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恋人いない歴9年以上の46歳。OTONA SALONE編集長・アサミは現在婚活歴2年半。久しぶりに「好き」という感情が出てきた恋愛ご無沙汰女にもやっと春がきた!
と、思いきやデート相手のジェントルさんは夕方でそそくさと帰っちゃうし、メッセージの返信はないし……と悩んだり。なんだかよくわからない展開に。これは40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
朝起きて、スマホをチェックすると、新着メッセージの相手はジェントルさんだった。
ジェントル「昨日はデートありがとうございました。楽しかったです。僕ばっかり話してなかったでしょうか。いろいろ聞いていただいてありがとうございました」
よかった。楽しかったって。ホッとした。私、ジェントルさんの話を聞いてるのが楽しかったからいいの! それに“デート”って書いてくれてる♡ デートってことでよいのですね? やだ、うれしい。ほんの3文字に歓喜する私。
ジェントル「急に用事が入ってしまってすみませんでした。次回はもう少しゆっくりできるようにいたしますね」
デートって認定してくれたし、次回はって書いてくれたジェントルさん。ということは、またデートしてくれる、会ってくれるってことですよね! 「次回」と「デート」という文字だけで浮かれている40代独女。我ながら単純だ。
次回っていつかしら……♡
そのうち次のデートがあるという期待感をいだきながら幸せな数日を過ごした。恋愛しているときの気分の高揚って、こういうことなんだ。
思えば、自分が“恋愛モード”になるのはいつ以来? 前の彼と別れたあと1年後くらいに出会ったクリエイターさんのとき以来だから、8年半ぶりだわ(でも既婚者と判明して終了)! 恋人いない歴は9年半を継続中だけど、恋愛ご無沙汰歴はとりあえず8年半で終わったということよね。私はいま、恋をしている。もう恋愛ご無沙汰女子じゃない!
メッセージに「次回はゆっくり」と書いてくれたジェントルさんだったが、その次回のお誘いはなかなか来なかった。そういえばまた海外出張があると言っていたけれど……。確か、ドバイとかそのあたりに行くと言っていたっけ。初めてのデートと2回目デートの間も海外出張だったけど、ホントに多いな。
もしかしていま、日本にいないのかな? だからお誘いがない?
待っていてもダメなんだもんね。よし、自分からメッセージ送ろう! この恋愛こそ自分からちゃんと動こうと決めたのだ。意を決してメッセージを送ったのは、3回目デートから1週間ちょっとした頃だった(もっと早く送れよ、というツッコミもあると思いますが……)。
アサミ「こんばんは。お忙しい日々をお過ごしでしょうか? 出張でドバイへ行くとおっしゃってましたが、いかがでしたか?」
ジェントルさんからの返信は、いつものように翌朝かな……? と思いきや、今回はすぐにレスが来た。
ジェントル「昨日、ドバイから帰国しました。仕事はトラブルもなくうまくいったと思いますが、時差ボケが治らなくてちょっとキツイ週でした。アサミさんはお元気でしょうか?」
キターーーーー! 帰国してた。じゃ、次の週末は会えたりしないかな。でも焦りは禁物。まずは近況報告からしておこう。
アサミ「時差ボケはつらいですよね。私は先日ゴルフに行きました。ちょっとだけスコアがよくなってうれしかったです」
ジェントル「ゴルフをなさるんですか。僕はゴルフをやらないのだけれど。アサミさんのゴルフ姿は、優雅でしょうね」
優雅だなんて、キャーうれしい。誰もそんなこと言ってくれないもの。実際、優雅じゃないし(苦笑)。でも、こんなふうに書いてくれるジェントルさんの気づかいやフェミニストっぷりにキュンとする。
アサミ「いえ下手なので走っているばかりで。優雅というより必死です(苦笑)」
あ、うっかりコレだけで送っちゃった。次の週末の予定を聞こうと思ったのに。お誘いメッセージのタイミングってなんかむずかしい!
ジェントル「スポーツをなさる女性は素敵ですね」
今度こそ予定を聞こう! と思ったときだった。
ジェントル「ところで今度の週末はご予定空いていらっしゃいますか?」
キャー♡♡♡ ジェントルさんから4回目デートを誘ってくれた! 海外出張だったりでお忙しいのに、いいんですか? 私なんかに週末の時間を空けてくださるなんて。
アサミ「はい、大丈夫です!」
即レスで、4回目デートの日程が決まった。
待ち合わせは15時、代官山の蔦屋書店だった。代官山の駅に着いたとき、ジェントルさんからのメッセージが届いた。
ジェントル「少し早く着いたので、美術本のコーナーで見ていますね」
あら早い! まだ待ち合わせの10分以上前。私も早めにと思っていたのに、それより早く着いているなんて。
アサミ「はい。いま代官山駅に着いたので、もう少しです」
ジェントル「足元が悪いので、ゆっくりいらしてください。」
午前中まで降っていた雨のせいで、道はまだぬれていた。こんなところまで気づかってくれるジェントルさんは人として素敵。私もこんな気づかいができるよう、見習おうと思った。
代官山 蔦屋書店に到着し、美術本が並んでいるコーナーへと入っていった。それなりに人はいたけれど、ひときわ背の高い男性がいたのですぐに彼だとわかった。
アサミ「お待たせしました、ジェントルさん」
ジェントル「あぁ、アサミさん。すぐにおわかりになりましたか?」
アサミ「はい。身長が高くていらっしゃるので」
ジェントル「よく見つけやすいと言われます。海外だとそうでもないんですけどね」
ふと手元を見ると、すでに1冊の本を手にしていた彼。
ジェントル「もう1冊、探している本があるんですけど見つからなくって。ちょっと探してもいいですか?」
アサミ「はい。一緒にお探しします」
ジェントルさんはたぶん、本が好きな人。
そういえば2回目デートでGINZA SIXに行ったときも、銀座 蔦屋書店に立ち寄った。出版社の人間としてはうれしい。書店デートっていうのも成立するのね。GINZA SIXのときも思ったけれど、違う趣味を持った人と見るのって、なんか新鮮でいい。
彼が探していたもう1冊の本は、デザインや建築のコーナーで見つかった。
アサミ「コレじゃないですか?」
ジェントル「ありがとうございます。出版社にお勤めだからなのかな、見つけるのが速いですね」
アサミ「いえ、そんなこと。たまたまです」
2冊の本のお会計を済ませたジェントルさんが、私に尋ねてきた。
ジェントル「アサミさんの会社が出している本はありますか?」
アサミ「もちろん、あります! ご紹介しますね」
そう言って、マガジンや料理本のコーナーを案内しながら、何冊か見せていった。
ジェントル「アサミさんはWEBサイトをご担当しているから、本は担当されないのですか?」
アサミ「わりと最近のもので1冊あります。年2回出している、OTONA SALONEのムック本があるんです」
マガジンコーナーをしばらくウロウロと見てみたけれど……残念ながらそれは見つからなかった(残念!)。
4回目のデートともなると、だいぶ緊張がほぐれてきた気がする。
ジェントルさんのゲイ疑惑が晴れたり、私が疲れなくなったり、2人で会うのを「デート」と表現してくれた安心感もある。つねに紳士なジェントルさんだったけれど、3回目までは私を“恋愛対象”として見てくれているのかどうか、自信がなかった。
でも「昨日はデートありがとうございました」というメールをもらったときから、私のことをデート相手として見てくれているのだと、ほんのちょっとだけ自信が持てるようになった、気がする。
ジェントル「上のカフェでお茶でもしましょうか」
アサミ「はい。いいですね」
蔦屋書店の2階にあるライブラリーラウンジ・Anjinは、壁一面に本やアートが並べられたカフェラウンジ。ゆったりとしたイスに座る。2つのイスが90度の角度に置かれているので、自然と正面に座るより少し距離が近くなる。彼は、さらにイスの距離を近づけて例によってちょっと裏返った声でこう言った。
ジェントル「今日もネイルがカワイイですね!」
その日のネイルは、グラデーションカラーのネイルだった。わりと派手な色で、いわゆるモテ系ネイルではまったくない。でも4回デートを繰り返してわかった。ジェントルさんはアーティストなだけあって、ちょっと個性的なネイルがお好みのようだ。
アサミ「ありがとうございます。ネイリストさんのおかげです」
ジェントル「小さなアートですね。よく見せてもらっていいですか?」
彼の前に手を近づけると、そのままスッと私の手に触れるジェントルさん。会うたびに毎回恒例だし、ネイルをよく見るためなのだけれど、やっぱり私はドキドキしてしまう。
ジェントル「手もつるつるです。肌のキメが細かいですね」
その行為は、今までとは違った。手全体をキュッと持ちながら、私の手の甲に触れるジェントルさん。やだ、もう、どうしよう! 手を握っている感覚に近いし、長時間触れられている! それにジェントルさんの触れ方は、こわれそうなものを大切に扱うような感じがする。とてもやさしくやさしく触ってくれる。手と手が触れ合うってこんなにキュンとするの?
本当にドキドキが止まらない。なに、なに? 今までにないこの感じ……!
【長時間、手と手が触れ合ったまま急接近! 4回目デートでついに⁉ 来週3月27日(水)17時をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#136 なんで? デートを夕方で帰る「男の本音」とは⁉【40代編集長の婚活記】
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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