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ピーマンには苦みがあるので子どもたちは苦手でした。それがあるきっかけで食べられるようになったのです。そのきっかけとは…?
子どもたちが幼い頃は2人ともピーマンが苦手でした。スパゲティや酢豚に入っているピーマンを器用によけてしまっていつも全然食べてくれませんでした。
私はピーマンのほろ苦さが大好きなのですが、子どもはそれが苦手だったようです。
いつも子どもたちが除けたピーマンを私がせっせと食べていました。
そんなある日、子どもたちと近所のスーパーに買い物に出かけた時の事です。
そのスーパーには野菜や肉、魚売り場に「おすすめレシピ」のカードが置いてあって、献立の参考になるメニューがいろいろと紹介されていました。
子どもたちはよくそれを私のところに持って来て「今日これ作って!」なんて言ってくるのですが、その日も長女がレシピのカードを持ってきました。とても美味しそうに見えたらしく、これが食べたい!と言うのでカードを見てみました。
すると、そこにはピーマンの肉詰めの写真が載っていました。確かに美味しそうだけど、これってピーマン丸ごとに近いんじゃ…と思い、確認すると、それでもいいから食べたい!の一点張りです。
それなら、と思って一度作ってみる事にしました。
その日の夕食のメインに作った「ピーマンの肉詰め」。
もし子どもたちが「やっぱりいらない」と言ったらピーマンの部分を外して私が食べる事になるのかな~なんて思っていたのですが、意外な反応がかえってきたのでした。
「美味しい!」と言って二人ともピーマンの肉詰めをパクパク食べてくれたのです。
作った私としては嬉しかったのですが、こんなに大きなピーマンなのにどうして?という思いもありました。
そして不思議がりながらもピーマンの肉詰めをよく味わって食べてみたら、気づいた事があったのです。
私はもともとピーマンの苦みが好きなのであまり気にしていなかったのですが、ピーマンの肉詰めはピーマン独特の苦みをほとんど感じないのです。
千切りにして炒めたピーマンと比べて、明らかに苦みの感じ方が違いました。
最初は(ひき肉の味が強いから苦みが気にならなくなったのかな?)と思ったのですが、少し調べてみると今まで知らなかった事が分かりました。
ピーマンはヘタから下に向かって縦に繊維が入っていて、それに逆らわないように縦に切る事で、細胞から苦み成分が出るのを少なくできるそうなのです。
という事は、横に細かく輪切りにしたりみじん切りにすると苦み成分がたっぷり出てしまうという事か…と、今まで細かく切って食べさせようとしていたのは逆効果だったんだと思い知らされました。
ピーマンの肉詰めはピーマンを縦方向に一度切るだけなので、丸ごと食べる次に苦みを感じにくくする食べ方だったのです。
これで苦みをあまり感じないわけが分かりました。
スーパーにはパプリカという、ピーマンを肉厚に、大きくしたような赤やオレンジの野菜もありますが、ピーマンもパプリカも「ナス科トウガラシ属」に分類される野菜で、パプリカは完熟果実で、ピーマンは未熟果実だそうです。
どちらもビタミンCやカロテンが多く含まれていますが、ピーマンよりパプリカの方が含有量が多いそうです。
ちなみにピーマンの苦みは「クエルシトリン」というポリフェノールとピーマンのにおいが合わさって感じられるそうです。
この「クエルシトリン」には高血圧抑制や抗うつ作用などの効果があるという事でした。
今まであまりパプリカを買う機会がなかったのですが栄養成分が優れている事が分かったので、ピーマンとともにこれからどんどん料理に使っていきたいと思います。
この記事のライター
中島めめ
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アラフィフの主婦です。夫と小学生の娘二人と暮らしています。ライブドアブログにて「たくあんムスメたち。」という4コマ漫画ブログを描いております。インドア派で、できるものならずっと家に引きこもってゴソゴソやっていたいな~と思いつつ、子供たちがいるとそうもいかない日々を送っております。
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