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アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。
今回は、10歳下の彼との結婚を迷う35歳女性の婚活ストーリーを紹介します。
※プライバシーを考慮して、事実関係の一部を変更しております。
彼の両親にも認めてもらって、「みんなから祝福される結婚がしたい」と思ったY美さん。
一方、彼はというと「親がどう思っても関係ない。優先順位は、Y美が一番だから」と、結婚の意思は揺るぎません。彼の気持ちは嬉しいのですが、「親がどう思っても関係ない」という彼の言葉には不安を感じます。そもそも彼は、離れて暮らす両親にマメに連絡をするタイプではありませんし、結婚の報告も唐突でした。両親が結婚を祝福してくれないのは「彼の説明が足りないせいもあるのでは…」という気持ちは否めません。
そんなY美さんに、私は2つのことをお伝えしました。
1つは、結婚には本人同士の気持ちが何より大事だということ。「みんなから祝福されたい」という気持ちはわかりますが、他人の気持ちを都合よく変えることはできません。
もう1つは、彼と両親との関係は、彼に任せるしかないということ。彼をコントロールしようとするのではなく、Y美さんなりに義理の両親との関係を築いていくしかありません。
彼のY美さんへの愛情には、一貫してブレはありません。Y美さんは、そんな彼をパートナーとして信頼しています。こんな彼と出会えて、結婚を求めてくれているのだから、これ以上求めるのは止めようと決心しました。
結婚パーティーを開くも、夫の両親と親族は欠席で 次ページ
彼には貯金がなかったので、婚約指輪はなし。その代わり、おそろいの結婚指輪を贈り合いました。親しい人たちに祝福してほしいと思ったので、会費制の結婚パーティーを開きました。でも、彼の両親や親族はパーティーには出席しませんでした。「あまりにも急なことで、予定が立たない」というのが表向きの理由です。「みんなから祝福される結婚」はかないませんでしたが、Y美さんは、彼の両親の気持ちを受け入れることにしました。祝福はしてくれませんでしたが、結婚に反対したり結婚式をぶち壊したりしたわけではありません。両親なりのやり方で、結婚を認めてくれたのだと受け止めたのです。
会社の人や友人が集まってくれたおかげで結婚パーティーは温かい祝福ムードに包まれて、Y美さんの両親や親族は喜んでくれたそうです。何より、当時病床にあった父親に結婚パーティーに出席してもらえたことが、Y美さんにとっては幸せなことでした。
結婚から8年後、彼の母親から言われたことは 次ページ
結婚してから、Y美さんと義理の両親の関係は少しずつ変化していきました。Y美さんは、両親の誕生日や父の日、母の日には欠かさずプレゼントや花を贈るようにしました。両親からも、お礼の品や誕生日プレゼントが届き、「結婚して1~2年は、贈り物を通して会話をしている感じでした」とY美さんは振り返ります。
その後、Y美さんの夫が東京に転勤になってからは、ときどき実家を訪ねたり、両親と一緒に食事をしたりするようになりました。そして結婚して8年ほどたった頃、Y美さんの夫は母親にしみじみと「いい人と結婚したわね」と言われたそうです。
43歳となったY美さんが息子を持つ母親となった今、「当時の義両親の気持ちが理解できます」と笑いながら言います。「社会人になったばかりの息子が10歳上の女性と結婚すると言ってきたら、手放しで祝福はできないですよね」
時間をかけて築いた義両親との関係は今では良好で、「ちょうどいい距離を保っているおかげで、不満はないですね」とY美さんは話してくれました。
「あのとき、彼の両親から祝福されることにこだわって、意地を張らなくてよかったです」とY美さんは振り返ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。次回の婚活ストーリーもお楽しみに。
『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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