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すべてを受け入れてくれる彼。そのセックスは極上だった【40代、50代の性のリアル】

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目次

ハルネさん(51歳)は、20代前半でレイプ被害に遭った。多くの当事者にとって、被害は「点」ではない。その時点で終わるわけでも、すぐに忘れてなかったことになるわけでもない。それは線になってつづき、その後の人生に影響する。

私は平気なんだと自分自身に言い聞かせ、虚勢を張っていた時期もあった。セックスは長いあいだずっと怖かった。結婚し、ふたりの子どもに恵まれた。夫は現在も求めてくるが、受け入れる気はない。

唯一の例外が、高校生のときに交際していた1学年上の先輩、リュウジさんだった。

<<<前編 51歳、SNSで再会した元カレ。20年以上言えなかった秘密って

あのとき彼を追いかけていれば…別れの後悔を打ち明ける

「地元から離れて関西で大学生になった彼に新しい彼女ができたらしいという噂を聞いて、意地になって私は東京の短大に進学したんですが、素直に彼のことを追いかけていれば、被害にも遭わなかったのになぁ、って何度も思いました」

 

SNSでリュウジさんを見つけ、連絡を取り合うようになって20年以上ぶりに再会。ハルネさんは、彼にその後悔を聞いてもらった。誰にも話さないままずっとひとりで抱えてきたものを、彼には打ち明けることができた。

 

「これ以上ないくらい真剣に聞いてくれました。どれだけ考えても私の年月や感じてきたことは理解できるものではないと思うんですが、それでも理解しようと努力しているのがわかる。『自分にも責任がある』『なんであのとき、手放してしまったんだろう』と言ってくれて、この苦しいものを一緒に背負ってくれるんだって感じました」

 

絶対に味方でいてくれる男性をずっと求めていたのかもしれない

リュウジさんは大学卒業後、地元に帰って就職し、家庭を作っている。ハルネさんは現在、大阪で夫とふたりの子どもの4人暮らし。彼の出張に合わせて時間を作り、会ってきた。

 

「被害のことは封印してきたので私はずっと泣けなかったんですけど、彼と会っているときはずっと泣きどおしでした。話しているうちに被害のことを思い出してつらくなります。そんなときも彼は、『君は悪くない』『自分を責めているけど、それは違うよ』といってくれるんです。フラッシュバックが起きて泣いたりわめいたりしてしまうことがいまでもあるのですが、この人なら受け止めてくれる、絶対的に味方でいてくれると信じられるんです」

 

これまでは自身の性的な部分を100%否定して生きてきた、とハルネさんは振り返る。けれどリュウジさんは否定しない。性的な部分だけでなく、ハルネさん自身をまるごと肯定してくれる。

 

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だから、セックスでも気持ちよくなれるのだろうか。

 

「傷を癒してもらえたから、私も自分を解放することができているんだと感じています。いままではセックスが気持ちいい行為だと何かで見たり聞いたりしても、まったく信じられなかった。多くの人が20代で体験してきたことを、私はいまになってひとつひとつ取り戻しているんです、きっと。いま、自分自身がクリアになっていくのを感じています。セックスの気持ちよさって、メンタルによるところが大きいんですね」

 

リュウジさんのことを語るときのハルネさんの表情や声が初々しいのは、そのせいかもしれない。

 

家庭は壊さない、けれどお互いのことも離さない

20代で別れ、離ればなれの場所で人生を歩んできて、いまふたりは50代を迎えている。お互いに家庭がある身、それを壊す気はない。

 

「本当だったら、10代のときからこの年になるまで一緒にずっといるべき人だったんだろうなと思うんです。いまのところ、この関係もセックスもなくなることはまったく考えられないです」

 

不倫の是非はここでは問わない。ただ、リュウジさんとの再会がなければ、ハルネさんのこのはにかんだような笑顔が見られなかったことは間違いない。

 

“最初”で、”最後”の男

50代といえば、男女ともに身体の変化が訪れる年代でもある。ホルモンの分泌が減り、性機能だけでなく容姿にも影響する。

 

「もともとが20数年ぶりの再会ですから、そりゃ外見は大きく変わってますよ。つき合っているうちにも体重が増えたり頭髪が薄くなったりして。特に私はコロナ禍で体重が大幅に増え、それをスポーツクラブに通ってしっかり落としたんですが、彼は『太っていようが痩せてようが、君は君だよ』と言ってくれますしね」

 

お互いの身体を肯定し合っている感じがうかがえて、ほほえましい。

 

「もう老夫婦みたいです。私にとっては、彼が”最初”で、”最後の人”なんでしょうね」

 

 


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この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

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