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元国税職員さんきゅう倉田です。宇宙から地球を見て最初の一言は「地球も申告も青かった」です。
現在東京大学教養学部の2年生です。
受験するまで知りませんでしたが、東大はどの科類で受験しても、1、2年生は教養学部の所属となります。
そして、2年になると進学選択の機会があり、学部や学科を決定します。成績が高い人から順に希望の学科に進学できるので、東大生は定期テストの前には必死に勉強します。テストの前でなくとも、日々の課題や予習復習をするため、猛烈に勉強します。だから、1年くらい通うと、頭がよくなった気がします。
今は2年Sセメスター(いわゆる前期)が終わって、夏休みに入りました。夏休みでも、東大はたくさんの学びを与えてくれています。
そんな東大生たちの生態を、さんきゅう倉田さんがレポートしてくれる【後編】です。
◀この記事の【前編】を読む◀ 東大生の夏休みは休みにあらず!? 様々な無料講義が行われています。どんな特別講義が行われているのでしょうか?__◀◀◀◀◀
東大生はそれぞれに特徴があってそこが魅力的だけれど、外部の人から変わっていると揶揄されることもあります。でも、変わっていても迷惑をかけることがほとんどないと感じています。
例えば、ぼくの家に泊まりに来た19歳の友人が、「パンツ貸して」と風呂上がりにぼくの下着に履き替えたときは驚いたし、友人を招いてカレーを振る舞った時、定刻の15分くらい前に買い出しから帰ってきたら部屋の中で待っている友人がいたし(オ―トロックは他の住人の後ろにくっついて突破したらしい)、学食でぼくが残したうどんを食べていた友人もいました。
そういう出来事は、ぼくの大学生活のある種スパイスであって、全く不快ではありません。ただ、ちょっぴり驚く。ただ、つい先日友人が放った一言は驚きを通り越してほんの少し恐ろしかった。
以下は、電話での友人とのやりとりです
ぼく 「今からみんなで代々木公園に行くんだけど、来ない?」
友人 「え?あー、どうしようかな。今家族でカレー作ってて、ちょっとすぐには行けないかも」
ぼく 「そっかー、土曜の夜だもんね。それなら仕方ないね。」
友人 「あ、でも明日までいる?明日なら行けるかも」
ぼく 「いや、多分いないと思うよ。代々木公園にそんなにいられないよ」
友人 「あ、だめだ。明日も忙しいんだった。月曜は?月曜までいるならいけるかも」
友人は冗談を言うようなタイプではありません。
だから、誰もツッコむことはしませんでした。彼は東京出身で、代々木公園のことはよく知っています。2日間も過ごすような場所ではないとわかっているはずです。それなのに「月曜までいる?」という質問。
聞きたい。直接どう言う意味だったのか聞きたいけれど、回答によって恐怖が増大しそうで聞くことができません。
このような彼の純粋さは、彼が他人を魅了する要素の一つであると思います。
このような不快を伴わない驚きが東大には溢れている。それを見聞きするたびに、自分の成長を感じます。

『お金持ちがしない42のこと』さんきゅう倉田・著 990円(10%税込)/主婦の友社
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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