「界 出雲」に、俳優でフォトグラファーの染谷ノエルが訪問。そこでの体験を2回にわたってレポートします。1回目は絶景の大浴場や豪華客室を紹介した「ホテル堪能編」。強塩温泉で「禊湯」をして、神様と同じ食事をいただく「神饌朝食」を体験して、出雲大社のご利益をよりアップしてみてはいかがでしょうか。
島根県には、星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の施設が2つあります。それぞれに違ったコンテンツや滞在が楽しめる「界 玉造」と「界 出雲」。どちらも、島根の魅力に浸ることができると、大変な人気です。
今回紹介する「界 出雲」は、島根半島の西側に位置する岬「日御碕(ひのみさき)」に2022年11月にオープンしました。すぐ近くには白亜の灯台「日御碕灯台」もあります。
目の前に広がる日本海を眺めながら、水平線に沈む夕日、暮れゆく宵闇、昇る朝日を望める贅沢な立地。大浴場や部屋からこの絶景を存分に味わえます。また、車で約15分の距離に「出雲大社」があるので、参拝にも便利です。
公式サイトをチェック >露天風呂は、すぐ目の前が海!寝湯もあるので、天気のいい日の夜は星や月を眺めながら、間近に聞こえる海の音をBGMにゆったりと浸かってみて。海に浮かんでいるような気持ちになります。
移りゆく空や海が目の前に広がる開放的な空間で、極上のリラックスタイムを。
湯船に注がれる「出雲ひのみさき温泉」は、出雲大社へお詣りする前に心身を緩やかに解放し、身を清める「禊(みそぎ)湯」にもぴったりな、強塩温泉。
海とほぼ同じ塩分濃度で、舐めるとしょっぱいと感じるほど。身体がよく温まり、湯上がり後も長く温かさが続くという特徴もあります。湯上がりに、真湯のシャワーで塩分を流し落とすのを忘れないように。
しっかりと温まったら「湯上がり処」で一息。サービスのアイスキャンディーをいただきます。
入浴前には「温泉いろは」に参加。海をバックに、「界 出雲」の湯守りから、神話にも出てくる日御碕神社に祀られている神様の話を聞いたり、効果的な入浴法を学んだり。温泉に入る際の呼吸法も教えてもらいます。
両手で三角をつくって、それをおへその少し下に位置する丹田(たんでん)へ。口からゆっくり8拍かけて息を吐き、鼻から4拍かけて息を吸います。これを何度か繰り返すといいのだそう。
日没から夜明けまで、色の変化が豊かな“海”をモチーフとした、「界 出雲」のご当地部屋「彩海(さいかい)の間」。海の景色を望むタイプと、日御碕灯台を望むタイプの2種類あります。
今回宿泊した、海の景色を望むタイプの部屋は昇る朝日を眺められるため、朝焼けをイメージして、島根の伝統工芸品「石州和紙(せきしゅうわし)」で優しいピンク色に彩られた空間になっています。
一方、日御碕灯台を望むタイプの部屋は、西向きで、海に沈む夕日と日御碕灯台を望む眺望に合わせ、夕日のオレンジ色をより鮮やかに感じられるよう、補色効果のある藍色に彩られています。
部屋のテラスへ出て、海風を浴びながら外の景色を楽しむことも。
外を眺めていると、なんと、海から空へ伸びる虹に出会うことができました!素敵な光景に出会えてワクワク、旅気分がさらに高まります。
部屋から望める日本海は荒波なので、岩に激しく打ち付ける波の様子が見られ、迫力があります。また、刻一刻と海の表情が変わり、ずっと見ていても飽きることがありません。
夜になると波の様子は見えなくなりますが、音だけが響き、ソファーに座って波の音に耳を傾けながらゆったりと過ごせます。
ベッドの上の壁には、日本海の水平線をイメージした作品が。
部屋のキーがとても可愛らしいのもポイント。出雲大社のご祭神が片手に掲げた「打出の小槌」の形になっています。
旬の食材を取り入れた、見た目も鮮やかな夕食、季節の会席料理。出雲そばやしじみなど地元ならではの食材の料理が楽しめます。先付けの「出雲そばの薯蕷(じょうよ)寄せ」は小槌の形をした、出雲大社の大黒様にちなんだ縁起のよい器で提供されます。
さまざまなお料理が綺麗に盛り付けられている「宝楽盛り」。魚の形をしたお皿には、刺身用の醤油とピンク色の「梅酢甘酒」という調味料が入っています。梅酢甘酒は、爽やかでさっぱりしていて、白身魚との相性が抜群です。
パリパリ食感が美味しい「蟹の絹糸揚げ」は、初めての感覚でお気に入り。お好みでレモンをかけていただきます。
出雲大社を象徴する大きなしめ縄が付いた土鍋に入った「生姜と三つ葉の土鍋ごはん」。最初から最後まで細部までこだわりのある演出にときめきっぱなしです。
2日目の朝は、出雲神話をイメージした体操「稲佐の浜 神の渡り体操」から始まります。
稲佐の浜から出雲大社へ向かう様子を表現した体操で、日本海の荒波を表した動きや、弁天島を探す動きなど、一つ一つが特徴的です。教えてもらった呼吸法を実践しながら体操をして、気持ちよく体を目覚めさせて。
「神饌(しんせん)」とは地元で採れた山海の珍味を神様に献上する食事のこと。神様と同じ食事をいただくことで、神様とより強いご縁を結び、新たなパワーを授かることを祈願します。
専用プランにて提供される「界 出雲」の「神饌朝食」は、古来より神饌で最も重んじられてきた三つの要素 「米・塩・水」の他、川魚、海魚、野菜、海藻といっ た神饌の要素を取り入れた特別な朝食。
神々の宿る出雲ならではの神饌朝食を体感して、清らかな気持ちで心と体を整え、出雲大社へのお詣り支度をしましょう。
神饌朝食とともに「ご当地朝食」も楽しめます。「界 出雲」では、島根県・浜田の名物練り物「赤天」や、山陰の海の幸を使った「あらめ磯鍋」などが味わえます。
「あらめ」はわかめに似た海藻で、わかめよりも肉厚で荒々しい食感が特徴。あらめと一緒に、あなごやサザエなどを煮込んで、最後に卵でとじていただきます。
今回は、「界 出雲」の絶景の大浴場や客室などのレポートをお届けしました。
「界 出雲」で体験できるアクティビティをご紹介した「アクティビティ編」も併せてチェックしてみてくださいね!
界 出雲の予約はこちらから! ><住所>〒699-0763 島根県出雲市大社町日御碕604
<TEL>050-3134-8092(9:30〜18:00)
<駐車場>あり
<車>山陰自動車道「出雲IC」から約30分
※12月〜3月中旬頃は、周辺道路は積雪や道路凍結の場合があります。スタッドレスタイヤもしくはチェーンの着用を強くおすすめします。
<電車・バス>JR西日本「出雲市駅」から一畑バスにて約40分、「日御碕灯台」バス停から徒歩で3分
※この記事は2023年2月の取材内容に基づき執筆されています。時期により、イベントや食事などの内容が変更になっている可能性があります。詳細は「界 出雲」にお問い合わせください。
星野リゾートの温泉旅館「界」をチェック >染谷ノエル(Noel Someya) / 俳優・フォトグラファー
東京都出身。演劇を学ぶため中学卒業後に単身渡英し、ノーサンプトンのBosworth Independent Collegeなどに通う。4年半後に帰国、上智大学にて英文学を専攻。在学中より劇団、東京ジャンクZに所属、舞台俳優のキャリアは15年目を迎える(2023年時点)。写真は留学中、"Photography"の授業がきっかけで本格的に取り組むようになった。旅や日常をドラマチックに切り取る表現を得意とし、雑誌やWEBメディアなどでの作品掲載多数。 撮影、執筆、被写体の三役をこなすキャリアを活かし、取材、連載などでも活躍する。
Twitter: @noel_engeki
Instagram: @noelle.s12
STAFF
Photo&Writing:Noel Someya
Edit:michill編集部
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