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さんきゅう倉田さんが、年収8000万円の人と食事に行くと…。
お金持ちの人とお寿司を食べることがあります。ふたりで行くのではなく、複数人で行きます。
ぼくは、まだお寿司のレベルが低いので、すぐにこはだや甘海老、ひらめを注文しようとします。でも、それをお金持ちに制され、まずは、お酒を飲み、肴をつまみます。
いきなり、お寿司は注文しません。
そういえば、鰻屋でもそうでした。
神奈川県の大磯にある、総理大臣が通ったと言われる鰻屋さんにお金持ちと行ったときも、すぐにはうな重を注文せず、お酒を飲み、うなきや肝串を食べてから、1万円のうな重を注文しました。
「うな重だけではお腹がいっぱいにならないから」、そんな腕白な考え方ではありません。
未熟なぼくにはまだわからない、理由があるのでしょう。
やっとお寿司を注文。しかし、なんと… 次ページ
お寿司屋さんでも、ゆっくりと飲みながら、刺し身や煮付け、唐揚げを食べて、30分から1時間経って、やっとお寿司の時間になりました。
「そろそろ、お寿司注文しようか」
そこまで待たされていると、神の声に聞こえます。天啓を受けた気分です。
ぼくは無神論者ですが、ラッパと舞で祝福してくれる天使が見えました。
お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません、という空耳も聞こえます。
ぼく以外のみんなは、目を輝かせてメニューや眼前の鮮魚を見ていたと思います。
好きなように注文し、30分ほどかけて醤油をつけない寿司を楽しんだ後、気づきました。
「このお金持ちは、お寿司を食べていないッ!」
お寿司を食べない理由とは 次ページ
自分から、お寿司屋さんに誘ったので、お寿司が食べたいのかと思っていました。でも、1貫も食べていない。さっきからずっとお酒を飲んでいます。飲み続けています。
たまに、お寿司屋さんでお寿司を食べない人に会うことがあります。
理由は確認しませんが、自分がお寿司を食べたいから行くのではなく、みんなに美味しいものを食べさせたいからお寿司屋さんを会食の場所として選んだのかもしれません。
お酒を飲むときは、お米を食べないのでしょう。
「お金持ちは寿司屋で寿司食べない」は、お金持ちあるあるです。もちろん、食べるときもありますが、食べないときもある。ぼくのような庶民とは考え方が異なります。
お金持ちの食事のマナーとは 次ページ
食事のマナーは、自分のためではなく他人を不快にさせないために存在します。お店や店員さん、他の客に敬意を払っていれば、品のない行動は取りません。
食事が好きなお金持ちは、おしなべて、食事のマナーも良い。それは、所作がしっかりしているかどうかというより、マナーを知っているか否かだと思います。
お金持ちと食事に行くと、考え方や発言からだけでなく、その行動からも学ぶことができます。
(本記事は2019年7月初出の記事に2023年8月加筆修正を行いました)
この記事のライター
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