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有名人にまつわる記事リバイバル企画! あのとき、あの人はいったい…?そして今は…。後編です。
<<この記事の前編:お見合いをしたときにぶつかりがちな「価値観の壁」、代表的なエピソードとは
① と②のエピソード、みなさんはどうお思いになるでしょうか?
まず①に関してですが、私が気になったのは「昨日10時まで残業をしていて」という話は、どんな会話に組み込まれていたのかということ。
A. 最近は繁忙期なので、「昨日10時まで残業をしていて」
B. 会社の業績が悪くて、人手不足。なので「昨日10時まで残業をしていて」疲れがたまっている
C. オレ、仕事ができちゃうから、いろいろ頼られちゃって「昨日10時まで仕事しちゃって」
ざっと考えても、3つのパターンが思い浮かびます。たとえばAなら「この人と結婚した場合、忙しい時は23時くらいに帰ってくる」と結婚生活が想像できるから、女性側に有益な情報です。Bも「この人の会社はひょっとしたらヤバい」とか「この人と結婚したら、忙しいから家事を分担することは難しいかも」とシュミレーションする材料になる。Cはこういうふうにデキるアピールする男性に頼りがいを感じる人もいるでしょうし、「仕事の能率、悪いんじゃね?」と思う人もいるでしょうが、ここはお好きに判断してください。
相談者の女性は「男性より、自分のほうが上だと言ってしまったがために断られた」と思っているようですが、お見合いは性格を見定める場ではありません。男性の話を「今の〇〇という話は、結婚した場合どうなるか」と考えて、アリかナシか判断したらどうでしょうか。
▶お金の価値観に関しては……
次に②.これは男性側が「お金の使い方」について話しているわけですが、「お金の使い方」とは、逆に言うと「自分の財布を痛めたくない」と言うことでもありますから、方法は超簡単。結婚してもお財布を別にするのです。そうすれば、女性側が旅行に行っても、自分のカネで行っているわけですから、相手の男性の財布が痛むわけでない。面と向かって反対できないはずですし、もしかしたら男性側が「僕も行きたい」と言ってくる可能性もあります。40代を過ぎて結婚する人は夫婦でベッタリにならず、これまでの趣味や人間関係は努めてキープしたほうがいいと思います。
結婚するなら価値観が合う人とか、逆に価値観が合わなくて離婚したという話を聞きますが、そもそも価値観の合う人なんているのかな?というのが、私の考えです。たとえば、同じ旅行が趣味でも、いろーんなところを回りたい人もいれば、ゆっくり一都市に滞在したい人もいるでしょう。自然の中に行きたい人もいれば、芸術にひたりたい人もいる。飛行機もエコノミーでいいという人もいれば、飛行機での過ごし方も旅行だからビジネスがいいという人もいる。好みのツボは無数にあって、「何から何まで合う」ということは、まずありません。これば食事でも一緒です。ミシュランで星を取った店に行きたい人もいれば、赤ちょうちんを極めたい人もいるでしょう。
こういう時、心のきれいなライターなら「よく話し合って」とか言うのでしょうが、この方法だと「カネを出して、我慢もさせられた」と、どちらかに遺恨が残るもの。20代の結婚であれば「子どもが行きたいと言っている」と子どもをダシにしてお互いを納得させることができますが、40代は必ずしもそうとは限らない。それならば、お互い財布を別にして、好きなことをお互いやるほうが、ストレスがたまらないのではないでしょうか。年がら年中、一緒にいなくてもいいのです。
▶稀代の悪女から学ぶ!? 「男性を立てる」を刷り込まれた世代が、考えるべきことは……
さて、大久保サンの「そこまでしなくてはいけないのか」について、稀代の悪女よりご意見賜りたいと思います。
みなさん、福田和子(以下、カズコ)をご存知でしょうか。1982年に福田和子(以下、カズコ)が松山市で同僚のナンバー1ホステスAさんを殺害した事件です。美容整形で顔を変え、オトコを変えながら逃げ続け、時効21日前に捕まったという犯罪史に残るヒロインです。
男性に甘えるのが天才的にうまかったカズコですが、歯牙にもかけないオトコもいたそうです。それについて聞かれると、カズコは「オトコには腕力とカネがある。こっちにはない。だから、ほめておだててチャラにする」と答えたそうです。つまり、メリットのないオトコは端から相手にしなかったわけです。
大久保さんは「47歳なのに、自分のことを38歳くらいだと思っていて、37歳くらいの男性を狙ってしまう」と反省していましたが、今の大久保さんなら、男性が束になってもかなわない経済力を持っているはず。ですから、大久保サンが無理に相手を立てる必要はありませんし、37歳くらいの男性をターゲットにして全然OKです。
40代は「男性を立てる」を刷り込まれた世代ですが、そんな小さなことにとらわれることなく、カズコのように相手が自分のメリットになりうるか、じっくりさぐってみたらいかがでしょうか。
文/仁科友里
この記事は2019年3月に初回配信されました
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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