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花束や結婚式のブーケ、インテリアなど花は、私達の生活に根付いています。そんな花を用いる際に気にしたいのが花言葉です。ポジティブなものばかりだと嬉しいのですが、怖い花言葉をもつケースもあるので要注意。そこで今回は、悪い意味の花言葉のある花を紹介していきます。
ここでは、色別の花言葉に怖い意味がある花を紹介していきます。
通年流通しているカーネーションですが、黄色には『軽蔑』の花言葉があります。
その由来は不明ですが、キリスト教では昔から黄色は『裏切りの色』のイメージがあることが一説になっています。
黄色いチューリップには『望み無き愛』の花言葉があり、こちらも黄色がもつ西洋のネガティブなイメージから来ているようです。
また白のチューリップには『失われた愛』、黒のチューリップには『私を忘れてください』といったマイナスの意味の花言葉が託されています。
美しく華麗な黄色のバラには『友情』の花言葉がありますが、『愛情の薄らぎ』というネガティブな花言葉も与えられています。
これはヨーロッパの歴史が由来となっており、キリスト教が迫害を受けていたローマ帝王時代、黄色は皇帝の色として知られていました。
その後キリスト教がヨーロッパ中に広まった際、苦汁を飲まされていた時代を思い出させるため、黄色はネガティブなイメージが付くようになったそうです。
その名残が花言葉にも浸透し、否定的な意味が付けられたのかもしれません。
黒いバラは厳密には黒ではなく、赤褐色の花びらが幾重にも重なることで黒く見えています。
花言葉は『憎しみ』で、他にも『恨み』『あなたは私のもの』などの、憎悪や執着を感じさせる意味が与えられています。
これは、黒のもつネガティブなイメージが由来です。
黒い紫色の印象的な花を咲かせるクロユリには、『呪い』『復讐』などのネガティブな花言葉が付いています。
これは、戦国時代の武将である佐々成政(さっさなりまさ)の逸話が由来。側室の早百合(さゆり)の密通が噂となり、激怒した成政は彼女を処刑してしまいます。
その際、早百合が「立山に黒百合が咲いたら佐々は滅ぶ」と残したことから、クロユリには怖い花言葉が与えられました。
ちなみに、アイヌの伝説ではクロユリは恋愛成就のイメージがあります。
ピンクや赤いユリには『虚栄心』の花言葉があり、キリストが十字架にかけられた際の逸話が由来となっています。
キリストが十字架にかけられた時、他の花が首をもたげた中、ユリだけは頭を上げていました。
しかしユリはキリストに見つめられたことで、自分の思い上がりを恥じて赤くなったといわれています。
ここからは、花自体に怖い花言葉が付けられている花を紹介していきます。
アイビーには『永遠の愛』『友情』の花言葉がありますが、『死んでも離れない』という強い執着を連想させる意味もあります。
由来はアイビーの性質が挙げられ、一度根をはると除去がしにくく生命力が強くて丈夫なことから来ています。
スコットランドの城にノルウェー軍が進攻してきた際、濠(ほり)に咲いていたアザミのトゲに邪魔されて、ノルウェー軍が敗退した逸話があります。
ここからアザミはスコットランドでは国の象徴となっており、『報復』の由来となりました。
また、アザミには『独立』の花言葉も託されています。
梅雨時の花として日本では親しみ深いアジサイには、『浮気』『あなたは冷たい』などの怖い花言葉があります。
アジサイは咲きはじめると徐々に花の色が変化するため、移り気な人の気持ちと重なり『浮気』や『あなたは冷たい』の花言葉が付きました。
アネモネには『見捨てられた』の花言葉があり、以下のギリシャ神話の逸話が由来となっています。
西風の神ゼピュロスは、春の女神フローラの侍女であるアネモネを慕っていましたが、フローラはゼピュロスを想っていました。
それを知ったゼピュロスは、平和を守るためにアネモネを見捨て、フローラとの愛を選びます。
この悲しい逸話から、アネモネには『見捨てられた』の花言葉が付いたといわれています。
オトギリソウには『恨み』の花言葉があり、鷹を訓練、飼育する鷹匠(たかしょう)の逸話が由来です。
ある鷹匠の男は、鷹が負傷した際に特別な薬草を用いていました。
その薬草は男しか知らず他の鷹匠には秘密にしていましたが、ある時男の弟がうっかり人に話してしまいます。
それを知った男は弟を斬り殺してしまいました。
この話に出てくる薬草のことが『オトギリソウ(弟切草)』で、花言葉の『恨み』が託されたといわれています。
尾ひれをヒラヒラと広げた金魚のような花姿からキンギョソウと名付けられた花。
口をパクパクとさせている様子にも似ていることから、『でしゃばり』の花言葉が付けられました。
ぷっくりと風船のように膨らんだ付け根に、控えめで面白い花が咲くグリーンベル。
実は風船のような部分は花びらでなく萼(ガク)で、この様子がフェイクを連想させることから『偽りの愛』の花言葉が付いたとされます。
『精神の美』『旅人の喜び』などの花言葉があるクレマチスですが、『縛り付ける』というネガティブな意味ももっています。
これは、『つる植物の女王』とも呼ばれるクレマチスの性質が由来で、細くて丈夫なツルが恋愛にありがちな束縛をイメージさせるのではないでしょうか。
幸せの象徴として、四つ葉のクローバーが代表的なクローバー。
その一方でクローバーには『復讐』の花言葉があり、幸福や愛情の裏返しのような印象があります。
これはクローバーの花言葉のひとつ、『約束』の裏返しとして解釈されています。
愛が憎しみに変わると復讐の心を募らせる、人の気持ちを表現しているのかもしれませんね。
ゲッケイジュは黄色い花を咲かせる植物で、前述の通り黄色はキリスト教では『裏切りの色』とされています。
ここから、ゲッケイジュには『裏切り』の花言葉が付けられたとされています。
古代エジプトで太陽の象徴として崇拝されていたスイレンは、『信仰』『信頼』などの花言葉があります。
しかし、栄華を極めたとされる古代エジプトも滅んだことが由来となり、『滅亡』の花言葉が与えられました。
小ぶりで白い花をもたげるように咲くスノードロップの花言葉には、『あなたの死を望みます』という怖い意味があります。
イギリスではスノードロップは死をもたらす花の伝説があり、花の姿が死に装束をイメージさせるのも由来です。
ダリアには『華麗』『優雅』などの、花姿にふさわしい花言葉がありますが、一方で『裏切り』『移り気』といったネガティブな意味もあります。
これはナポレオンの妻が大切にしてたダリアが盗まれた逸話が由来です。
ダリアが盗まれて以後、ナポレオンの妻はダリアの花に興味を示すことがなくなってしまったそうで、これが『裏切り』『移り気』の花言葉となったといわれています。
鮮やかな青紫の花を咲かせるトリカブトには『復讐』の怖い花言葉があります。
また、『人間嫌い』の花言葉もあり、トリカブトの殺傷能力の強い毒性から来ていると考えられます。
新約聖書においてユダはキリストを裏切った後、ハナズオウの木で首をつったとされています。
ここからハナズオウの花言葉として『裏切り』が与えられたのです。
ちなみにハナズオウは西洋では、『Judas tree(ユダの木)』という別名があり、ここからも『裏切りの』花言葉が連想されます。
ホウセンカは実が熟すと、触れただけで中の種が弾けて四方に飛び散ります。
ここから『私に触れないで』の花言葉が付いたとされており、実の性質を怒りの感情になぞらえた『せっかち』『短気』などの花言葉もあります。
『太陽の花嫁』とも呼ばれるマリーゴールドですが、鮮やかで黄色い花が咲くことから『嫉妬』というネガティブな花言葉も付けられています。
これは前述でもあったように、ローマ皇帝の色だった黄色はキリスト教の迫害を連想させることが由来です。
怖い花言葉はすべての花にあるわけではありませんが、色や花そのものに与えられています。
特にカーネーションやバラなど、頻繁に流通している花は色によってネガティブな花言葉があるので気を付けたいですね。
花は贈り物にすると喜ばれることが多いですが、怖い花言葉が含まれることもあるので注意しながらプレゼントとして厳選していきましょう。
・花そのものに怖い花言葉が付いているケースがある
・色別で怖い花言葉が付いている花もある
・黄色い花は怖い花言葉が付きやすいので注意
この記事のライター
michill トレンド
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ファッション、ビューティー、ネイル、ヘアスタイルなど、幅広いカテゴリのトレンドに敏感なアラサー女子です。話題のアイテムの情報や気になる商品のレビューを紹介します。
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