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広島の器の店「LOUTO」店主の田中雪絵です。お酒って、オイシー!晩酌ってば、楽しすぎ!美味しいお酒と美味しいおつまみさえ揃えば、万事OKな楽しい晩酌。ですが、家呑みと言えどまだまだ奥は深い!ちょっと見方を拡げれば、晩酌の楽しさは1000倍!家呑みの楽しさ、もっともっと、ぐんっと楽しく広がります!
写真は、私が集めたかわいい酒器たち!(の一部ですが…笑)ひとつウン万円もするものから、骨董市で求めた100円のものまで…いろいろあると「今日はキリッと、焼締!」とか「いいコトあったし、このおかめで楽しも♪」など、その日の気分で選べて、本当に楽しいんです!
いくらで買ったかは関係なく、ポイントは、愛せるか!ただそれだけ(笑)。それぞれに、グッとくるポイントがあるもので…。
どれひとつとして、手放せないんですよねー。どれも大好き!
その姿形はもちろんのこと、手にした感触、唇への触れ心地…、お酒が入った様子を覗きこんだり。お酒を味わうのと同じくらい、愛おしいこの時間。
気に入った器で好きなお酒が飲める、家呑みって、なんと幸せなことか…と思います。
これは、お気に入りのひとつ。陶芸家・野口悦士さんの猪口。手にした軽さも心地良く、お酒をたぷたぷと注いで、のんびりゆるり、い~い感じでくつろげます。
こうやって集めていると、市なんかに行った時「この前、染付買ったから、今日はこの石っぽいのにしよう」とか「あー。こういう絵のものは持ってなかったなあ」なんて、買う楽しさも拡がっちゃいますよね。晩酌好きの方、二つ目の趣味に、いかがですか?
お酒を注ぐ道具…といえば、何を思われるでしょう?やっぱり、徳利?いいですよねえ、徳利。形もどこか愛嬌があります。
種類も豊富で、土物もあれば、磁器もあり。たっぷり膨らんだ形もあれば、すーっと伸びたほっそり型も。
器の作家も、お酒好きな方が多いので、それぞれに趣向を凝らして、グッとくる酒器を作られています。
で、どれがおすすめか…といえば、家呑みならば、何はともあれ「愛せるか!」。それが一番。
もちろん、飲食店の方に尋ねられれば、扱うお酒の種類、お客さんの層などお尋ねして、おすすめさせていただきますが、“家呑み”だもの。好きな器で好きなように。
「これで注いだら、おいしいだろうな」「これ、眺めてるだけで一杯飲めそう」「なんか惹かれるだよな、これ」とか。一点ものが殆どなので、そんな酒器との出会いも楽しみましょう!
この徳利も、私のお気に入り。お店を始めるずっと前になりますが、陶器市で見つけたもの。
鳥の、ちょっととぼけた感じの様子がいいでしょう?筆慣らしで描かれたサンプル品だったようなんですが、その気負いのない感じが好きで…これもまた、愛している徳利のひとつです。ワイワイ居酒屋気分で飲みたい日に、これで熱燗つけると気分あがります。
冷酒なら片口もおすすめ。ピッチャーですね。ガラスの片口も良いもので、注いだお酒の色を愛でる楽しみも。
写真は、私の大好きなお酒、広島の竹鶴酒造の清酒竹鶴 純米八反を、ガラス作家・木下宝さんの丸片口に注いでみました。クチバシのような口も愛らしい、まんまるの硝子の片口に、琥珀色のお酒の美しさ。きれいでしょう?お酒を注ぐ動作さえもまた楽しく、愛しくなるようです。
ちょっとしたおつまみを盛ったり、取り皿に、箸置きがわりにと、晩酌では小皿が大活躍!そこそこ大きめなお皿を数揃えるのは大変だけど、小皿なら価格もだいたいお手頃。
晩酌好きなら、五客とか揃いでは揃えず、全部違う柄、質感の方が、きっと楽しい。その日の気分、おつまみによって、小皿をあれこれ組み合わせて、食卓に拡がる景色、日毎移り変わる眺め…うーん、楽しいです。
ある日の晩酌。青菜のお漬物と梅酢みょうが、前の日のおでんの大根に、蕪に味噌マヨ。何でもない一品も、小さなお皿に盛り変えると、ちゃんと、おつまみ風になりますよね。
懐石やコース料理が庭園なら、晩酌はまさに箱庭。ちまちまちょこちょこっと、世界でひとつだけの、自分だけの晩酌…来週末は、骨董市や器屋さんを巡ってみませんか?
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この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
6039
地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
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