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新聞を定期購読している家庭は年々減少しています。しかし、新聞は情報の宝庫。記者が取材し、さまざまな視点から深堀りした内容が掲載されています。中学入試の試験問題や面接などでも、時事問題に関する話題は避けて通れません。そこで今回は、子どもの学習に役立つ新聞活用法についてまとめました。
新聞を購読しているご家庭にアンケートをおこなったところ、新聞を子どもの学習に「活用している」人は約21%でした。「ときどき活用している」という約32%とあわせると、約半数の人が新聞を活用していることがわかります。
また、「あまり活用していない」と答えた約26%の中にも、クイズを出したり、記事を話題にしたり、なんらかの形で新聞と学習を結びつける働きかけをおこなっている人が見られました。
●小さな子の場合は、特定の熟語を探す遊びをしたり、大きな子は、コラムに出ている小さなクイズに答えたり、一緒に時事問題を話し合ったりします。(女性/47歳/農林・水産/事務系専門職)
●子ども用のクイズコーナーがあり読んでいます。(男性/44歳/建設・土木/事務系専門職)
●難しい漢字が出て来た時に子供にクイズを出して楽しんでいる。(女性/43歳/学校・教育関連/事務系専門職)
昔と比べて新聞の活字は大きくなり、読みやすくなっています。とはいえ、子どもたちにとって、新聞は文字ばかりでとっつきにくいもの。まずは新聞がおもしろいものだ、と感じてもらうことが大事です。
新聞にはさまざまなコーナーがあります。クイズコーナーや、4コマまんがは小さいお子さんでも楽しく読めます。保護者がクイズを出してあげれば、ゲーム感覚で新聞に親しむことができるでしょう。
朝刊より夕刊のほうが、ページ数が少なく読みやすくなっています。日曜版もオススメです。
●わかりやすそうな記事や、授業でやっていることに関係する記事を読んでみるように声掛けしている。(女性/46歳/学校・教育関連/事務系専門職)
●子どもに関連のあるものや、興味のありそうな記事があれば、読んであげています。(男性/34歳/運輸・倉庫/ドライバー)
●子どもの好きな内容の記事を読ませてます。博物館の情報や動物園の情報などの記事があれば積極的に声をかけて新聞に興味を持たせてます。(男性/43歳/運輸・倉庫/製造業倉庫管理)
子どもの興味関心がある分野の記事を活用しているご家庭が多くみられました。飛行機や車、動物に関心があるお子さんも多いのではないでしょうか。
新聞には、さまざまなニュースや関連記事、特集の読み物などが掲載されています。地元版には、より地域に即した情報があります。身近な出来事のほうが、子どもにとっても理解しやすいかもしれませんね。地元版の情報は、大人にとっても有用です。
●こども新聞を取っているので、いろいろな話題に触れ、どんなことを考えたのか話す。(女性/37歳/生保・損保/秘書・アシスタント職)
●子ども新聞を購読して、低学年の子どもと毎日ひとつの記事を一緒に読み、その記事について話し合って、内容を深めている。高学年の子どもは、毎日の読み物として使っている。(女性/39歳/医療・福祉/専門職)
●水曜には子ども向けの新聞が入っているので、その中の一部を子どもに読ませたり親子で一緒に音読したり、クロスワードを親子で解いたりすることがある。(女性/41歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)
多くの新聞社が、子ども新聞を発行しています。写真や図版も多く、カラフルで見た目にも楽しい紙面の工夫があります。
子どもに人気のキャラクターを使って、よりわかりやすいニュース解説をしているものもオススメです。
漢字にルビがあり、子どもひとりでも読みやすい点も特徴です。大人が読んでもわかりやすい記事が多いので、家族で新聞に親しむきっかけになるでしょう。子ども新聞の活用も、活字に慣れるための第一歩です。
●この記事で読み取れることはなんだと思うか尋ねる。又は書かせる。(女性/43歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)
●決まったコーナーを必ず読ませるようにしています。意味が分からなければ自分で調べるようにさせています。(女性/42歳/通信/事務系専門職)
●ニュースの記事についてどう思うか感想を書いて貰っている。(男性/29歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
さらに積極的な新聞活用法として、家庭学習に利用しているという声も多くありました。学校や塾の宿題とは別に、保護者が課題を作って与える家庭学習です。すこし骨の折れる課題になりますが、子どもの学習意欲、課題解決のための思考力、自主学習のやり方を学ぶためには、よい教材です。
●ニュースに興味を持ってきた息子。新聞を渡して自由に読んでいます。(女性/35歳/医療・福祉/専門職)
●リビングに置いておき、いつでも読めるようにしておく。子どもの興味のありそうな記事は切り抜いておく。(女性/38歳/小売店/販売職・サービス系)
●目につくところにあれば自然と手に取る。自分の興味外の事柄にも少し目が行くかなとおもう。(女性/47歳/マスコミ・広告/事務系専門職)
子どもの自主性を尊重して、自由に手に取れるようにしているご家庭もあります。
保護者が興味を持った記事に印をつけて置いておくのも、いい方法です。たとえば、パパは青いペン、ママは黄色いペンなど、家族それぞれが色違いのペンを使って、気になる記事を囲っておいておくのもおもしろいでしょう。お互いにどんな話題に興味があるのかを知って、コミュニケーションに役立てることもできます。
●一面記事について親が説明することで少しだけテレビで流れるニュースに興味を持つようになった。(女性/47歳/不動産/事務系専門職)
●ニュースの中で自分に関連のある記事を見せて説明している。(女性/37歳/マスコミ・広告/事務系専門職)
●テレビ欄以外を見ながら子どもとあーだこーだと会話のネタにしている。(男性/44歳/小売店/事務系専門職)
ただ「新聞を読みなさい」と言われても、慣れていない子どもは面倒に感じるだけです。活用するためには、親の働きかけも重要になります。食事の際はテレビを消して、なにか新聞からピックアップしたニュースを話題にしてみてもいいですね。
親の習慣は、子どもにも自然に受け入れられます。まず大人が新聞を読む姿を見せてあげると、子どもも興味を持ちはじめます。
新聞を購読している家庭の多くは、子どもと新聞を結びつけるかかわり方を実践しています。これからの社会は、正しい情報を取捨選択する情報リテラシー教育が不可欠です。情報メディアとのかかわり方を学ぶ上でも、新聞の活用は有益になるでしょう。
新聞を読むことに慣れてきたら、同じ記事を新聞各社がどのように報じているのか、比較してみるのもおもしろいかもしれません。さまざまな意見や視点の違いを意識させることは、子どもの多角的な思考力を養うことにもつながっていきます。
子ども新聞だけの購読も可能ですので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
マイナビ子育て調べ調査日時:2024年4月18日~20日調査人数:189人(小中学生の子どもがいて新聞を購読している20代~40代までのパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)
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