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本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「搗ち合う」です。

「搗ち合う」の「搗」は、比較的馴染みのある部首「扌(てへん)」と「島(しま)」で成り立っています。画数の多い漢字とは違い、見た感じでは「難しい漢字」の印象は抱きにくいのですが……そうはいっても、日常生活でほとんど見かけることのない「搗」の読みをスッと引き出せる人は少ないと考えます。
なお「島」から推測して「搗」を「トウ」と読んだ人は少なくないでしょう。確かに「搗」の音読みは「トウ」です。しかし、だからといって「搗ち合う」を「とうちあう」と読むのは不正解。
まずは正解を見てみましょう。

「かちあう」です。
そもそも「搗ち合う」とは
1 物と物とがぶつかり合う。衝突する。
2 同時に起こる。いくつかの物事が一緒になる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。例文に挙げられていた「頭と頭が搗ち合う」「意見が搗ち合う」といった表現を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
この「搗」は
①つく。うすでつく。 ②たたく。うつ。
②擣(トウ)
③かてて。そのうえ。出典元:搗|漢字一字|漢字ペディア
の意味をもち、この「搗ち合う」も「デジタル大辞泉」によると、“臼で餅(もち)などをつくときに、杵(きね)がぶつかり合う意から”きているとのこと。
なお「搗」の訓読みは
です。「餅をつく」などの“つく”は「搗く」と書きます(「擣く」とも書きます)。現代では“つく”とひらがなで表されることが多い印象がありますが、もし漢字を見かけた時には、本記事を思い出していただけると幸いです。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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