/
職場や趣味などで出会う人のタイプは様々。自分と相性が合いそうな人やこの人とは距離を置きたい…など思ったことは今まで多々あったのではないでしょうか。今回は、その「ちょっとこの人とは…」という場面に遭遇したmuccoさんご自身の経験をもとに綴った人気コラム。今回もケチケチ贅沢日記の著者であるmuccoさんにアドバイスいただきます!
Q、
今までの人間関係のなかで、「関わらなければよかった」「避けたほうがよかった」と思う人はどんな人ですか?ご経験をお聞かせください。
(30代前半、IT、既婚)
A、
あはは、私だけに限らず50年近く生きていると、いろんな人に出会いますね。もちろん、関わらなければよかった人、避けたほうがよかったと思う人はそれなりにいます。
しかし、その時はどうしても、関わらなければならなかったのでしょうね。反面教師として学びましたから。
では、あくまで私にとって「関わらなければよかった人」「避けたほうがよかった人」をお話しましょう。
仕事関係で一度だけ会ったことのある少し年上の女性から、「〇〇について相談があります。経験者のmuccoさんのアドバイスがほしい。」とのメールをいただきました。
最初に会ってから約3年後のことです。
たった一度しか会ったことのない私にプライベートな相談を持ち掛けるなんて、〇〇について相当お困りなのだろうと思い、仕事帰りに待ち合わせしてお目にかかりました。
一通りお話を伺ったところ…。
ご家族や関係者、施設への愚痴・悪口のオンパレード。
もちろん、私の全く知らない人たちについてです。
どう考えても彼女の話に矛盾がありますし、自分の都合しか考えていないように思え、またこのままいったら新聞沙汰になりそうな雰囲気すら漂うので、ふんふんと聞いていられなくなりました。
「経験者のmuccoさんのアドバイスがほしい。」ということで会いましたので、彼女のご要望にお応えするべく、一般論や私の経験を交えながら、こうしたほうが状況が良くなるのでは?といくつかアドバイスしました。
すると、
「あなたには、××と私の関係の深さはわからない!」
「そんなこと、やっても無駄!」
「できない。絶対に無理!」
「無理!だってお金がかかるから!」
あらららら。
もちろん彼女とは親しくないため、××と彼女の関係の深さなんてもちろんわかりません。
それを承知でアドバイスを求めたのは誰でしょうか?
問題解決や状況改善のために現状を説明・把握し、あらゆる角度からさまざまな意見や知恵を取り入れ、打開策などを見出していくのが「相談」ではないのでしょうか?
彼女は、私のアドバイスをすべて否定し、それでも一方的な愚痴は続き、私はだんだん胃のあたりが気持ち悪くなってきました。
そしてとうとう我慢できなくなり、「体調が悪いので今日はこの辺で」と伝え、お開きにしました。
帰宅して体調が落ち着いてからメールを送りましたが、彼女からは返事なし。
それ以降なんの音沙汰もありません。
あとから考えてみると、彼女は〇〇について知っている人に、ただ愚痴を聞いてほしかっただけなのかもしれません。
質問者さんをはじめ、このコラムを読んでいる読者さんには、「ねぇ、今日はちょっと△△のことで愚痴聞いてもらっていい?」とお互いに言える友達がいらっしゃいますよね。
もちろん私にもいます。
彼女には、そんなふうに話せる友達がいなかったのでしょう。
もしくは、「相談」と「愚痴」の違いがわからない人なのかもしれませんね。
今まで「相談」を持ち掛けられた友達たちも、真剣に相談に付き合っているのに、実はただ愚痴を聞かされるだけで、それが繰り返し続き、嫌気がさして離れてしまったのかもしれません。
そうなると、黙って話を聞いてくれそうなちょっとした知り合いに相談事を持ち掛けて、愚痴を聞いてもらうしかないのでしょう。
友達でもない、しかも年下の私には相談事とはさぞお困りだろう、せっかく頼られているのだから力になってあげよう、と思いあがった自分の甘さに気が付きました。
そういう意味ではとてもいい勉強になりました。
でも、彼女に会ってから一週間ぐらい、ずーっと体調不良が続きましたので、関わらなければよかったとも思いました。
もちろん、それほど親しくない者同士でも会話が弾んでいるうちに、なぜか人生相談になっちゃった、ということはよくあります。
こういう時は、それぞれがちょっと胸につかえていることをはき出し、客観的かつ建設的な意見も聞けて、お互いハッピーになります。
もし誘われたら?
「私では力不足なので、プロにご相談してみては?」などとやんわり言って、うまく逃げましょうね。
この記事のライター
mucco
5682
ケチと贅沢の両立を目指すライフスタイルを綴る「ケチケチ贅沢日記」を2008年より運営。今や月間100万PVを誇る人気ブログ。東北地方の短大を卒業後、東京で服飾雑貨の販売とVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)に従事。学生時代から好きだった英語を生かそうと雑誌翻訳業を目指しながら働いた外資系企業で、経済的自由と多様性の大切さを知る。
ライフスタイルの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント