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おひとりさまでも、そうでなくても、女性の住まいに関する心配は少なくありません。特に「老後破産」「下流老人」などというセンセーショナルな言葉には、老後の経済的不安があおられっぱなしです。
そこで今回は、退職後にも安心して暮らすために、40代女性が考えておきたい住宅購入についてお伝えします。
住宅は、購入か賃貸か悩ましい問題。なぜなら、どちらにもメリットとデメリットがあるからです。
■住宅を購入する
メリット:ずっと家賃を払い続けなくてよい、資産になる
デメリット:住み替えがしにくい、大きな借金になる
■賃貸を続ける
メリット:住み替えやすい、借金を抱えなくてよい
デメリット:家賃を払い続けなくてはならない、資産にならない
つまり「賃貸を続けること」のメリット・デメリットは、住宅購入の裏返しです。
これらの特徴は、比べてみると年齢や就業形態などによって重要度が変わってくることに気付くでしょう。
年齢が若ければ、状況の変化によって住み替えがしやすい賃貸のメリットは重要です。また、仕事をしていれば家賃を支払い続けることも可能ですが、長期間のローンには不安もあります。
高齢になると、収入が減ることによって家賃の負担は重くなります。しかもいつまで払わなくてはならないのか、見通しが立たないことも不安材料。そもそも賃貸住宅への入居を断られるケースもあります。高齢になると住み替えの可能性は低くなるため、賃貸のメリットはあまり重要ではなくなります。
そこで、どちらのメリットも生かせる方法を考えてみましょう。
つまり、退職前は賃貸に住み、退職時に現金で一括購入をして、老後は購入した住居で暮らす、という選択です。
退職までの期間は、ライフスタイルの変化や住宅環境や仕事の状況などに合わせて身軽に転居できる利点をフルに活かします。
そして退職時に現金で一括購入をすれば、その後のローンの心配は不要。購入までには、どのようなライフスタイルで暮らしたいのかゆっくり考える時間がありますので、物件選びで失敗するリスクを減らすことも可能です。
では、一括購入する資金はどのように用意をすればよいでしょうか。
退職金で購入するのはオススメしません。退職金は老後の生活資金として大切にしたいので、できるだけ手をつけないプランを考えましょう。
そこで、退職前に賃貸に住みながら貯蓄をしていくことになります。そんな金額を貯蓄するなんて無理、と思うでしょうか。しかし、40代の今からならまだ時間があります。貯蓄0から始めても、20年後、15年後を目標にするなら、決して無理なプランではありません。
以下の表に開始年齢別の月貯蓄額をまとめました。過去のOTONA SALONEのマネー記事でも「月5万貯める」方法は何度も実践実例が紹介されています。40歳からならご覧の通り「不可能」でもないのです。
40代女性、毎月の貯金額からみえた貯め方の王道は○○だった!
月の手取り23万でも年100万円貯めた!40代女性のテクニック
目標金額 | |||
1000万円 | 1500万円 | 2000万円 | |
40歳 | 3.4万円 | 5.0万円 | 6.7万円 |
45歳 | 4.2万円 | 6.3万円 | 8.4万円 |
50歳 | 5.6万円 | 8.4万円 | 11.2万円 |
ただし、注意点も。モノの価格は、基本的に需要と供給で決まります。住宅の価格も同様です。今後は住宅デフレがおきて値崩れする可能性もあります。また、人口減少による空き家問題も予断を許さない状況です。
住宅に関しては今後の展開から目が離せません。どんな状況にも対応できる現金はオールマイティです。しっかり貯めて、将来に備えていきましょう。
ファイナンシャルプランナー(AFP)。大手生命保険会社から保険の総合代理店に転職し、保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知されるが治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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