更新日:2018年3月30日 / 公開日:2018年3月7日
結婚したら子供を産んで家庭を築く…うっすらとそう思っていた私も今年で新婚生活3年目を迎えますがまだ子供はいません。理由は単純、夫婦でそう決めたからです。今日は、新婚3年目の国際夫婦が、子供をまだ産まないと決めた理由を話します。
国際結婚がきっかけでフィンランドに住んでいる私は、今年で新婚3年目になりますが、驚くことにフィンランド人の友人、夫の親戚家族から「子供はいつ産むの?」と聞かれたことがありません。
その理由は単純。
結婚、出産の時期は人それぞれ、個人の自由な選択だからです。フィンランドでは結婚したらすぐ出産というイメージが日本ほど強くないため、私たちは結婚後、プレッシャーも焦りもなく、新婚生活を自分たちが望むように生きてきました。
一方日本では、まだまだ結婚=すぐ出産という流れが一般的に捉えられがちなのか、「子供はまだ?」「もう結婚○年目だけど、まだ産まないの?」「子供欲しくないの?」と、周りの人から何気なく聞かれることが多いように感じます。私も日本へ帰国した時はそうでした。
もちろん出産について聞かれることは嫌ではありませんし、楽しみにしてもらえることはとても幸せにも感じます。ただ「子供は?」という質問の回数が増えるほど、どうして日本では、こんなにも結婚と出産がいつもひとくくりにされているのか、正直驚いてしまいました。
出産は本来、結婚と同じように夫婦で話し合い、周りからのプレッシャーなく、互いが望む時に考えるのが理想の形ではないでしょうか。
結婚したからと言って、周りからの期待に押されて早く産まなきゃと急ぐ必要はありません。夫婦が互いに子供のいない新婚生活を数年楽しんでいても、結婚して早く子供を授かっても、または子供を産まないと決めた夫婦がいることも、その夫婦の意思がまず一番に優先されるべき。
もちろん出産や子作り、将来ことについて聞かれることが嬉しい人も多いと思いますが、一方で「出産」という言葉に対して、少しプレッシャーに感じる人もたくさんいることでしょう。
どんな背景と夫婦の意思があって、どのような家庭を築こうとしているのかもわからないまま、「子供は早く産まなきゃ!」「子供がいる暮らしの方が楽しいよ!」などと、新婚夫婦を急かすような持論を押し付けるのはやめたほうがいいでしょう。
結婚生活は周りが想像するほど全てが順風満帆には行きません。私たちは、仕事、金銭面、お互いの目指す道…あらゆることを考え、少し先延ばしにしてもいいのでは?と考えました。
もちろん私たち夫婦も子供が大好きなので、いつか子供を授かれたらと願っていますが、夫は「子供のいない今の新婚生活も存分に楽しみたい。いろんなことに挑戦し、二人で旅をしたり、数年間は仕事と遊びを自由に選んで挑戦したい」と正直に言います。
こんなことを言うと世間では、子供を産めば不自由になると考えているとか、若い人は自分たちばっかり…と捉える方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
私たち夫婦は、まずは夫婦の時間をゆっくりと築き上げる時間にしよう、と選んだだけなのです。
「まだ若いうちは遊びたい。」
そう思うことはネガティブな選択肢ではないと思います。
遊びとは、友人同士で飲み歩いたりお出かけを楽しむような余暇だけを指すのではなく、人生の中にあるべき娯楽であり、勉強であり、趣味、そしてあらゆる経験。自由に羽を伸ばして行動し、どんな挑戦でもとことん打ち込める時間でもあるからです。
将来子供を育てたいと願う気持ちと同じように、今は夫婦である私たちをじっくり育てるために時間を投資したいと決めました。結婚、出産、子育てへ様々な考え方があると思いますが、幸せの形、順番、選択は十人十色。もっと夫婦の選ぶ自由な選択が、柔軟に理解されるようになればいいなと思います。
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