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薬剤師の三上彰貴子です。今回はまだまだ続きそうなリモートワークでの疲れを少しでも緩和できればと思いまして、目の疲れや肩こりについて触れたいと思います。
新型コロナウイルス対策として、リモートワーク(テレワーク)がまだまだ続きそうですね。学生の方々もまだオンライン授業が継続されるところもあるようで、パソコンやタブレット端末とにらめっこする日は終わらなそうです…。
私もそうですが、画面をずっと見ていて目が疲れた、同じ姿勢で肩コリが酷いといった悩みをよく耳にするようになりました。先日は小学生がオンライン授業で目の疲れやドライアイを訴えているというニュースも。
そこで今回は、リモートワークでの疲れを少しでも緩和できるよう、目の疲れや肩こりについて触れたいと思います。
目が疲れる理由として、ずっと同じところを見続けることがあります。(もちろん、画面からでるブルーライトの刺激もありますが、それはモニターの光度を下げたり、ブルーライト対策グッズなどで対策できます。)
目のレンズの横についている網様体筋(もうようたいきん)という筋肉があります。同じところを見続けることで、目のピントを合わせるためにそこが固くなってしまい疲れを感じます。
また、パソコンやスマホの画面を凝視していると瞬きを忘れてしまいドライアイの状態となり、よけいに眼精疲労を感じてしまいます。
対策として、瞬きを意識的にしたり、時々目の体操として、右、左、上、下をみたり、ぐるっとまわすのもいいですね。また、目をホットタオルで温めることで血流を促進したり、湯船にゆっくりつかるのも大切です。
プラスして、目薬やコリをほぐす薬などもお勧めです。
色々ありますので、好みでいいかと思います。最近、中高年向けに高額で高機能の目薬も出てきましたが、眼精疲労と書いてある目薬でも十分です。
■サンテPC シリーズ/参天製薬
■サンテ ボーティエ/参天製薬 バラの香りがして容器もかわいいので少し贅沢な感じ。
■ロートデジアイ/ロート製薬
■スマイル40EXシリーズ/ライオン
飲み薬では、眼精疲労や血流促進作用のあるビタミン成分などが含まれるものがいいでしょう。
■キューピーコーワiプラス/興和株式会社
ただ、気を付けていただきたいのが、目の前が曇っている感じがする、見えにくくなってきたなど、ちょっとおかしいなと思うことが続くようでしたら、必ず眼科を受診してくださいね。
最近ブルーライトの影響で白内障が増えているようなことも言われています。白内障は、眼のレンズが白く濁っていく症状で元には戻りませんが、治療法などは早めに医師に確認してください。
肩こりも、同じ姿勢でいることで肩の周りの筋肉が凝り固まってしまうために起こります。
最低数時間に一回ぐらいは、肩を回したりストレッチ、できれば体操や運動などで解決していただくのが良いかと思います。もちろん、マッサージもいいですね。
お薬としては、実は風邪にも効く葛根湯がお勧めです。肩こりや腰のこりなど、身体を温めてコリを緩和する作用があります。
いろいろなメーカーから出ているのですが、一つご紹介しておきますね。
■カコナール葛根湯顆粒<満量処方>/第一三共ヘルスケア
市販薬の漢方は医家向けの物より、含有量が1/2~2/3と少ない商品が多いですが、葛根湯は医家向けと同じ量入っている製品が販売されています。
ただ、漢方だから誰にでも大丈夫!ではないのでご注意を。胃腸の弱い方や虚弱な方は、胃が痛くなるという副作用が出やすいです。また、妊娠している方も自己判断では止めておいてくださいね。
その他、私は良く肩こりや腰痛に湿布を貼っています。
■フェイタスシリーズ/久光製薬
■ボルタレンシリーズ/GSK
■ロキソニンSテープ/第一三共ヘルスケア ※第一類ですので薬剤師がいるお店かネットで。
湿布はかぶれやすくて無理!という人は、塗るタイプの物もいいですね。または、生理痛などで使う鎮痛剤でもいいのですが、胃が弱い人は胃薬と一緒に飲んでください。
リモート環境での作業がまだ続くと思いますが、少しでもリフレッシュして心と体を健康に過ごしたいですね。
この記事のライター
薬剤師
三上彰貴子
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外資系製薬会社勤務後、慶應義塾大学にてMBA取得。卒業後、朝日アーサー・アンダーセン(現PWC)にて主に医療分野のコンサルティングを手がける。2005年より独立し、株式会社A.M.C代表取締役となり、製薬会社・化粧品会社関連のマーケティング、人財育成セミナーなどを行う。現在は、薬科大学博士課程にて研究も行う。その他、薬局薬剤師、登録販売者向けの講師、薬科大学非常勤講師としても活躍中。
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