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礼儀正しく言っているつもりが、実は「失礼」にあたる言葉だった。そんなガッカリなことはありませんよね。今日はそんな「意外な無礼」を3つ紹介します。後編です。
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「ご苦労様」も「お疲れ様」も人を労(ねぎら)う言葉ですが、両方とも上から目線のワードです。
まず「ご苦労様」の方ですが、こちらは、完全に身分が上の人が下の人を労う言葉。言い換えると、そうですね「がんばったな、よくやったな。」というところでしょうか。「お疲れ様」の方は許容範囲が広く、先輩程度ならOKとする情報もありますが、50代を境目に「少し不愉快」と思う人も多いようです。私もそうです(笑)かといって、50代以上には使う、それ以下には使わないなどの線引きをする方がよほど面倒ですよね。
外まわりから帰ってきた人が「はー、今日もいっぱい歩いたよ!」と言ったら「お疲れ様でしたー!」
先に帰る人が「お先に失礼します」と言ったら「お疲れ様でした-!」
まるで居酒屋のよう(笑)こんなふうにセットになっている会社は要注意です。仲間内ではこれでもOKですが、社外の人にまでこんな調子で言っている可能性も高いですよね。帰ってきた人には「お帰りなさい」、帰る人には「さようなら」ごく当たり前のことです。ましてや上司に対して労いの言葉をかけてはいけません。
そのような場合は、どうしたら良いでしょうか。そうです「労(ねぎら)う」という感覚をまずやめましょう。「労う」こと自体、上からの行為なのです。相手が仕事で何かをして、またはみんなの為に苦労をして、それに対して言葉を述べたい。はい、素直になれば出てきますね。感謝の言葉です。そうです。「ありがとうございます」でいいのです。
こんなメールもNG
「これでよろしいでしょうか?」「この件は、進めて良いですか?」そんな問いに「大丈夫です」と答えるのはNGです。もちろん文法的には誤りではありません。ただ、厳密に言えば、このような場合の「大丈夫」とは「自分は大丈夫です」の意味になり、大げさに言えば、独り言です。人のことを考えていないことになります。
こんなメールもNGです。
打ち合わせは水曜日で大丈夫です。前後の約束がありませんので、場所についてもどこでも大丈夫です。
このような場合は、元々相手が何を求めているのか、自分は何を確定したいのか、きちんと伝えること自体がとても大切です。そして、相手が「大丈夫=OK」だということ以上の情報が示せればさらに好感度が高くなるでしょう。
打ち合わせは水曜日に決定で構いません。水曜日のその時間でしたら、前後の約束がありませんので、場所がどちらでもうかがえます。
「大丈夫」はとても便利な言葉です。何にでも使えてしまう分、むしろ「本当は何と言いたいのか」をきちんと表明することで、他の人と差が付きますね。言葉を丁寧に選ぶことが大切なのです。
「了解しました」「ご苦労様」「お疲れ様」「大丈夫です」この言葉たちは、口癖になってしまうほど単純な言い回しですし、実際LINEなどでもスタンプになっているくらいです。そういう言葉を使う時にこそ、「相手はどんな返事を求めているのか」「自分は本当は何と答えたいのか」一歩踏み込んで考えてみることが大切なのですね。
この記事はリバイバル配信です
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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