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最近はあまり見かけませんが、かつて子どもの怪我には「赤チン」を塗っていました。

答えは「赤いヨードチンキ」です。
「赤チン」は「赤いヨードチンキ」の略。皮膚・キズの殺菌・消毒に用いられる局所殺菌剤であるメルブロミンの水溶液(メルブロミン液)で、暗赤褐色の液体です。菌・消毒の目的で使われる希ヨードチンキの茶色に対し、赤いことからこの呼称がつきました。なお、商品名はマーキュロクロム液といい、ヨードチンキとは化学的組成が全く異なるもの。赤チンは単に希ヨードチンキと区別するための名前なのです。
赤チンを傷に処置した場合、皮膚はあざやかな赤色に染まります。明治時代以降に消毒や殺菌の重要性が認識されたのち、家庭や学校の保健室に手軽に使える消毒薬として常備されるようになりました。しかし、水銀公害が問題となった1960年代以降、有機水銀化合物であるマーキュロクロムは敬遠され、1973(昭和48)年をもってに国内生産は中止に。
海外で製造した原料を輸入することで、現在も国内で1社だけが販売を製造・販売を継続しています。しかし、2019年5月31日に日本薬局方(厚生労働大臣が定めた医薬品の規格基準書)から削除され、今年の12月31日には「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」により、国内での製造も規制される予定。いよいよ赤チンが姿を消す日が迫ってきました。

答えは「ビードロ玉」です。
「ビー玉」は「ビードロ玉」の略とされています。ビードロ (vidro)は ポルトガル語でガラスを意味する言葉です。
ビー玉の呼称は地方によって異なり、「ビー玉」「ラムネ玉」が主流ですが、「ビーダン」などとも呼ばれるようです。また、玉の大きさによって呼び方を区別されることもあり、大きいビー玉を「がんだま」「おやだま」、小さい玉を「ツブ玉」「ちびだん」等と呼ぶことも。

答えは「ボディ・コンシャス」です。
「ボディコン」は「ボディ・コンシャス(body-conscious)」の略。「体を意識している」という意味の英語で、英語圏ではファッション以外にも使われる言葉です。
身体に密着する素材を使い、ボディ・ラインを強調しているボディコンの服は、女性のミニワンピースがよく知られています。
日本ではピンキー&ダイアンをはじめとしたブランドから、シルエットをシェイプしたスタイルのボディコンファッションが誕生。日本では女性の主張を感じさせるものではなく、遊び着として広まり、1980年代のバブル期以降にブームを巻き起こしたのです。
なかでも、東京・芝浦のディスコ、ジュリアナ東京はボディコンの女性が多く集まることで知られました。彼女らはロングのワンレングス(ワンレン)のヘアスタイルが定番で、前髪はトサカと呼ばれる巻き方が人気でした。
いまでもバブルのファッションといえばワンレン・ボディコン。ジュリアナ東京で扇子(ジュリ扇)を持って踊る女性の映像が流されます。ボディコンの女性たちはバブルの象徴として、強烈なインパクトを残したといえるのではないでしょうか。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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