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寒い、寒いこの季節。眠る前やリラックスタイムに「ふぅっ」と一心地、幸せをくれる…あたたかい一杯の飲み物。ほかの季節では味わえない、この時期ならではの最高の時間。今回はそんな冬の主役・ホットカクテルを、芳しい香りで体を温め、癒してくれるスパイスの使い方と一緒に、ご紹介!
私の冬の夜の習慣は、食後のデザートならぬ、ホットカクテル。
1日の終わりに、好きな本を読みながら、映画を見ながら、ぼんやりしながら…温かくて甘い飲み物は、体のなかをじんわり芯からあたためてくれて、深く癒してくれるよう。
お気に入りのカップを選び、そのあたたまったカップを手のひらで包んで、目から手から温もりを感じるのも、また何よりの幸せ…。そして、温かい液体が喉を流れ落ちていく時の、絶対なる幸福感!こんな幸せは、冬だけなのです。
春は春の、夏は夏の楽しみがあるように、これは冬ならではの楽しみ。満喫しなければもったいない!という訳で、今回はお気に入りのホットカクテルレシピをご紹介します。
カクテルとはいえ、お店のようにたくさんのお酒やシロップを準備するのは、もうそれだけで億劫になってしまいますよね。
今回、使うお酒は、ベーシックにウイスキーとラムと赤ワインの3種類。
そして、このホットカクテルのキモ!私は、ホットカクテルの喜びの半分は“香り”だと思っているので…華やぎや癒し、元気を与えてくれる、立ち昇るスパイスの香り。
家にあるおなじみの材料に、ちょっとのお酒と、ほんの一つまみのスパイスを加えれば、そんなすてきなホットカクテルの出来上がり。温めることによって、立ち昇るスパイスの香り…その香りをまとった湯気は、まるで飲むアロマディフューザーのよう(笑)。
天然の薬とも言われるスパイス。おいしくて、効能もある、スパイス を使ったホットカクテル生活、始めましょう!
ウイスキー…大さじ2
砂糖…小さじ2
カボスの果汁(※)…大さじ1
熱湯…150ml
カボスのスライス(※)…1枚
クローブ…3粒
※柑橘は、レモンや柚子、みかんなど好みのもので構いません
① あたためたカップにウイスキー、砂糖、カボスの果汁を入れる
② ①に熱湯を注ぐ
③ カボスのスライスにクローブをさし、②に浮かべる
体をあたため、胃腸を整え、気分を明るくしてくれる作用のあるクローブの甘い香りと、相性抜群の柑橘。
このホットウイスキーには、大島奈王さんのマグを選びました。重なり合う色が冬の空のようでもあるこのカップ。容量もたっぷり200mlなので、ふぅふぅしながらゆっくりいただくのにぴったりです。
ダークラム…大さじ2/3~1
メープルシロップ…大さじ1
豆乳(※)…150ml
シナモンスティック…1本
※豆乳が苦手な方は、牛乳でもOK
① あたためたカップにダークラム、メープルシロップを注ぐ
② 小鍋で沸騰しないように気をつけながら豆乳をあたためる
③ ①に②を注ぎ入れ、シナモンスティックで混ぜながらいただく
おなじみの上品な甘い香り。シナモンには冷え性の改善や、アンチエイジング効果もあるのだとか。女性の味方・イソフラボンが豊富な豆乳のホットカクテル。
生成り色の豆乳の白にあわせて選んだのは、福岡彩子さんのslate色のmini cup with handle。ニュアンスのあるブルーグレーは、カフェオレやチャイにもよく似合います。
赤ワイン…100ml
水…50ml
黒こしょう…3粒
しょうがのスライス…1枚
柚子マーマレード(※)…小さじ1と1/2
イチゴジャム(※)…小さじ1と1/2
※ジャムはお好みのもので構いません。林檎、柑橘、桃、洋梨、ブルーベリー、葡萄…ちょっとだけ余ったジャムをいろいろ組み合わせてもOK。
① すべての材料を小鍋に入れ、あたためる
② あたためたカップに①を注ぐ
元気が湧いて来そうな刺激的な香り。生姜は、言わずと知れた体を温めてくれる生薬。そしてシャープでピリッとした香りの黒胡椒は、消化を促し、冷え性の改善や発汗作用もあるのだとか。
ワインをおいしく飲むためにと作られた、中里花子さんのwine cup。ワイングラスのように胴がふくらみ、口元が開いたこの形は、飲み物の味や香りをより感じられるよう。
スパイス香るホットカクテルで、じーんわり、心も体もほかほかにあったまりましょう!
この記事のライター
広島の器と道具の店「LOUTO」店主/フリーランスエディター
田中雪絵
6035
地元福岡にて編集部に勤務後、フリーランスのエディターとして活動。2008年に器と道具の店「LOUTO」を主人の実家のある広島に開店。自身が実際に使い、惚れ込んだ器や道具を、使い手の実感を込めて紹介する。また月に一度、企画展や作家の個展も開催。何よりの楽しみは、毎日の料理と晩酌!
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