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忙しい毎日を過ごす中でも継続すべきことって?30代のうちにしておいたほうがよいことって?そんな疑問に人気ブログ、ケチケチ贅沢日記の筆者であるmuccoさんからアドバイスを頂きます!
Q、30代の時に、「やっておいてよかった」と思っていらっしゃることはありますか?
(30代前半・IT・既婚・子供あり)
A、質問者さん、こんにちは。
私が30代だったころと比べ、時代も、女性が働く環境も違いますので、質問者さんが期待している答とは違うかもしれません。そして、一般論ではない、とご理解いただいたうえでお読みいただけましたら幸いです。
当時は外資系銀行の財務部で働いていましたが、以前も書きましたように経済的自由を目指して稼ぐための仕事でした。さまざまな国籍の優秀な人・変な人がたくさんいて楽しく、英語やお金の勉強にもなって、労働時間は10時~5時半と短く、時給も高く、とても恵まれた環境でしたが、「仕事大好き」「仕事が趣味」「仕事が生きがい」ではありませんでした。
そんななかで、仕事とはまったく関係ない、好きなこと「ファッション(海外コレクションや雑誌のチェック)」「映画鑑賞」「JAZZ鑑賞」「バレエ」はずーっと続けていました。職場など身近なところに、共通の話題のできる人がいようといまいと関係ありません。もちろんすぐ近くに仲間がいるにこしたことはありませんが、本当に好きだったら一人でも楽しいものです。
ある日、とあるSNSのファッション系スレッドで興味深い書き込みを見つけ、いつもは読んでいるだけだった私も勇気を出して発信してみることに。そこで気のあった方々とは、今では大の仲良しになってお付き合いを続けています。
それからしばらくして38歳の時、2007年にブログ「ケチケチ贅沢日記」を始めました。それまで自分の中にインプットしてきたことや日々の思いや写真など拙いながらも細々とアウトプットし続けていたところ、もの好きな編集者と出版社の目に留まり、ブログ開始から7年目の2013年に書籍『ケチケチ贅沢主義』を出版しました。
同僚などに同じ趣味や好みの人がいなくても、好きなことはとにかく続ける。そして発信し続ける。今はインターネットを通じて、同じ思いの人・共感してくれる人を、日本中あるいは世界中で見つけることができるのですから。
私のような、ちょっとオタク気味の人間にとって、本当にいい時代になったなぁと思っています。
①お金の問題をクリアにしておいた
私は一回り以上年上の夫と結婚したため、人生設計もプラス一回り以上で考えなければならない部分がたくさんありました。
なんといっても平均寿命から考えると、一緒にいられる「時間」が限られていますので、夫がリタイアして老齢基礎年金を支給されるようになったら、私もリタイアしてずーっと一緒にいよう、と決めていました。
そのためにはどうしたらいいのか?
二人がリタイアした後の「お金の問題」をまずクリアにすることでした。
老後資金はいくら必要なのか、いろいろ調べて概算を出し、それをターゲットにまずは住宅ローンの繰上返済と、年金以外の収入のため不動産投資を平行に進めました。
また当時は「派遣38歳引退説(=派遣は38歳になったら仕事がなくなる!)」もあったので、38歳になる前に稼いでおかないと、と必死でした。
とにかく私の30代は、稼いで貯めて返済して、貯めて、でした。
夫婦して「お勤め」が嫌いだからこそ、早く「お勤め」から解放されたくて、頑張れたのだとおもいます。
ちなみに「起業する」「事業主になる」という意志は全くありませんでした。
②お金の知識を身に付けた
連載10回目、11回目、12回目に書いた通り、30代のうちに、FP2級分の知識を蓄えておいたので、介護・医療関連のお金や投資損益、夫と自分の退職、などにとても役立ちました。
特に突然やってきた義両親の介護については、どういう制度があり、どこに相談に行って、どう支給・減額されるのかを知っていただけでも、精神的な負担がかなり少なかったように思います。それでも本当に大変でしたので、介護制度について何も知らないゼロの状態のまま介護に入られた方はさぞ不安だろうと、身近な方の相談に乗るようにしています。
子育て中、ローン返済中でしたら、それぞれについて調べる→知る→制度など利用できることはフルに活用する、などさまざまできますね。
忙しくてあれこれ調べる時間がない場合は、「時間=お金」と割り切ってFPに相談するのも良いでしょう。
こちらも連載8回目、9回目に書いたように、40代の体型変化を見越していたわけではありませんが、楽しくて続けたことが結果的に40代の私を助けてくれました。
30代のmichill読者の皆さんは、仕事に子育てにそれぞれお忙しいとは思いますが、何でもいいので、時間を見つけて体を鍛えておく、そして毎日少しずつ続けると、40代が楽ですよ。
これらはあくまでも私が「30代のうちにやっておいてよかった」と感じていることで、誰にでもあてはまることではなく、もちろんおすすめしているわけではありませんが、ほんの一部分でもヒントになればうれしいです。
この記事のライター
mucco
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ケチと贅沢の両立を目指すライフスタイルを綴る「ケチケチ贅沢日記」を2008年より運営。今や月間100万PVを誇る人気ブログ。東北地方の短大を卒業後、東京で服飾雑貨の販売とVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)に従事。学生時代から好きだった英語を生かそうと雑誌翻訳業を目指しながら働いた外資系企業で、経済的自由と多様性の大切さを知る。
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