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ランチは1,000円超え、子供のハンバーガー代は2,000円!東大生が「物価高」について取材したら、悩める編集部員の愚痴が予想以上に止まらなかった

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目次

さんきゅう倉田です。働きながら東京大学に通っています。

3回受験して東大に入りましたが、その時も今と同じように仕事をしていました。ただ、生活の苦しさは今の方がある気がしています。

上昇した物価が木綿で首を絞めるようにぼくを苦しめています。

オトナサローネ編集部のみなさんに、物価上昇をテーマに話を聞きました。

 

【こちらも読まれています】◀◀東大生が考える「今できる節約」とは?コンビニのカフェラテはついに270円!物価高について、編集部員に本音を聞いた

 

▶地方のカレーランチにも余波が

ランチが1,500円でも驚かない

◆編集部員C(50代、女性、子ども2人、最近の悩み コレステロール値

 

「ランチ代、以前は850円であたりまえだったのに最近は1000円切ってると『安っ!』と思ってしまいます」

 

ぼくがまだ吉本の養成所に通っていた頃、近くの居酒屋のランチは500円で、卵と海苔が食べ放題だった。

当時でも500円はかなり安かったため、店長が横領しているんじゃないかと邪推していたが、ありがたかった。

先日、東大の課外授業で山梨県に行き、昼食を取るため飲食店に入ったところ、その店の名物であるサラダ付きのカレーは 1,390円でたまげてしまった。

なんてことのないカレーではあるが、飲食店が少ない地域なのでそれくらいの価格でも客が来るのだろう。

ただ、他の学生は注文を躊躇っていた。地方でカレーを食べて1,390円の時代がもうそこまで来ている。

これまでの感覚で飲食店に入るとストレスになる。読者の皆さんはトマトではないから、ストレスなど享受しない方がいい。

従来の感覚を捨ててから飲食店に入ることで、よりよい人生を送れるのではないだろうか。

 

▶子どもにまきあげられる小遣いも値上がり…

食費だけでなく子供の習い事やハンバーガー代にも波及

「塾代の値上げも実感しています。長男が行っていた地元の塾に、最近次男が通い始めたんですが、長男のときは無料だった体験が有料になり、教材費や月謝も少しだけ上がっています。光熱費や賃料も上がっているから仕方ないと思うんですけど・・。」

値上げを感じて事業者や政府に怒りを覚えるのではなく、値上げの理由に思いを馳せて仕方ないと受け入れることもストレス軽減につながる。

値上げに対して企業が納得がいく説明をすることはない。自ら納得できるように努めることが重要だ。

 

「子どもが『友だちとハンバーガー食べるから』と以前なら1000円ねだってきたところ、最近は 2000円まきあげられています…。」

 

外食産業でも原価の上昇が企業努力では吸収できず、値上がりが見られる。

ただ「まきあげられて」という表現から親子の楽しそうな様子が感じられた。

 

「お米や肉、魚…みたいなメインのもの以外も値上がりを感じます。海苔、わかめ、芽ひじき、切干大根、高野豆腐などなど。海のものも、畑のものも高くなっているな、と。」

ほぼすべての食料品で値上げを感じる方もいるようだ。

一方で食料品以外の値上げに言及する人は少ない。ティッシュや洗別などの日用品の上げは起こっていない、ないしは認識しづらいのかもしれない。

 

▶物価高が絆を深める!?買い物担当にねぎらいを

物価上昇が家族の情報交換のきっかけに

◆営業A(20代、男性、趣味  サウナ、好きな言葉 「愛情」)

 

「ミニトマトは手軽に栄養素が取れるので、我が家では毎晩夕食で単体で提供されます。

数年前は¥190が底値だったが、現在は¥290~¥350で、卵も5年前の底値が¥100だったのに現在は¥250です。

妻の弁当用惣菜や夕食の一品に使用する冷凍食品は値上がりというより、内容量が減っていると感じます。お菓子も同様です。

魚は外国産が増えているので相対的に値上がりしています。

値上がりに対応するため、3日単位、1週間単位で献立を決めています。今週は白菜が安いので、白菜をメインとした料理で3日分の献立を決めました。」

 

筆者は不幸にも独身なので底値を意識することがないが、子供の頃に底値帳をせっせと作る主婦がテレビの密着を受けていた。

近隣の複数のスーパーのチラシを常々確認し、底値があれば挟みで切ってノートに貼るのである。

買い物をする際は、そのノートの底値を頼りにスーパーを回る。

底値はその時々によって変化するから、チラシの確認は怠ることができない。家計のために、自らの娯楽や休憩の時間を使って底値を記録していた。

 

筆者の母親もそのような努力を陰で実施していたのかもしれない。だが、母はそんなことはおくびにも出さない。我々は鈍感であるから、食事や掃除など見える部分だけに感謝して、見えない部分に想像力を働かせることもなかった。

 

値上げを通じて家族が物価について話し合い、買い物の担当者がどのような努力をしているか可視化できた家庭もあるのではないだろうか。

 

それでも食費は増えてしまう。今後は日用品や家電、旅費、遊興費も大きく増えるかもしれない。そうなると家庭内の努力では吸収できないだろう。

結局、節約には限界があり、物価上昇へは労働を増やすことで対応するしかない。給与が増えないのなら、その分働くしかない。

働いて働いて働いて働いて働いて、家計を支えるしかない。


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この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

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