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大人になるために必要な反抗期。イヤイヤ期とも呼ばれる第一次反抗期をやっと乗り越えたと思ったら、次に来るのは本格的な思春期の反抗期です。10代の子どもたちはいったいどんな反抗を見せるのでしょうか。現在18歳~29歳の子どもがいる先輩パパ・ママが経験した、印象的な反抗期エピソードを教えてもらいました。
●13歳のときに、初めて「うるせー」と言われた。(男性/55歳)
●中学のとき勉強をするように言ったら、「あなたに言われたくない」と言われました。親のことをあなたと初めて言ったので、とてもショックを受けました。(女性/42歳)
●娘が中学1年生のときに「うっとうしい」「ほっといてよ」などと、冷たく言われた時期がありました。なかなか相手をしてもらえず、どうしたらよいか悩みました。(女性/45歳)
個人差はありますが、思春期がはじまるのはだいたい小学校高学年ごろ。体の成長とともに、子どもたちの心も大きく成長していきます。
もっともわかりやすい反抗期の態度は、口のきき方が悪くなること。ひどいときは母親のことを「ばばあ」と言ったり、「ウザイ」「うるせー」と怒鳴ったり……。これまでのかわいい態度が一変すると親はショックを受けますが、わかりやすいと言えばわかりやすい反抗期の態度なのかもしれません。
●息子が中2のときのことですが、家族でラーメンを食べに行ったとき、些細なことで主人と息子が口論になり、そのまま出て行ってしまいました。結局2時間後に家に帰って来ましたが、口も聞かずに部屋にこもりました。(女性/50歳)
●息子が小6のとき、お手伝いの犬の散歩を嫌がり自分の遊びを優先したので叱った。暴言を吐き、家出した。捜索願いを出そうかギリギリ待ったところで裏から帰宅した。(女性/53歳)
●息子が中1のときに、親のケガにより予定していた外出ができなくなってしまったときに、「もうこんな家イヤだ」と自分の荷物をリュックに詰めて出て行ってしまいました。数時間後に居場所はわかりましたが、予定が変更になりイライラがおさまらなかったんだと思います。(女性/42歳)
言葉遣い程度で済めばよいのですが、家出となると大変です。なかには、友人の家を泊り歩くなど、本格的な家出を経験されたご家庭もあり、一筋縄ではいきません。
家に居場所がないと感じる子どもたちが夜の街を徘徊して、犯罪に巻き込まれるような事例もあります。プチ家出でおさまっている間に、真摯に子どもと向き合う必要がありそうです。家出の直接の原因は些細なことなのですが、爆発するまでに溜まった不満があるのかもしれませんね。
●息子が中一のとき、朝食の紅茶を残したので「残さないで」と声をかけたらトイレのドアに八つ当たりして、拳でドアにパンチしてドアに穴があいてしまった。(女性/55歳)
●息子が中2のときに、生活態度でよくないことを注意すると「ウザい」「うるさい」と何度も言ってきて、口ケンカになりエスカレートしていくとソファー、襖を蹴って穴をあけたことがありました。(女性/54歳)
●息子が小学校4年生のときに学校のことで意見を言ったら、大声で泣きながら怒り、自分の部屋からリビングに物を投げ入れぐちゃぐちゃになったことです。片づけは大変でしたが、選んで投げてたのか硬い物や壊れる物はなく、クッションや枕など柔らかい物ばかりでした。(女性/47歳)
自分が子どものとき、反抗期が激しく、実は壁や襖に穴をあけたことがある、という人もいるのではないでしょうか。
心にイライラが溜まっているけど、親に暴力をふるうわけにはいかない、どうしようもないモヤモヤをこぶしに込めて壁を叩いたら、穴があいてしまった……。家の壁や襖って、案外もろいのです。やった本人もびっくりしているはずですから、あまり怒らないであげたいところではありますが、実害が出るとなると親も気持ちをこらえるのになかなか苦労しそうです。
●娘が中3のとき、休日にレジャーランドに家族で行こうと言ったら「もう少し小さいときに連れて行ってほしかった。もうそんな所に興味はないから」と拒否されました。(女性/50歳)
●娘が小学校5年生のときに、運動会に親が来ることを嫌に思い、自分も参加しないように仮病を使ったこと。(男性/49歳)
●中二のころ、部活の応援に来るなと言われた。(男性/52歳)
いつでもどこでもついて歩いていた子どもが、親と一緒に行動しなくなるのは成長の証です。特に、友人に見られることを嫌います。授業参観で冷たい態度をとられた人も多いのではないでしょうか。
親にとってはいつまでもかわいい我が子ですが、子ども扱いされることを嫌がるのが反抗期。寂しいですが、親も子離れの時期だと考えて、距離をとっていくことも大事ですね。
反抗期が終わってすっかり大人になると、また一緒に旅行をしたり買い物をしたりできるようになります。
●息子中1のとき、部活の送迎があり私は早起き、弁当作り。当の息子は起きてこず。起こしに行ったら「うるさい! だまれ!」と言われた。その後、私も「もう送ってやらんわ!!」と2人で泣きながら大喧嘩になった。(女性/46歳)
●娘が中1のとき、あまりの態度の悪さに腹を立てて取っ組み合いのケンカになった。(女性/55歳)
●小学校6年生のときに、返事をしてくれなかったりやるべきことを後回しにすることに腹が立ち、「もうお母さんやめるからね」と言ったら、その後しばらく「お母さん」ではなく名前で呼ばれるようになりました。(女性/47歳)
子どもが思春期に差し掛かるころ、ママのほうも更年期の入り口に立っている、というケースがあります。ホルモンバランスが乱れている者同士、普通ならなんてことのないひとことや態度にカッとなり、大喧嘩になってしまうことも。
「大人げない!」と言われても、親だって人間です。本気で子育てしているからこそ、傷つくことも、怒りが抑えられなくなることもあります。怒ったあとに後悔するときがあったら、「真正面から反抗期の子どもと向かい合って、自分はえらい」と褒めてあげてください。
●息子が高2のとき、志望校に向け、入塾させたが、しばらくして本人からその意思はなかったようで、行かせてくれと頼んだわけじゃないと言われ、塾をやめた。(女性/51歳)
●息子が高3のとき、大学進学先で迷っているときにアドバイスをしたら「考え方が違う」と否定された。(男性/51歳)
●娘が中学3年のときに、私が娘に「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」とアドバイスをしたつもりでしたが、逆に「そう言われるとかえってやる気なくなるから言わないで」と返されてしまったことが印象的でした。(女性/50歳)
子どもが受験期を迎え、将来の進路を真剣に考え出す10代後半の時期は、単純な反抗期とはいえません。親の姿を客観的に観察し、さまざまな人と出会い、自分がどう生きるか、深く考える時期です。
親に限らず、人は自分の経験をもとにして意見を言いがち。未熟に見えるかもしれませんが、今を生きる子どもたちの価値観を尊重する姿勢も、大人として必要なことです。反抗期は、子どもと対話するチャンスととらえてはどうでしょうか。
反抗期にあった印象的な子どもの言動として、「親の言うことを無視する」「話しかけても返事をしない」という態度をあげている人が多く見られました。
なかには、反抗期らしい反抗期がない子もいます。しかし、表には見えなくても、内面にはさまざまな葛藤や想いが隠れています。
自己を確立するためにもがいている子どもたちをしっかり受けとめ、適度な距離を取りつつも、いざというときに支えてあげられる親でいたいものですね。
マイナビ子育て調べ調査日時:2024年5月23日~25日調査人数:199人(18歳~29歳の子どもがいる30代~60代のパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)
この記事のライター
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