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顔がかゆい!?咳や痰も花粉症の症状かどうか薬剤師さんに聞く!花粉症の正しい治療&予防法

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薬剤師の三上彰貴子です。春に近づき暖かくなってきましたが、それと同時に花粉症シーズンも到来!鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど色々な花粉症の症状に悩まされる方も多いですよね。症状の中には咳や痰など風邪と間違えてしまいそうなものも…。そこで今回は花粉症の対策と予防法についてご紹介します。

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目次

こんな症状にも注意!早めの花粉症対策が重要!?

今年もこの季節がやってきました。毎年のように『前年の2倍、3倍…』との報道で、どれだけすごいことに!と、情報だけで泣きそうになりますよね。

顔や首がかゆい!それは花粉症の症状かも?

目がかゆい、鼻水、くしゃみ…と、花粉症といえば、という症状があります。これらの症状が出てくると、もしかして、今シーズンから花粉症になってしまったかも?!という人もいますよね。

実はこんな症状も花粉症の症状なんです。
・目のふちがかゆい
・目頭がかゆい
・目が充血している
・眼がなんだかごろごろしてコンタクトをすると涙が出る、または痛い
・朝起きたら、めやにがべったり(これは感染症の可能性もあります)
・目が腫れる、目の周りが腫れぼったい

水のような鼻水が出ることもあれば、鼻水はほとんど出ずに鼻が詰まった感じで息苦しくなったり、くしゃみが止まらないというのも代表的な症状ですが、喉がイガイガして咳がでるという症状もあります。

さらに…意外と知られていないのが、花粉症の皮膚症状です。

首がかゆい、顔がかゆい、身体がかゆい、といった症状はありませんか?
やわらかい皮膚に影響を受けやすいのですが、手足がかゆくなることもあります。

乾燥しているからかゆい、というのもありますが、乾燥している肌は角質がボロボロしているのでその隙間から花粉などのアレルゲン(アレルギー物質)が入って、炎症を起こしてしまいます。
ですので、この時期は乾燥にも注意していただきたいです。

その他、風邪の症状かなと感じるような、なんだかだるい、熱っぽい、喉がイガイガして痰がでるといった症状もこの季節特有の花粉が原因の可能性もあります。

おかしいな、なかなか治らない風邪だなと思ったら、一度受診してみてくださいね。

花粉症かな?と思ったら早めに対策を!

花粉症かもしれないと思ったら、早めの対策が重要です。
花粉がつかないように、吸わないようにといった対策ももちろんですが、早めに薬を飲むのが効果的です。

ただ、もし症状が酷くなった場合でも、抗ヒスタミンの薬でしたら症状が比較的とまりやすいです。
本当に酷いようでしたら、自己判断せずに受診してくださいね。

花粉症対策の前に…花粉症を引き起こす原因をチェック!

ここで改めて、どうして花粉症になるのか?ということを解説してみたいと思います。

ざっくり説明すると、鼻などの粘膜にアレルギーを起こす物質(花粉、ダニ、ハウスダストなど)がくっつくと、これを外に出そうと体の免疫機能が反応して、鼻水、くしゃみ、涙などが出てきます。

アレルギーになる人とそうでない人の違いですが、そのアレルギー物質に対する体の反応が高い人、免疫の違いなどによって異なります。

ただ、今までアレルギーではない!と思っていても、ある種の物質を大量に浴び続けると(皮膚や粘膜にずっとついた状態だと)アレルギーになることもあります。

例えば、お寿司屋さんでずっと魚をさばいていた人が、突然 青魚アレルギーに悩まされたり、小麦が含まれる化粧品を沢山使いすぎたことによって、小麦アレルギーを発症するということもあります(これは、某石けんの事例で有名ですね)。

ということで、これまで花粉症ではない!と、安心していても毎年沢山花粉を吸いこんだり浴びてしまうことによって、突然花粉症になることもあります。
有名なのは、妊娠するとホルモンや免疫の状況が変わって花粉症になった!という人を耳にしますね。

そういう意味でも、花粉症ではない人も、普段からなるべく花粉を浴びないようにするといいと思います。

花粉症対策①薬の効果と選び方

花粉症になったら薬を…と、選ぶのですが、日本では薬局で買うものと病院でもらうものとは、そこまで大きく違いが無くなってきました(一部の新しい抗ヒスタミン薬、ステロイドの内服の使用は除く)。

花粉症の症状がでそうだなー、でたかなー、ぐらいの超初期には、ぺミロラストカリウムという成分が入っているアレギサールという薬があります。

症状が出ないように抑えてくれます(専門的になりますが、ヒスタミンが出てくるのを抑制するイメージです)。

くしゃみや鼻水がでて、酷いなーと思ったら、
抗ヒスタミン成分の
・アレグラFX 1日1回
・アレジオン20 1日2回
などがあります。

上記、二つは比較的眠くならないかと思います。

また、コンタック、エバステルなど、鼻炎、花粉症の薬とうたわれているものは抗ヒスタミン薬が主になります。
眠気を感じるかもしれませんが、人によってはこちらの薬剤の方が眠気は出るけど鼻水はスパッと止まる感じがすると、好んで使われる方もいらっしゃいます。

鼻だけ、眼だけと、気になるようでしたら、目薬や点鼻薬(鼻スプレー)でも、良いですね。

内服との併用もできる場合が多いですが、選ぶ薬や症状にもよりますので、併用を考える場合には、薬局の薬剤師に相談してみてください。

病院で処方される薬剤も主に抗ヒスタミンのお薬です。

新しいかどうか比較的副作用の眠気が少ないかどうか、など気になる方も多いと思いますが、そこまで効きが違う!とはならないと思います。

ただ、人によって相性もあるようですので、症状が酷い、市販薬で変わらないなどでしたら一度医師に診てもらってくださいね。

花粉症対策②薬以外の対策と予防法

花粉症の対策としてですが、部屋に持ち込まない!のが原則です。
また、日中に花粉が飛びまわりますので換気は朝早くか、夕方帰ってからがいいですね。

その他、いくつか対策や予防法があります。

まず、夜部屋にただよっていた花粉やちりが床に落ちるので、朝一番で床の拭き掃除をすること(掃除機をかけると舞い上がるので、その前に拭き掃除です)。

洋服は、つるつるした素材のもので、はたけば落ちるものが良いですね。ニットなどは花粉が繊維の中に入り込みやすく、いつまでも花粉の症状が落ち着きません。

玄関に入る前にはマスクをしたまま、上着やカバンをはたく、粘着テープでとるなども行った方がよいでしょう。
そして、中に入ったら、手を洗って、できればすぐにお風呂に入ってしまうといいですね。髪の毛や顔などの皮膚についた花粉も落ちます。

そして、花粉症対策には、なんといってもマスクです。

マスクは、鼻のところの針金を鼻に沿わせて花粉が入らないようにすることも鉄則ですが、マスクをする前に、鼻のところに少し湿らせたガーゼや綿をおいてその上からマスクをすると、より鼻の穴に花粉が入りにくくなります。

花粉用のメガネもあります。ゴーグルのようにレンズの周りが囲われて目に花粉が入らないようになります。

その他、色々な花粉症対策グッズも売られています。
自分の生活環境、仕事場でつかえるかどうかなどを考えて選んでみてください。

花粉症シーズンになる前に対策と予防をしっかりと!

最後に、色々対策や薬について触れてきましたが、一番気を付けたいのは生活習慣とストレスです。

寝不足やストレスがたまっていると花粉症もそうですが、アレルギーが起こりやすくなります。
アルコールも免疫力を低下させてしまうので、風邪を引いたりそこから花粉症や喘息などを引き起す可能性もゼロではありません。

最近では、腸内環境が免疫に関係するという研究結果も出ています。ヨーグルトや納豆、キムチ、チーズなどの発酵食品や食物繊維の多い野菜などを食べて腸内環境を整えることも花粉症の予防という観点からは大切です。

ご自身の生活も見直して、この花粉症シーズンを乗り切りましょう!

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この記事のライター

薬剤師

三上彰貴子

外資系製薬会社勤務後、慶應義塾大学にてMBA取得。卒業後、朝日アーサー・アンダーセン(現PWC)にて主に医療分野のコンサルティングを手がける。2005年より独立し、株式会社A.M.C代表取締役となり、製薬会社・化粧品会社関連のマーケティング、人財育成セミナーなどを行う。現在は、薬科大学博士課程にて研究も行う。その他、薬局薬剤師、登録販売者向けの講師、薬科大学非常勤講師としても活躍中。

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