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【速報】ミラノ・サローネ2017[下] カラートレンド・素材・アイテムなど今年の総まとめ

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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【速報】ミラノ・サローネ2017[下] カラートレンド・素材・アイテムなど今年の総まとめ

世界的なデザインの祭典[ミラノ・サローネ]レポートの最終回は、筆者が見本市会場&ミラノ市内を走り回ってチェックした今年の印象をまとめてみました。インテリアのカラートレンドや新しい素材、取り入れたいエッセンスをご紹介します。これまでの記事:【速報】ミラノ・サローネ2017[上]、[中]
色調は優しく柔らかなパステルや、大人ソフトなスモーキー系

Panton(パントーン)社(米国)が発信するトレンド・カラー、2017年は「Greenery(グリーナリー)」。ということで、各社で緑のプロダクトをアイコンや挿し色に使った展示が見られた。

【画像1】2017年の色「Greenery」でカバーしたパーソナルチェア@GIORGETTI(ジョルジェッティ)(写真撮影/藤井繁子)

【画像1】2017年の色「Greenery」でカバーしたパーソナルチェア@GIORGETTI(ジョルジェッティ)(写真撮影/藤井繁子)

【画像2】挿し色で、チェア&スツールとカーペットに若草色を使ったシーン@Minotti(ミノッティ)(写真撮影/藤井繁子)

【画像2】挿し色で、チェア&スツールとカーペットに若草色を使ったシーン@Minotti(ミノッティ)(写真撮影/藤井繁子)

【画像3】こちらは緑でも、ベルベットの落ち着いたエレガント系@Molteni&C(モルテーニ)(写真撮影/藤井繁子)

【画像3】こちらは緑でも、ベルベットの落ち着いたエレガント系@Molteni&C(モルテーニ)(写真撮影/藤井繁子)

また、今年のサローネ見本市会場で目立ったのは“スモーキーなパステル”調。全体的に柔らかで軽い、ライトカラーによる落ち着いたコーディネートが新鮮だった。

【画像4】Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)の新作「Chester_line」、会場では優しいパステル系を展示(写真撮影/藤井繁子)

【画像4】Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)の新作「Chester_line」、会場では優しいパステル系を展示(写真撮影/藤井繁子)

【画像5】デニムファッションで有名な「DIESEL」は家具・照明・キッチン・洗面ラインまでそろうライフスタイル・ブランド。ここでもベッドがスモーキーなグリーン(写真撮影/藤井繁子)

【画像5】デニムファッションで有名な「DIESEL」は家具・照明・キッチン・洗面ラインまでそろうライフスタイル・ブランド。ここでもベッドがスモーキーなグリーン(写真撮影/藤井繁子)

街中のショールームでも、パステルな展開が見られた。
90周年記念で大規模な記念展示を行った「Cassina(カッシーナ)」。加えて、昨年からアートディレクターに就任したPatricia Urquiola(パトリシア・ウルキオラ)によるショールームのコーディネーションも印象的だったが、そのなかでもMario Bellini(マリオ・ベリーニ)デザインのチェアがパステルカラーで生まれ変わったのに目を奪われた。

【画像6】「MB1 Quartet」と新たに命名され、パステルカラーで生まれ変わった。オリジナルは1965年Mario Belliniによってデザインされた@Cassina(写真撮影/藤井繁子)

【画像6】「MB1 Quartet」と新たに命名され、パステルカラーで生まれ変わった。オリジナルは1965年Mario Belliniによってデザインされた@Cassina(写真撮影/藤井繁子)

日本に多いベージュやホワイト系の空間では、スモーキー・パステルな小物を加えることでも、柔らかく心地よいインテリアデザインを楽しむことができそう。

【画像7】壁紙などでパステルな今年風に演出するのもアイデア。左@driade(ドリアデ)・右@B&B Italia(ビーアンドビー・イタリア)(写真撮影/藤井繁子)

【画像7】壁紙などでパステルな今年風に演出するのもアイデア。左@driade(ドリアデ)・右@B&B Italia(ビーアンドビー・イタリア)(写真撮影/藤井繁子)

メタルや石、素材を活かすデザインも毎年進化

さまざまな異素材を一つのプロダクトに使った“マテリアル・ミックス”デザインも、近年多くみられるが今年、筆者のお気に入りなのがこのメタル使いのチェア(画像8)。アルミ材を一つ一つ溶接して成型された、エレガントな後ろ姿が美しい。

【画像8】「COLETTE」ゴールドとブラックニッケルの2色展開。Rodolfo Dordoni(ルドルフォ・ドルドーニ)デザイン@Minotti(写真撮影/藤井繁子)

【画像8】「COLETTE」ゴールドとブラックニッケルの2色展開。Rodolfo Dordoni(ルドルフォ・ドルドーニ)デザイン@Minotti(写真撮影/藤井繁子)

また昨年、数千年前の古代木をキッチン扉材に使って魅せた「Boffi(ボッフィ)」。今年も、こんな素材を使って驚かせてくれた。

【画像9】『ピンク・オニキス』にブラス(真鍮)を組み合わせたシンプルながら迫力ある洗面ボウル。Piero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)デザイン @Boffi(写真撮影/藤井繁子)

【画像9】『ピンク・オニキス』にブラス(真鍮)を組み合わせたシンプルながら迫力ある洗面ボウル。Piero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)デザイン @Boffi(写真撮影/藤井繁子)

このピンク色もスモーキーで今年っぽいと思っていたら、見本市会場では「baxter」でテーブルに使われているのを見つけた。

【画像10】個性的なテーブルにフォーカスしたコーディネーション。石は同じ色柄が二つとないところに面白さがある@baxter(写真撮影/藤井繁子)

【画像10】個性的なテーブルにフォーカスしたコーディネーション。石は同じ色柄が二つとないところに面白さがある@baxter(写真撮影/藤井繁子)

“おうちリゾート”に必須のアイテム!『day-bed』

今年の各社展示では一層、アウトドア・ファニチャーのラインナップが充実していた。ウォータープルーフや耐久性の高いファブリックが開発されたことで、ホテルやリゾート商業用だけでなく、一般家庭での需要も広がっているようだ。日本でもそろそろ、アウトドア@ホームの流れが来るかも?

日本でも、 プチ・ラグジュアリー・リゾートを自宅で満喫できそうな“一点モノ・アイテム”をお勧めしたい。それは『day-bed』(お昼寝用ベッド)。日本でデイベッドとは来客用ベッドのことを指すようだが、いわゆるビーチベッドのこと(ビーチベッドと言えば、あの青い折りたたみ式が懐かしい(笑))。

【画像11】この角度、病院のベッドを思い出すが……楽な体勢でお昼寝。後脚は車輪になっていて移動しやすくしてある@GIORGETTI(写真撮影/藤井繁子)

【画像11】この角度、病院のベッドを思い出すが……楽な体勢でお昼寝。後脚は車輪になっていて移動しやすくしてある@GIORGETTI(写真撮影/藤井繁子)

【画像12】「HALLEY」シリーズのアウトドア展開、カラーも充実@Minotti(写真撮影/藤井繁子)

【画像12】「HALLEY」シリーズのアウトドア展開、カラーも充実@Minotti(写真撮影/藤井繁子)

【画像13】コッパー(銅)を使った都会的なデザインのday-bed@baxter(写真撮影/藤井繁子)

【画像13】コッパー(銅)を使った都会的なデザインのday-bed@baxter(写真撮影/藤井繁子)

【画像14】ガーデンファニチャーの本家DEDON(デドン)から「MBRACE DAYBED」。取り外しクッションのカラーがスモーキーで今年っぽい、足はチーク材@DEDON(写真撮影/藤井繁子)

【画像14】ガーデンファニチャーの本家DEDON(デドン)から「MBRACE DAYBED」。取り外しクッションのカラーがスモーキーで今年っぽい、足はチーク材@DEDON(写真撮影/藤井繁子)

中庭や広めのバルコニー、都市住宅の屋上などに、一つベッドを置くだけで“おうちリゾート”になる。非日常感と最高のお昼寝タイムを与えてくれそう。

アート・ディレクターとして活躍する注目のデザイナー

家具メーカー各社でトータルにブランドイメージと住空間をデザインする、アート・ディレクターの活躍も興味深かった。

例えば、ミラノ・サローネ2017[上]の記事で紹介した、Vincent Van Duysen(ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン)は家具Molteni&C社とキッチンDada社の統合した“HOME” ショールームをデザイン。

B&B Italia社ではデザイナーAntonio Citterio(アントニオ・チッテーリオ)が、同じくデザインをするキッチンメーカーArclinea(アルクリネア)社のキッチンをショールームのメイン・ウインドウに展示した。

Piero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)も、キッチンのBoffi社がグループ化した家具De Padova(デパドバ)のショールームに家具からキッチンまでコーディネーションし話題を呼んだ。

そんななかでもう一人、忘れてはならないアート・ディレクターが2001年に自らのブランド「Moooi」を設立したMarcel Wanders(マルセル・ワンダース)。大人の遊び心あふれる独創的なデザインで、家具から照明、ライフスタイルまでをも大胆に提案するデザイナーだ。

【画像15】昨年、青山にオープンした「moooi」ショールームに来日したMarcel Wanders(1963年オランダ生まれ)@TOYO KITCHEN STYLE(写真撮影/藤井繁子)

【画像15】昨年、青山にオープンした「moooi」ショールームに来日したMarcel Wanders(1963年オランダ生まれ)@TOYO KITCHEN STYLE(写真撮影/藤井繁子)

【画像16】展示テーマは『A Life Extraordinary』。昆虫の巨大写真は写真家Levon Bissとのコラボ(写真撮影/藤井繁子)

【画像16】展示テーマは『A Life Extraordinary』。昆虫の巨大写真は写真家Levon Bissとのコラボ(写真撮影/藤井繁子)

【画像17】照明が得意なmoooi、その161作品を一堂にデコレーション(写真撮影/藤井繁子)

【画像17】照明が得意なmoooi、その161作品を一堂にデコレーション(写真撮影/藤井繁子)

さて、3回にわたってレポートした今年のミラノ・サローネ。ここで見た新作プロダクトやトレンドが、日本のマーケットに入ってくるのは来年になるが既に見本市会場には、2018年[EuroCucina(ユーロ・クッチーナ)]キッチン見本市の告知。

【画像18】照明に替わってキッチン見本市[EuroCucina]が併催となる来年のミラノ・サローネは、2018年4月17日~22日に開催予定。「来年もお待ちしていますよ」Salone del Mobile見本市のClaudio Luti社長(写真撮影/藤井繁子)

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見本市会場だけでも6日間で165カ国34万人以上が来場し、ミラノ街中がデザインに満ちあふれた[Milan Design Week]は幕を閉じた。Addio Milano!(さよなら ミラノ!)

●ミラノ・サローネ2017の記事
・【速報】ミラノ・サローネ2017[上] 世界のトップデザイナーが集結! 佐藤オオキ氏、吉岡徳仁氏の作品も
・【速報】ミラノ・サローネ2017[中] 2年に1度の国際照明見本市から最新の照明デザインをレポート!
・【速報】ミラノ・サローネ2017[下] カラートレンド・素材・アイテムなど今年の総まとめ●ミラノ・サローネ2016の記事
・世界最大のインテリアの祭典「ミラノ・サローネ2016」現地レポート
・写真満載!ミラノ・サローネ2016の家具&キッチン最新トレンド
・インテリア界のアカデミー賞!日本人デザイナー×日本企業で初受賞 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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