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40代の婚活は、苦もあれば楽もある。黄門様じゃないけれど。40代の婚活を始めて、4年7カ月になるOTONA SALONE編集“部”長・アサミ、49歳。
これまでに100人以上もの男性と出会い、婚活パーティ、個室婚活、紹介などで出会った男性とデートしてきたが、現在進行形のキャットさん(46歳・バツイチ・起業家)はSNSで出会った相手で……!
この話は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
共通の知人であるITさんにリサーチしていたけれど、キャットさん自身の口から、彼の本音やリアルを教えてほしい。
でも、過去の経験からわかっている。
相手の本音を引き出すには、先に自分から開示すること。それが警戒感というハードルを下げるのだ。だから、まずは私からと思って、婚活中であることを伝えた。
すると
キャット「拝見してます。アサミさんの考えを率直な言葉でつづられているので、面白いです」
という答えが返ってきた。それなら話は早い。バツイチというキャットさん。結婚や離婚のことについて聞いてみよう。
アサミ「私は一度も結婚したことないので、結婚する気持ちとか、離婚する気持ちってよくわからなくて」
キャット「あ、なるほど」
アサミ「結婚するくらい思い合ったお相手なのに、どうして別れちゃうんだろうって」
まずは離婚した原因について探りを入れてみることにした。
キャット「アサミさんはお付き合いした相手に、自分から別れを切り出したことないんですか?」
アサミ「ないです!」
キャット「めっちゃ即答でしたね(笑)」
アサミ「お付き合いした相手のほとんどがフラれて別れてます。フッたわけでもフラれたわけでもなく話し合いで別れたのが1人だけいますけど」
婚活を始めてから連絡をくれて約10年ぶりにあった人、モトカレくんのことだ。
キャット「フッたでもフラれたでもないって、どういうことですか?」
アサミ「方向性の違い、みたいな」
キャット「バンドの解散みたいですね(笑)」
アサミ「確かに。長く付き合った相手だったので、これから先、何をしたいかを話しているうちに、別々の道を選んだほうがいいのかなって話になりました」
キャット「オトナな別れ方ですね」
アサミ「そこに至るまでめちゃくちゃ話し合いましたけど、円満別離でしたね」
キャット「冷静に話し合えたんですか?」
アサミ「その彼とは、そうですね。お互いに感情的になることもなく……。それじゃ仕方ないねぇ、みたいな」
キャット「すごいですね。達観しているというか」
アサミ「いや、若かったからこそじゃないかなって思うんです。それぞれに、やりたいことがたくさんあったから」
キャット「やりたいことを尊重し合って、別れを選んだって感じですか?」
アサミ「そうですね」
どんな相手でも別れることは寂しいけれど……このモトカレくんとは、ある意味「やりきった感」のある納得できる別れだった。私にとっては、もしかしたら「ステキな別れ方」だったのかもしれない。
どちらかが傷ついたり、悲しくなったり、苦しくなったり、憎んだりするような別れ方が嫌い。そんな別れ方をするなら、付き合わないほうがいい。……なんて思ってしまうからなかなか恋愛ができなかった。
別れるにしても、ステキに、キレイに別れたい。お互いが納得して別れる方法ってあると思うの。少なくともこのモトカレくんとはそうだった。だけど……。
キャット「その方以外は、アサミさんがフラれて別れたパターン」
アサミ「そうなんです。しかもだいたい短期間で突然言われました」
キャット「じゃ、長期間つきあっていてフラれたことはないんですね」
アサミ「うーん、そ、そうですね」
キャット「意味深なお返事ですけど」

アサミ「いや、そんなことないです」
よく考えたら、なくもなかった。それはまた、いつかの話ってことで。
キャット「そっか。それだと同じような経験がないのかもですね。僕は結婚して10年で離婚したんですけど、交際期間も含めたら13年の相手からフラれました(苦笑)」
ついついキャットさんにのせられて、自分の話ばかりになっていた。肝心なことを聞いていかなきゃ!
アサミ「奥様から別れたいって言われたってことですか?」
キャット「そうです。あ、浮気とかDVが原因とかじゃないですよ!」
アサミ「じゃ、どういう理由で? あ、すみません。失礼でしたね」
キャット「全然! そんなことないですよ」
少し間が空いた。言いたくないのか、言葉を選んでいるのか?
キャット「一緒に暮らしているうちに、彼女の中で少しずつ不満がたまっていったんでしょうね」
なるほど。言いたくないわけではなさそう。
アサミ「決定的な理由があるわけじゃなくて」
キャット「たぶん、彼女はついついガマンするタイプだったんだと思います。そのガマンに僕が気づけなかったんですよね」
アサミ「13年分溜め込んで、一気にバーンと」
キャット「僕にとっては青天の霹靂でしたけどね」
アサミ「呆然って感じですか?」
キャット「あの時はそうでしたね」
アサミ「すみません、変なこと聞いちゃって」
キャット「いえいえ。アサミさんって、ガマンしがちなほうじゃないですか?」
アサミ「え、そうですか?」
キャット「記事を読んでいて思ったんです。アサミさんって相手に合わせたコミュニケーションをする方だなって」
アサミ「そうですか? 多少は合わせますけど、みんなそういうものじゃないですか?」
自分は至ってフツーだと思っているのだけれど。
キャット「いや、意外と使い分けても3パターンくらいですよ。アサミさんはもっとパターンがある」
アサミ「そこまで意識してないですけど」
キャット「相手に合わせるのが本当にお上手なんですよ」
アサミ「そう…ですかね?」
なんでだろう。急にドキドキしてきた。キャットさんの指摘がなんだか気恥ずかしい。
キャット「合わせるのが上手なかたって、つまり本来の自分を出してないんです」
アサミ「え?」
キャット「あえて自分をコントロールして、相手に心地いい状況をつくることを心がけているんです」
アサミ「自覚ないですけど…」
キャット「一人でいる時間がないとダメって書かれているじゃないですか。それって、他人といるとき本来の自分を出していないからですよ。逆に一人がさみしいって人は、他人といるとき気を使わずに自分を出せているから、一人の時間はあまり必要ないんです」
アサミ「なるほど」
キャット「アサミさんが結婚されない最大の理由って、そこだと思うんです」
アサミ「そこって?」
キャット「他人といるときは実は自分を出せない。アサミさん、たぶん今までお付き合いしたお相手に、本来の自分を出せたことがないんじゃないですか?」
おっと、鋭い指摘、キターーーーー!

運命の人は勝手にやってきません。自分で見つけるもの……。出会うためには何をしたらいいか? その紆余曲折を綴った【40代編集長の婚活記】が、書籍になりました! 絶賛、好評発売中です!
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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