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2017年4月28日、東京・渋谷区に複合施設「渋谷キャスト」がオープンした。JR渋谷駅から明治通りを原宿方面へ向かい、宮下公園交差点を超えた右側のエリアで、キャットストリート(旧渋谷川遊歩道で個性的なショップが集まる通り)の入り口にあたる場所だ。地下2階~地上16階の建物で、シェアオフィスや賃貸住宅、カフェ、レストラン、アパレル店舗、広場などから構成されるのだが、今回はSUUMOジャーナルらしく、賃貸住宅「渋谷キャスト アパートメント」を中心に紹介しよう。
13階「コレクティブハウス」 クリエイターたちが交流を深められる空間
渋谷キャストの賃貸住宅は、建物の上階にあたる13階~16階まで。1R~3LDKタイプの物件があり、戸数は全部で80戸。今回報道機関向け内覧会があり、13階・14階・16階の部屋を見学することができたので、その一部を紹介していくのだが、13階の賃貸住宅(=コレクティブハウス)では現在一般募集をしていない点あらかじめご了承いただきたい。
まずは13階の「クリエイター向け賃貸住宅」から紹介しよう。全部で19部屋あり、エレベーターを降り奥に進むと、目に飛び込んでくるのは広々とした“共有スペース”だ。
この共有スペースは、オープンテラスやキッチン、ダイニングスペースなどもあり、気軽に住人同士の交流を深められそう。シェアハウスではこういった共有スペースがあるのはめずらしくはないが、一般的な賃貸住宅でここまで充実した共有スペースを設けている物件はそうないだろう。
ちなみに、トレーニングルームもあるので、運動不足の解消や仕事で煮詰まったときの気分転換にもなりそうだ。
続いて見学したのは、肝心の居住スペース。玄関前に、自身の作品などを飾るラックがあるのも、クリエイター向け住戸フロアならでは。
今回見学した1319号室は、1K+Sのルーフバルコニー付きアトリエタイプ(C40Crタイプ)。玄関を抜けると、すぐ左手にアトリエとして使える部屋がひとつある。
その奥には、広々としたリビング。
「多種多様な才(知)を持った人々が集い」「世界から注目される新たな文化や才能を生み出す場」といったコンセプトを掲げる渋谷キャストらしい賃貸住宅といえよう。
ただし、この13階コレクティブハウスに住むには通常の賃貸借契約における審査の前に、入居者コミュニティ側の推薦が必要で、現在一般募集はしていない。また、完全に居住用とのことで、事務所としての利用はNG。フリーランスの人は、要注意だ。
14階は1カ月から契約できる家具がついた「サービスアパートメント」続いて、14階について。この階は、「サービスアパートメント」と呼ばれ、“短中期滞在者”向けで全23部屋。13階や15・16階は、2年間の定期建物賃貸借契約となるが、14階は1カ月以上1年未満という条件で契約できる。
今回見学したのは、サービスアパートメントで最も狭いタイプの1Kの部屋。29.47m2で家賃30万円だ。
広報に確認してみたところ、「国内外のビジネスパーソンや旅行者の滞在先としての利用を想定しております。おもに、法人様での契約・ご利用を想定しております」とのこと。
家具はもちろん、家電や食器類も付属しているが、コンシェルジュは24時間常駐ではないのでご注意を。ちなみに、先ほど紹介した13階の共有スペースは、サービスアパートメントの居住者でも利用可能だ。
15・16階はさまざまな家族構成に合わせた「プレミアムレジデンス」最後に紹介するのは、15・16階にある「プレミアムレジデンス」。1K(15万5000円)・1R(17万9000円)~3LDK(59万8000円)まで間取りや部屋の大きさは幅広い。一人暮らしでも夫婦でも、子育て世帯でも、さまざまな家族構成に合わせた間取りを用意している。
今回見学したのは、2LDK(82.81m2)、家賃46万5000円の部屋。
玄関ドアを開けてすぐ右手には、シューズクローゼット。靴を収納するだけではもったいないと感じてしまうほど広い。
部屋に入ると、大きくて見晴らしのいい開放的な窓が。バルコニーも広く、渋谷の街を見渡せる。
印象として、「めちゃくちゃ広い!」というわけではないのだが、ダイニングテーブルやソファが置いてあっても、まったく窮屈な感じはしない。すぐ隣には、リビングダイニングとつなげることもできる、5.2畳のサブベッドルームがある。間取図では、ベッドルームとなっているが、仕事や勉強するのにちょうどよさそうだ。
キッチンも4.3畳と広々していて、料理も楽しくなりそうだ。ただし、食べ過ぎてしまって幸せ太りしないようにご注意を。
シェアオフィスや飲食店など、居住フロア以外も充実!さまざまなタイプの部屋を紹介してきたが、渋谷キャストは、併設する施設も充実している。例えば、1階のシェアオフィス。このスペースは、入会申し込みをして会員になれば、居住者でなくても利用できる。
また、シェアオフィスに併設されたカフェは、一般の方でも利用可能だ。
渋谷キャスト前には広場もあり、移動販売の飲食店も並んでいた。今後は、イベントスペースとしても活躍するだろう。
賃貸住宅は一般募集をしていないし、サービスアパートメントやプレミアムレジデンスは、一般の人にとっては高額なため、気軽に検討できる物件ではないのだが、渋谷再開発のプロジェクトのひとつとしての集合住宅とは? ということで今回物件の紹介をしてみた。この施設にはもちろん食事や買い物ができる店舗も入っているので一度足を運んでみてはいかがだろうか。
「都市再生ステップアップ・プロジェクト(渋谷地区)」における第一弾事業として計画された渋谷キャストの建設。今後も、2018年秋開業予定の「渋谷ストリーム」や同じく2018年秋開業予定の「渋谷代官山Rプロジェクト」などが控え、渋谷の変化からまだまだ目が離せない。
●取材協力この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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