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先行き不透明なこの時代、自分にライフプランは必要なのか?計画を立てても計画通りに人生が送れるものなのか。そんな不安を解消すべくmuccoさんご自身の経験をもとに綴る人気コラム。今回もケチケチ贅沢日記の著者であるmuccoさんにアドバイスいただきます!
Q、
この先、なにがあるかわからないのに、ライフプランやマネープランは必要ですか?
(30代前半・既婚・出版)
A、
ご質問いただきありがとうございます。そうですね、もし質問者さんが
「世の中なにがあるかわからないから、自分はどうなってもいい。」
「人生出たとこ勝負、なるようになれ、いざとなったら煮るなり焼くなり好きにしてくれ!」
「宵越しの金は持たない」
そんな刹那主義でカッコいい無頼派でしたら、もちろんライフプラン・マネープランは必要ありません。
しかし、質問者さんご夫妻が今もこれからも一緒に楽しく暮らしたい、そして近い将来お子さんが欲しい、そういった場合はライフプランが必要になるでしょう。
なぜなら、これから何があるかわからなくても、質問者さんご夫妻は生活しなければなりません。
お子さんが生まれたら成長するのは確実なことだからです。
さらに、すべて自給自足でもしない限り、人が生活するには大なり小なりお金がかかります。
同じくこれも確実なことだからです。
私の敬愛するファイナンシャルプランナー藤川太さんの名著「サラリーマンは二度破産する」にこうあります。
「将来何が起きるかは、誰にもわからない。
計画を立てたからといって、計画どおりの人生が送れるというものでもないだろう。
しかし先が見えない人生だからこそ、予測できることは予測し、前もって準備しておけば、あなたはそれだけ人生から自由になれるのではないだろうか」
ライフプランというと、才能に恵まれた人や意識の高い行動的な人が起業など一世一代の大ごとを成すためのもの、と考えている人も少なくありません。
しかし実は私たち普通の庶民にとってこそ必要です。
私たちは日々「ああだったらいいな」「こうだったらいいな」という小さな希望・願望を抱きながら暮らしを営んでいます。
ライフプランは、その希望・願望・夢を実現させるためには何が必要でどう行動すればいいのか計画を立てましょう、という概念です。
暮らし方=生き方には正解がありませんので、人それぞれ違っていて当然のこと。
裏をかえせば、「今さえ楽しければこの先どうなってもいい」と願っている人にとっては、それこそがライフプランなのです。
例えば、前回書いたように、私たち夫婦は通勤ラッシュや人付き合いが苦手、家にいてのんびり好きなことをして過ごす時間が好きなので、会社や組織に頼らなくても生活できるよう住宅ローンの繰り上げ返済に励み、生活できる程度の収入を得るシステムを作りました。
逆に、仕事が大好き、会社が大好きで、生涯現役を目指すのであれば、自分という資本を生かすためにさらなるスキルアップが常に必要ですし、ずっと働き続けるためには健康と時間の管理、信頼の維持には人一倍注意を払わなければならないでしょう。
どんなに先行き不透明な時代とはいえ、家族の夢や希望くらい持ってもいいじゃありませんか!
自分の望む暮らし方・生き方が見えてきたら、その実現に向けて「今とこれから」に必要なことは何か考え、行動してみましょう。
そうすると、今まで見てみないふりをしていた「お金」という現実と向き合うことになります。
これが「ライフプラン=マネープラン」と言われる理由です。
実際に社会生活を送っていると、自分の思い通りになることなど、ほんの一握りしかありません。
でもその一握りだけでも、自分で思うようにコントロールできたら、その人の毎日は豊かで充実したものになるでしょう。
入ってきたお金を、予測できる将来のためにどう使うか。
つまりマネープランは自分でコントロールできることの一つなのです。
この記事のライター
mucco
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ケチと贅沢の両立を目指すライフスタイルを綴る「ケチケチ贅沢日記」を2008年より運営。今や月間100万PVを誇る人気ブログ。東北地方の短大を卒業後、東京で服飾雑貨の販売とVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)に従事。学生時代から好きだった英語を生かそうと雑誌翻訳業を目指しながら働いた外資系企業で、経済的自由と多様性の大切さを知る。
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